YouTubeの動画を見ては、「ダム見に行きたい」と思いつつ、実際に足を伸ばすこと甚だ少なし。車がないと行けない山奥ばっかりだし。
せめて関東で、公共交通機関で、日帰り出来るところくらいはと。
初の宮ヶ瀬ダムである。小田急本厚木駅からバスでさらに1時間。1時間に1本とかのペースだと、気軽に途中下車して……というムーブにならないので、心とトイレの準備が必要な行程になる。
中程の2つが高位常用洪水吐(洪水を防ぐための蛇口)。
右下の建物みたいなところについている穴が低位常用洪水吐(同上)。
低い側の常用洪水吐はあまり頻繁には使わないらしい。発電・水道などでの利用があるからか、台風とかの場合を除き、頑張って水位を下げるものでもないみたい。
ケーブルカーではなく、なぜかインクラインと呼ばれている乗り物でダムの上、水とエネルギー館に向かう。「東京索道」という車両製造会社のプレートが。専業の会社があったんだね。下を見たら割と怖かった。
最近、到着したら時計を見る間も惜しんで、早々に食事をする癖がついている。行列と混雑を避ける行動様式が染みこんだのだ。
ダム堤体の下にあるゲート(ソーセージ)を開けて放流。事前に放送を流して、野菜類を避難させておかないと増水した川に巻き込まれる者が出てくる。
ダム堤体の下にあるゲート(ソーセージ)を開けて放流。事前に放送を流して、野菜類を避難させておかないと増水した川に巻き込まれる者が出てくる。
カレーは辛めで「ハチミツもあります」と店員が事前に声をかけてくれるレベル。
さて、天端へ。
欄干みたいな転落防止の造りは割と太めで、直下を除きにくくなっている。
石小屋ダムと呼ばれる、宮ヶ瀬副ダム。宮ヶ瀬ダム本体みたいな無茶苦茶なスケールはなく、落ち着いて見ていられる。ダムの表面の模様、自然の岩石を模した周囲の造形は石小屋という地名と以前の景観を思い出すよすがに、ということなのだろうか。
副ダム単体で見ても面白いが、本体のスマートさとのデザインの対比がいい。
こちらでは大々的に利水放流していた。ドババババババ……。資料館の常設展示は、「子どもが触って学習」みたいなものはなく、動植物のレプリカや剥製、歴史や風俗の資料を単純に展示しているもの。美しく見応えがある。役行者&前鬼後鬼とか、メガテン好きにはうれしい展示物も。
今回はダムを見に来たわけだけど、宮ヶ瀬湖・あいかわ公園の他のエリア、宮ヶ瀬湖畔、鳥居原あたりも行ってみたい。
とは言え、翌日にしっかり響いた。日帰りでの外出はこのくらいの距離が上限か。