2021年10月17日日曜日

出世の石段(を降りる話)

ブラタモリで紹介されたばかりの場所をブログに書くのって、ちょっと気が重い。
時間的には、「ブラタモリ取材→自分の訪問→ブラタモリ放送」みたいな関係だろうけど。


NHK放送博物館。

チコちゃん。私はキョエちゃんのファンである。

撮影可能な展示物は全体の1割ほどか。かつ、「特別な許可を得ての撮影」とかありえないので……。

小学生の頃あたりに、渋谷の放送センターで見かけた「音づくり」の道具がこちらにも。当時は実際に使わせてもらえたものだけど。

その姿を見ただけで、故つかせのりこさんの声が聞こえてくる。

人形劇。リアルタイムで、観ていたとすれば『プリンプリン物語』以降なんだけど、意外に記憶に残っていない。生まれる前にはSF作品もやっていたんだなぁ。

「ほぼ中の人」により再現された「ピタゴラ装置」。彼ら、ユーフラテス社の仕事は金で買える。こちらはNIMS(物質・材料研究機構)が未来の研究者を開拓すべく作成した一連の動画。
NIMS x EUPHRATES - 未来の科学者たちへ

23区内で一番高い山との評判を聞きつけ、いつか登ってやろうと思っていた愛宕山。だが、NHK放送博物館自体が愛宕山の上にあるので、もう登ることができない。 有名な「出世の石段」も見下ろすことしかできない。

降りてみた。

下から見上げるとこう。大変そうだ。


トレーニング替わりに登る人がいるのか。(なんで、わざわざ……そんな)

愛宕神社にお参りするのを忘れていたので、しょうがなく今降りた階段を登る。
段差の大きい石段、体力的にはまだまだ余裕があるのだけど、途中に踊り場的なものがないので転落が怖い。命が惜しければ出世などするものではないという有り難い教えである。
私たち平社員の給料が上がりますように

山の上だが池があり、コイが泳いでいる。

「江戸城無血開城会談の地」。あぁ、ここなんだっけ。セキュリティ上の都合で、会談者2名の顔は非公開である。

せっかくなので近隣の港区立みなと科学館へも足を運ぶ。
祝開館1周年。存在を知ってから日が経っていないので、私にとっては、ある日突然生えてきたみたいなものだけど。

科学の力、動滑車だ。『Dr.STONE』の名シーンを自らの手で再現だ。

大江戸線深い。

東京都港区は自然あふれる土地。

2階は気象科学館になっている。まるで別の施設のように内装デザインが違うのだけど。
珍しく「フラッシュ撮影推奨」の場所。なるほど……。

昔懐かし百葉箱。小学校の校庭でみかけたけど、実際に使うところを見たことなかったなぁ。

雨粒の世間的イメージと現実の姿。私たちは彼らにダマされていたのか。

コンピュータによる気象予測の始まり。未来を告げる託宣の扉を開ける「黄金の鍵」。

ペッパー君、久々に見たなぁ。サウザー君もいた。

5Gアンテナ。ワクチンで人間自身が電波の受発信をできるようになるまでの補助具である。もうちょっとだけ世話になるよ。
……と言っても、私自身はほとんど4Gの通信速度で満足してしまっており、今のところ乗り換える予定も無いのだけど。

家に帰って調べてみたら、そもそも気象庁の庁舎の中に科学館があったのだった。
自販機コーナーで、客にも職員にも見えない、勤め人風の男性が休憩してたのは、気象庁の休日出勤者(orシフト勤務者)だったのね。

2021年10月16日土曜日

東京を抜けたその先に

江戸東京博物館の続き。


江戸無血開城のくだり。
大田区の勝海舟記念館で、知ったエピソードだ。
「上手に負けることに成功した」ことで歴史に名を残した、尊敬すべき偉人。それが私の抱くイメージだ。大切にしようExit戦略。

町田市や大田区といった、私になじみの深い場所も、「東京」に組み込まれえていく。

「郵便箱」。こんな箱に入れるだけで、手紙が確実に宛先に届くのだと人々に信じさせるのに、どれほどの努力があっただろう。

文士村マップ。馬込の文士村しか知らなかったし、そもそも文士に興味もなかったけど、あちこちにあったんだね。……馬込だけ異様に都心から遠いような気がする。

サラリーマンという生き方の登場。なんか、今とあまり変わらないような。「タイピストと散歩」はもうないなぁ。

パーマネントウェーブ(永久波動)の登場。なんか、メデューサ的な怪物が誕生しそうな雰囲気の機械だ。

戦災の展示はあまり熱心には回らなかった。多すぎてお腹いっぱい。
家屋からはなんとなく、防災の知恵的な学びがありそうな気がする。

戦後の白物家電3種の神器。ドラム式の洗濯機って、この頃からあったんだね。

「現代の東京」。10年刻みで時期折々の物事が並ぶ。なぜか、iMacがさも日本文化の一部であるかのように展示されている。

同じコーナーの末端。つまり直近のモノとして飾られている「コスプレ」。もうちょっと奇抜で意味不明なカッコが良かったなぁ。インパクトで1980年代のタケノコ族を圧倒して欲しいんだよ。

駅で見かける、このポスター「TOKYO STARTER KIT」これの日本語版を探している。見かけた人は教えて欲しい。

2021年10月12日火曜日

もうそろそろ

『真・女神転生Ⅴ』の発売も1ヶ月後に迫り、もうそろそろ頃合いだと思うので、江戸東京博物館に行ってみることにした。
江戸東京博物館は、「かつて江戸あるいは東京と呼ばれる都市がこの場所にあった」ということを後世に伝えるべく、東京都が建設した自らの墓標だ。

汐留遺跡の展示。この博物館もいずれ遺跡になるので、未来の人々は「遺跡を展示した施設の遺跡」をこの場所で見ることができる。

仙台藩船着場の石垣に刻まれたアラビア数字。西洋との交流を続けていた仙台藩ではアラビア数字が当時から常用されていたことが分かる。隠蔽や擬装の跡もないのは「どうせ江戸に数字を読める者なんていないだろう」と高を括っていたのであろうか。奥州筆頭とうそぶく彼の地らしさを感じさせる。

中に入るとこの通り。建物自体の大きさもあるが、室内を細かく区切らず、広く使う設計のようだ。

再現された日本橋。木材や金属はもとより、プラスチックのような当時入手困難であっただろう材料もふんだんに使われている。

松の廊下。数々の刃傷沙汰が起こった場所らしく、建物自体もスパッと両断されている。

直垂と小袴。庶民の作業着が、武士の礼服に発展していくというのは、質実剛健とか清貧を求める武家文化らしい。……と思ったけど、実際はどうなんだろうなぁ。

長屋の四畳半の再現。今で言うワンルーム賃貸物件だ。収集癖のある人間が住める部屋ではない。

町中のあちらこちらに存在したお稲荷様の社。ここ募金箱にすれば良かったのに。

災害年表。このリストの末尾に次のイベントが連なるはずである。
  • 1992年: 真・女神転生 発売
  • 1994年: 真・女神転生Ⅱ 発売
  • 2003年: 真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE 発売
  • 2013年: 真・女神転生Ⅳ 発売
  • 2016年: 真・女神転生Ⅳ FINAL 発売
  • 2021年: 真・女神転生Ⅴ 発売(予定)

江戸時代のヲタクショップ。力士の絵がやけに多い。力士同士の恋愛モノが流行った時期の再現だろうか。

江戸時代の寿司屋台。冷蔵技術がない時代にマグロは難易度高そう。(他の生魚も似たようなものか)

奉公人の生涯。家を持ち、妻帯できるのは重役クラスだけ……。時代性というよりは、労働人口を吸い上げる大都市の生活様式って気がする。

東京のおいしい水道水。玉川上水の模型。そろそろ玉川上水関連の地域へも散歩しないとなぁ。

神田明神の山車だそうな。最上段で青竜刀を掲げているのは関羽。「町田市は東京」と主張すべく取り付けられた表札がタイプミスで「町田須」になっているのはご愛嬌。iとuは隣同士だからしかたがない。江戸っ子は細かいことを気にしないのだ。

浮世絵版画の発達史。技術が向上するに従って、モノクロだったのがカラー化し、派手目な色彩が抑えられて、藍一色になっていく様子が分かる。 私も『月曜日のたわわ』は青版を買う派です。

大田区(荏原郡)の地域情報が全くと言っていいほど出てこない。江戸じゃなかったんだなぁと実感した。