2023年6月11日日曜日

千葉県立中央博物館

なんの展示か、その場に居合わせないと、とてもわかりづらいと思う。
この展示の主役は、窓の外に張り付いたヤモリである。なんと影しか見えてない。

千葉県立中央博物館である。


ばーん!太い柱が印象的な、重厚な作りの建築。
この中には…。

家の庭やら、商店街やら、日常的な風景がそこに住む生きものたちとともに再現されている。商店街のジオラマ、スマホのカメラの写角外にはカラスが、それこそハシブトガラスとハシボソガラスの生き様の違いをも、うかがわせる感じで展示されている。
6つある常設展示エリアの一つ、「房総の自然」エリアの一角だ。博物館も展示にストーリーを持たせるようになり、淡々とはく製並べるだけの館はあまり見かけなくなった。それにしても、かなり贅沢に思えるスペースの使い方だ。

「千葉県にはこんな素晴らしい自然があるんだどーん!」とやるのを後回しにして、まずは見たことのある風景から入る。似たコンセプトの館はあちこちにありそうだけど、ここは何というか我慢してない感がすごい。一番最初にここの予算枠を取って、他はその後で考えることにしていたかのようだ。


人間のストーカーは被害者にAirTagつけて位置情報を追跡するが、その何千年、何万年も前から人間に動物にひっついてきた、生まれながらのストーカー。

モズの夫婦……と、彼らが子供に与えたエサの展示。子供にスズメまで食わせてるのか、この夫婦。

落ち着く空間。いや、自分は外から覗き込むことしかできないけど。

「鳥の羽ばたき」の展示。

最近、近所で見かけるようになったので、個人的注目度急上昇中のアオサギ。生きてる鳥は人間の接近をあまり喜んでくれないので、ありえないアングルから撮ってみた。

やっぱり、「はく製」というと『銀河鉄道999』の機械伯爵のイメージが先行しちゃうよね~。

博物館の中は、動物の死体だらけだが、生体を展示している後付けの建物もある。
小さい水槽で飼える、両生類・は虫類が多め。

常設展示エリア6つあるのに、振り返って見たらここの写真しか撮ってなかった。


トピックス展「千葉の外来昆虫最前線!」。
ヒアリを始めとする、外来昆虫の脅威とか被害とか、あるいは在来昆虫とのそっくりぶりとか。2枚目の写真は「在来昆虫殺すと、できたスキ間に外来昆虫が来る」という衝撃のお知らせ。

博物館は、青葉の森公園の一角にあり、館外施設「生態園」が隣接している。

生態園は管理されているが隔離はされていないので、猫が住み着いている。耳に切り欠きがある、地域猫のようだ。


アメリカザリガニ対策の一環。巣から追いだして鳥に食べてもらう作戦。
ちなみに、ここは生態園の中にある、というかもともとあった舟田池に来る水鳥を観察するための野鳥観察舎の中。(わかりにくい)

悪さをしたカラスが見せしめに吊されていた。…こういう場所なので、はく製かもと期待したが、たぶん市販の模型製品。
昔見た『ダークナイト』で、バットマンの偽物が逆さ吊りされていたシーンを思い出す。

ミュージアムショップは、オリジナル商品とか、ここでしか買えなさそうな商品も多めで購買意欲をそそる。
あと軽食・喫茶が休業中だったのが残念。博物館というより、公園の中で食事できるところが欲しかった。