2013年4月29日月曜日
HK 変態仮面
映画『ダークナイト』を、アメリカ人が自らその正義の拠り所を問う映画であるとすれば、日本人にとってのそれがこの映画である。主人公、色丞狂介はバットマンさながらにマスクを被ることで異形の自警市民、変態仮面となり、その恐怖をもって街にはびこる悪を圧倒していくのである。
この映画の一番の見所は『ダークナイト』におけるジョーカーに相当する役柄を演じる安田顕の怪演であろう。
変態仮面には、ヒーロー映画の主役にふさわしい、ある種の均整美がある。対する彼はそのような均整を全く欠いた純粋な怪物として現れる。
異形のヒーローとしての自分と恋する少女との幸せを願う平凡な少年としての自分の間で揺れる狂介。その狂介に、彼はこう問いかける。「お前は果たして本物か」と。
その問いを発するにふさわしい、彼の本物ぶりとその行く末。ぜひ劇場に足を運んで見届けて欲しい。
2013年4月23日火曜日
リスクと向き合う 福島原発事故以降
「福島原発事故以降」とタイトルにはあるが、原発事故について語っている第一章は全体の5分の2ほど。残りは新聞に連載された著者の半生を再構成した第二章。
著者は研究者として諸々の公害問題・環境リスクに取り組んできた人。彼女がこれまでの人生の中で得てきたものを総括しつつ、さらに震災とそれに伴う原発事故という経験を経て、どういう視点で放射線のリスクを捉えるべきかを論じている。
- 化学物質のリスク評価法で放射線のリスクを見るとどうなるか。
- 年間1ミリシーベルトという数字は誰がどうやって出したのか。
- 彼女のがんのリスクに対する考え方。それがどのように変わったか。
- 今、どのような研究に取り組んでいるか。
自分が読んでまず驚いたのは、よく分からないと強調されている、低線量被曝の影響について。それでも大抵の化学物質よりはデータが揃っているのだということ。では、データが少ない場合にどのように判断するか。そこに彼女の取り組みがある。
ニュースを丹念に追っている人なら、個々の事例や議論は聞いたことのあることばかりかもしれない。この本では、それらをリスク評価の専門家の視点で整理するとこうなりますよ、というのがわかりやすく示されている。
不安にかられて情報を集めてはいるものの…という人向け。その前に、そもそも彼女自身が信頼できる人なのか…っていう方は第二章も読んで。
2013年4月14日日曜日
心が折れそうなビジネスマンが読む本
タイトルから予想されるように、よくある「うつ予防本」。
気をつけなくてはいけないのは、著者および他の人の実体験が元になっていること。ホントに心が折れそうな時に読むと、この本がきっかけで心が折れかねない。
強調されているのは、会社内の非公式な、あるいは会社の外での人間関係の大切さ。それと、兆候のつかみかた。いざ、というときの心構え。
新社会人の時は実感沸かないだろうから、社会人になって2~3年経ったころに読んでおいて、心が折れそうになる前にもう一度読み返すのが正しい読み方なのではないかと思う。
著者の立ち位置か、読者を意識してか、割と会社に対して攻撃的(副業を勧めてたり)なところがある。これがなければ、メンタルヘルスの参考書として会社から社員に勧める本にもなると思うのだけど。
2013年4月6日土曜日
コミックダッシュ!新刊カレンダーのPython2.7対応
久しぶりにDashboard覗いたら、GoogleAppEngineのPythonバージョンが2.7に上がっていて、今使っている2.5が非推奨になっていた。
ちょっと前まで「一部の先行ユーザーで試験的に…」とか言ってたのに。
せっかくだから、今のうちに対応しとくかー。
コミックダッシュ!新刊カレンダー
久しぶりに、開発用PCのフォルダ開けてみたら、中身がない。一代前の別のPCで開発したのか。
まぁ、こんなときのためのGitHubである。さっそく、cloneして何事もなかったかのように再開だ。
現バージョンでの稼働確認を取ろうと思ったら、さっそくBeautifulSoup(*1)が見つからないときた。
そりゃ、確かに無いよなぁ。インストールしてないもん。
ただインストールするだけならpipが便利なのだけど、AppEngineに載せるには共用のPython環境ではなく、アプリのフォルダの内側に持ち込む必要がある。
アーカイブをダウンロードし、解凍して、setup.py。懐かしいな、この感覚。
お次はなんだ。findAllメソッドが無いのか。BeautifulSoupのバージョンをPython2.7に対応するものに上げた際、PEP8(*2)に対応していない名前のメソッドが軒並みリネームされたらしい。findAllはfind_allになった。
それでも、やはりfind_allがないと来る。ただし、NoneTypeオブジェクトにはfind_allがないと来た。これはこれは。
BeautifulSoupがバージョンアップしたついでに、動作も変わってしまったようだ。以前は捕まえていたhtmlタグを見つけられなくなっている。
結局、Python2.7対応というよりは、BeautifulSoupと正規表現をいじるのに時間の大半を費やしてしまった。
パフォーマンスとか、取っているのに使っていない要素とか、いろいろ手直ししたいところはあるけれど、疲れたのでやめにした。
*1 説明しよう。BeautifulSoupとは、Webページの内容をPythonで取り扱うためのライブラリとしてメジャーなものである。
*2 説明しよう。PEP8とは、Pythonプログラマなら順守すべきとされているコーディング標準である。逆らっても罰則はない。ソースを読んだ他のPythonプログラマから鼻で笑われるくらいだ。
ちょっと前まで「一部の先行ユーザーで試験的に…」とか言ってたのに。
せっかくだから、今のうちに対応しとくかー。
コミックダッシュ!新刊カレンダー
久しぶりに、開発用PCのフォルダ開けてみたら、中身がない。一代前の別のPCで開発したのか。
まぁ、こんなときのためのGitHubである。さっそく、cloneして何事もなかったかのように再開だ。
現バージョンでの稼働確認を取ろうと思ったら、さっそくBeautifulSoup(*1)が見つからないときた。
そりゃ、確かに無いよなぁ。インストールしてないもん。
ただインストールするだけならpipが便利なのだけど、AppEngineに載せるには共用のPython環境ではなく、アプリのフォルダの内側に持ち込む必要がある。
アーカイブをダウンロードし、解凍して、setup.py。懐かしいな、この感覚。
お次はなんだ。findAllメソッドが無いのか。BeautifulSoupのバージョンをPython2.7に対応するものに上げた際、PEP8(*2)に対応していない名前のメソッドが軒並みリネームされたらしい。findAllはfind_allになった。
それでも、やはりfind_allがないと来る。ただし、NoneTypeオブジェクトにはfind_allがないと来た。これはこれは。
BeautifulSoupがバージョンアップしたついでに、動作も変わってしまったようだ。以前は捕まえていたhtmlタグを見つけられなくなっている。
結局、Python2.7対応というよりは、BeautifulSoupと正規表現をいじるのに時間の大半を費やしてしまった。
パフォーマンスとか、取っているのに使っていない要素とか、いろいろ手直ししたいところはあるけれど、疲れたのでやめにした。
*1 説明しよう。BeautifulSoupとは、Webページの内容をPythonで取り扱うためのライブラリとしてメジャーなものである。
*2 説明しよう。PEP8とは、Pythonプログラマなら順守すべきとされているコーディング標準である。逆らっても罰則はない。ソースを読んだ他のPythonプログラマから鼻で笑われるくらいだ。
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