子供の自主性を育てつつ、あわよくば子育てにかかわる親のイライラも抑えたい。そうだ子供に手帳を与えて自己管理してもらえば良いのだ! という本。
子育てなんぞする気も機会も無いのに、この本を読もうという気になったのはなぜか。
大人でさえ続けるのが難しいとされる手帳を子供に使わせる手練手管は、大人にも有効なのではないかと思ったから。
しかして、本書ではまず親への戒めとして「子供に手帳を押しつけず、子供が手帳に興味を持つのを待つ」ことという言葉が与えられる。
「子供に親の都合を押しつけない」
イライラする親への究極のアドバイスがここでも繰り返される。所詮は他人。自分の思い通りに動くことを期待してはいけない。
……と、釘を刺しつつ、実際的かつ具体的な作戦も本書はたくさん与えてくれる。
- こどもが手帳を使うのを親はどこまで手伝えば良いか(年齢層別に!)
- 親子で行動を振り返るための手帳の使い方(レビューの大切さ)
- 小さな達成感を、マメに得ること
振り返って見れば、21世紀にもなって、手帳が使える使えないで悩む人がいる。新しい手帳術が次々と開発されてもいる。それは、我々大人が自分たちの中の子供をどう扱うべきか、それが大きな関心事であるからなのだろう。
我が子に手帳を与えたい、大人は手帳を使えているか。ちなみに私はスマホ派である。