2020年9月22日火曜日

水族館に行こう!(と思ったけどやめた)

品川駅前の水族館に行こうと思ってたけど、順番待ちが200人超になっていたのでやめた。ちゃんと事前予約取るか、平日に休暇を取っていかないとダメだ。……というところまで想定してもいたので、予定通り他のスポットに進路変更。


高輪 森の公園

気になっていたけど、なかなか行く機会のなかったところ。行こうと思えばいつでも行けるが、わざわざ休日にここを目指して電車に乗るのもなぁと。
駅前のホテルの敷地に割って入るような形で存在する。


公園入口。日中しか開いていないので、休日に来るしかなかった。


元々は島津家の屋敷だったと。都内の緑地って、だいたいこんな感じだよね。


元々は庭園として、滝とか水の流れとかの流れも作られていたらしい。


国立科学博物館附属 自然教育園

ここに来るのも3回めになる。まったく植物に興味がないくせに何度も来る奴は珍しいのではないだろうか。


スマホ禁止ではなく、スマホゲーム禁止と。ということは、位置情報目当てに柵内に入り込んだ者がいたんだろうか。


雑草(ヤブミョウガ)。私自身にはまったく植物の知識がないので、括弧内はAIの判定結果だ。「これは違う」と気付いた人は、私ではなく、アプリの開発者に教えて上げてほしい。


雑草(カリガネソウ)。園内は清々しいほどの一面の緑である。自然教育園の名にふさわしく、季節による花の植え替えなどは行っておらず、よって大半の植物がシーズンオフなのである。


雑草(キンミズヒキ)。もちろん、シーズンオフの草花ばかり狙って集めたわけでもないので、ただいま絶賛開花中の植物も存在する。見どころの植物を紹介する「見ごろ情報」が配布されているので、専門家以外はぜひ。


雑草(ハグロソウ)。以前来たときは、年配客多めだったが、今日はファミリーやカップル、外国人(在住者か旅行者かは不明)が多く見られた。咲いてる花は少ないし、希少な植物が展示されているわけでもない(例外アリ)し、ガチな植物好きか、私みたいな暇すぎて死にそうな人しか来なさそうな場所だと思っていたのだが。
おっと、そこのパパ、虫とり網は持ち込み禁止ですよ。


雑草(ヒガンバナ)。思ってたのとだいぶ違うが、AIの言うことだから……。


雑草(ウバユリ)。花が咲いていない状態で見分けるのすごくない?AIの教師データを作った人の労力たるや。


雑草(ミズヒキ)。


雑草(ヤナギタデ)。ただ教育園のスタッフはシロバナサクラタデの看板を立てている。こうなるとどちらが正しいとも判断しかねる。それぞれが指しているのが別の個体という可能性もあるし。AI先生、どこで判別しているか説明してくれないし。


雑草(ツユクサ)。


雑草(ヤブマメ)。


こんなのあったっけ?


園内のみどころの1つ、「おろちの松」が倒壊した跡だった。台風19号の影響でとあるが、前回、台風通過直後(2019年10月14日)に来たときには気付かなかった。その直後に倒れたのだ。


別のアングルから。写真では分かりにくいが奥の方(写真の中央)に向かって、幹が伸びている。


目黒アトレ屋上庭園

たまたま見つけた。庭園として整備されているので、自然教育園よりも咲いている花が多い。(私は、かまたえんのほうがいいかな……)



夢見ヶ崎動物公園

最近になって存在を知ったところ。
横須賀線新川崎駅が最寄り駅なのだが、MAPに従ったら、なんか住宅地を通ることになった挙げ句、なんか裏口みたいなところから入ることになった。


ここまで来れば、もう敷地内だろう。この公園、古墳の跡に建てられているらしい。古墳の形をなぞるように芝生が敷かれ、子供たちが元気に駆け回っている。


動物がいる。動物園なので。


レッサーパンダというと、「あぁ、なんだ。パンダの劣等種か」と思ってしまう和製ファンタジー脳。しかし、パンダとの比較で言われているだけなので「普通のホモ・サピエンスが戦って勝てる相手ではない」可能性が高い。

普通のホモ・サピエンスはレッサーパンダに気を取られて、傍らの募金箱に気がつかない。特に、その募金箱が日常でよく見られるペンギンの親子の姿を取っているのであれば。
なお、この募金箱は「日本動物園水族館協会」の「野生動物保護募金」もので、あなたのお金は動物園の懐を素通りして野生動物保護の資金となる。


しながわ水族館もそうだったけど、こっちもペンギンが近い。邪魔だからどいてくれと言いたくなるほどだ。


動物園を出て、正門の場所を知る。出た後、駅まで住宅地を通り抜けることになるのは往路と同じだった。

2020年9月20日日曜日

せっかくだから

貴重な4連休だし、外出もしておきたい。と言っても、遠出もしづらいから、近場で。私の考える“近場”とは「都心に職場があったとして、通勤圏として考えられる範囲」だ。山手線の主要駅に2時間程度で行ける場所~航空路や新幹線・有料特急を使わず~といった感じだ。



大田区立郷土博物館

自宅から歩いて1時間もかからない場所にある。とは言え、長大な坂の上にあるのでバスなどを利用したい。
施設としてはよくある感じのもので、地域の古代の様子なり、地場産業の成り立ちなどを、地元住民の協力を得ながら収集し、公開していくものだ。小学校の遠足以来行ったことのない人の方が多いのではないか。私の出身地では、小学生の頃はまだなかったので、大人になってからいくようになった場所だ(今はある)。
古代(大田区なら縄文以降)の展示物は、(関東圏なら)わりとどこでもあるものなので、こういう展示は見たことなかったな、と初めて来たときに思ったものを。


考古学そのものに関する展示。我々の生活の中で「何千年後も残りそうなものは何か」という展示だ。環境によるので2例展示してある。災害などで、私と私の家が土砂で埋まったとき、暗黙の副葬品として見つかって良いものと良くないもの、死んでしまう前に分別しておこうという気にさせられる。紙製品、映像ソフト系は年月とともに内容が飛んでしまうが、プラスチック製品は長く残ってしまうこともあるので注意だ。まぁ、ウチにあるのは「当時既に絶滅しているはずの生物を象ったように思える人形(しかも動力付き!)」(公式サイト)くらいだけど。


近代の生活として引き合いに出されることも多い「ちゃぶ台」。特筆すべきは「古いもの」としてではなく「意外に新しいもの」として展示されていることだ。
実際、そう言われてみると時代劇に出てくる「江戸の生活」にはない。江戸時代、意外に三密が少ない。日本の文化・文明は、感染症対策に多くのリソースを割いている。


地元住民のコーナー。あちこちから集められてきた「猫の人形」の展示だ。招き猫の割合が多い……というのは皆様ご想像の通りであろう。が、中には「既存の招き猫を見たことない人が、伝聞からの想像で作った招き猫~のようなもの」といった風の、異形の存在が紛れ込んでいる。これは実際に集めてみて初めて得られる類の発見と言えるのではないか。郷土博物館ならでは、の展示である。


しながわ水族館

お気に入りの水族館であり、自転車でいける距離にある最寄りの水族館でありながら、年に3度くらいしか来ていなかった。こういうご時世なので、訪問回数を増やしていきたい。
来てみたところの客数は前回訪れていた時(7月)の2倍、コロナ禍以前の繁忙期の半分、といった体感だ。


まずは最初の展示生物。来る度に探すが、いつも見つからないサワガニ。思うに、木の枝の中が中空になっていて、その中に隠れているのではないか。


人気の展示生物であるペンギン。しながわ水族館のペンギン展示の特徴は、羽毛の1枚1枚を判別できそうな近さと、彼ら彼女らのペンギン臭だ。他の水族館では、距離、ガラス・アクリル板その他の設備で空気を分離しているからね。


アザラシ、この姿勢で寝ているのは初めて見たのでパシャリ。アザラシ系は平気で水の中で寝続けるので、心配になって通報する客もいるらしい。安心の1枚。


海ゴブリン(Goblin Shark)のはく製。ゴブリンスレイヤーさんは彼らの駆除依頼はもう受け付けてくれないらしい。ゴブリンではないからだそうだ。


ミズクラゲ。撮影スポットをありうべからざるアングルから撮ったもの。
訪れたとき、ちょうどフィーディングをやっていた。「10分くらいしたら、胃に当たる部分が(餌と同じ)オレンジ色になりますよ」という話はあったが、10分も待ち続ける客はいなかったようだ。私自身はこの様子を見たいがために再入館した。
イルカ、アシカおなじみのショーや、大中水槽のフィーディングは、客が集まりすぎるため、軒並み中止だ。その代わり、館内各所の小さめの水槽で、10~20人くらいの客相手にゲリラ的な(しかし時間設定はある)解説イベントをやっている。私自身は、こういう形態の催しのほうが好みだ。ショーが再開した後もやって欲しい。とは言え、一人一人が、知識や演出、マインドを試されるので、スタッフの負担はそうとう大きいと思われる。飼育に関わるスタッフの層が厚くないと、あっという間に息切れして、継続できないはず。


和名が「ニホンスッポン」なのに、英語表記が「Chinese~」な、微妙な命名の生き物。国立環境研究所の侵入生物データベースにも載っている。これは、日本列島の在来種が、琉球列島に侵入した(もちろん人の手で)というものだ。「国内由来の外来種」という奴だ。


館内を二周半くらいして疲れたところで、レストランでビールを飲み、おみやげ店でグッズを購入して帰る。おみやげ店で購入したのは、「さかなクンのトイレットペーパー」。今年冬に見つけたときに、これを買っておかなかったことを、4月5月にはとても後悔したものだ。一番これを必要としていた時期には、もちろん水族館もおみやげ店も休業。(ここでしか買えない「しながわみやげ」があるというのに!)


2020年9月6日日曜日

日本科学未来館

 

前回、いつ行ったのか思い出せないくらい久しぶりだ。読み返してみたら、このブログをBloggerに移した以降には全く記事にしていない。最後に行ったの、震災以前か。


あまり変わった印象を受けないが、ニュースとしては聞いている。震災でガラスが割れて、危険性が発覚したため、耐震性と安全性を確保するための工事が行われたはずなのだ。

館の目玉展示の1つであるジオ・コスモス。ゆっくりした自転と、生まれては消えていく雲の様子。この動画の撮影直後、特別プログラムが始まり、人の心の温かさを示すぼんやり赤い色の地球になった。海水温とか二酸化炭素とかが人情味の指標らしいが。

「計算機と自然、計算機の自然」コーナーの、浮世絵初音ミク。人工物と自然物、現実とバーチャルの境界の曖昧さ、虚構性を物語る展示の数々。

インターネット物理モデル。ネットを流れる情報のルーティングのシミュレーション。開館と同時くらいからある古い展示のはずだが、ドームシアターと並んで人気が高く、今まで一度も参加できなかったのだ。Web予約制で入場数絞ってる今こそがチャンス。この時期に来て良かった……と思ったら、たまたま私が入ったタイミングが良かっただけだった。感激をかみしめた後、また来てみたらやはり列が出来ていた。

霧箱。宇宙からの放射線に反応して、白い霧の線が現われる。……のだけど、周りが明るくて、ちょっと見づらい。霧箱目当てなら国立科学博物館のほうが見やすいかな。

人類を脅かす、さまざまな災害をモデル化した「100億人でサバイバル」。転がるボールを使ったピタゴラ装置は、とてもウケが良いらしく、先のインターネット物理モデルを筆頭に、館内のあちこちで使われている。地震雷火事親父、各種揃っているが、昨今のトレンドはスーパー台風と感染症。写真では右手奥側に配置されている。盛んに活動して人間の数を減らしていた。「頑張るなぁ」と感心してしまうほどだ。

火山の内部を裏側から覗く。作り込みに感心するが、一向に噴火する気配がなかった。どの災害が発生するかは、割と運が絡むらしい。リアルだ。

こちらは同コーナーにある、本物の地震の発生を示すライブ映像。わざわざ専用の機器を開発しないと分からないほど微弱な地震が、百カ所、二百カ所で発生し、今この瞬間も日本のどこかを揺らしている様子が、点として表示されている。多少大きめの地震になると色がついた線となって、揺れの方向も見て取れるようになるらしい。
(災害時に、避難の妨げにならないことを祈る)

この展示のスペース、以前来たときは「しんかい6500」の実物大レプリカがあったところと記憶している。あれはどこに行ってしまったのか。
展示スペースが足りなくなったのか、スモールライトを浴びて小さくなっていた。

ついに細胞レベルにまで手が届くようになった、医療技術のコーナー。映像ルームは5つあり、それぞれ違う映像が上映されるが、どの映像を見ることになるかは自分では選べない。事故や病気は自分では選べないからなのだそうだ。

新型コロナに対応できなかったために休止中のコーナー。スローガンとして掲げられている「リスク≠0」の正直さ、率直さ、誠意を象徴するかのような潔さだ。

規模は縮小しながらも、館内レストランの営業は続いているし、いつの間にか移転していたショップも規模と品揃えは以前訪れたときより充実していた。

展示一つ一つが大粒で、時間と気力を要するのが他の科学館との大きな違いか。コーナー1つ見るのに10~20分かかるし。展示物の多くが来館者自身の関与を必要として、チラ見もしにくい。館の側は知識を提示するよりも、好奇心のフックと問いかけの妥当性を求められる感じ。企画・演出する人、大変だろうなぁ。


ついでに周辺散策と聖地巡礼(『BEATLESS』)。
ファビオンMGが人間とロボットの新しい関係を打ちだした「Boy Meets Girl」キャンペーン(2105年)。人気hIEモデル「レイシア」を使ったコンセプト映像撮影で利用された旧産業技術総合研究所の臨海副都心センターに行ってみる。もともとハザード(2063年)の被害で、立ち入りに許可がいる場所だったが、撮影中に起こった2体のhIEの戦闘でさらに滅茶苦茶になってしまった。写真は21世紀前半に撮影されたもの。ハザード以前はこんな美しい建造物だったのだ。

戦闘を行った2体のhIE、レイシアとメトーデの声は21世紀前半に活躍した声優、東山奈央と雨宮天から取得されたものらしい。上の写真が撮影された2020年夏、まさにこの2人は2Dアニメ作品「レンタル彼女」で、やはり争う2人の女性を演じていたと記録されている。超高度AIヒギンズやミームフレーム社が、あの娘たち--第2次ハザードをひき起こした「レイシア級」hIEシリーズ--の声データを、どういう基準で選んでいたのか。ヒギンズが停止され、超高度AIの封印体制への批判が世界的に高まっている昨今においても、その選出に関わる経緯は開示されないままだ。

日本初の超高度AIありあけの所在地は、ハザードの被害著しく、今でも立ち入り禁止のままだ。写真は21世紀前半、新交通ゆりかもめの青梅駅(もちろん現在は廃墟同然)付近で撮影されたもの。AI施設が建設されたのは21世紀中盤。それ以前の、この写真に写っている施設は有名なコンベンション・センターで、多くの人間が集まる場所だったらしい。人を寄せ付けない、超高度AI施設になるまでの20年間に何事があったのだろう。