2021年7月18日日曜日

渋谷川

前から見に来たかった場所に、やっと来ることが出来た。
駅の地下、構内を川が流れているというのだ。


渋谷駅の地下、東口広場から天井を見上げたところ。この天井の一段低くなっているところに渋谷川が流れているらしいのだ。

……と言っても、川の流れを感じさせるものなど何も見つけられないので、心の中で「へぇ」ボタンを1回押したら気が済んでしまった。
この場所を探す時間の方が長かったかな。


次は、地上に出て来て、水の流れが見え始めるところ。
渋谷ストリームの、稲荷橋広場から下流方向を見ている。
単純に川に水を流すだけでなく、湧水よろしく、周囲からもチョロチョロと水を流す、一種の噴水になっている。

「渋谷川」と呼んではいるものの、流れている水は(我らが大田区を流れる呑川同様)落合水再生センターからの再生水で、都の下水道局の管理下にある。
再生水は東京のあちこちで大活躍だ。


そのまま「渋谷リバーストリート」と呼ばれる場所を川の流れに沿って歩いて行く。以前のプチ聖地巡礼とは反対方向だ。
とはいえ、川岸に道がある区間は意外に短く、その後の多くの区間では「この建物の向こう側に川がある」と想像しつつ、橋を見つけては川の所在を確認する、苦行みたいな道行きとなった。

何しろ今回、せっかく渋谷に来たのに、東急ハンズ渋谷店に立ち寄ることさえしなかった。


渋谷川沿いにある癒やしのスポット。「渋谷区ふれあい植物センター」。
「日本で一番小さい植物園」の看板が清々しい。

中に入ったら、アニメのコラボ企画やってた。クイズラリーに全問正解したら植物の種をもらえるという話だ。
前回は、こちらに来るついでにアニメの聖地巡礼をしたが、最近は特に何も考えなくてもアニメのほうから近寄ってくるようになった。


『聖女の魔力は万能です』
放送も先月終了し、キャラの名前すら忘れてしまっていたが、櫻井孝宏さんの声がかろうじて記憶にある。

前回来た時にはカブトムシと戯れるスペースだったところに、机や椅子が運び込まれ、作中の聖水づくりの仕事場風になっていた。

秘かに気に入っている場所。3階のハーブガーデン。

「日本各地の土」。数だけなら、国立科学博物館・日本館の土壌コーナーにも負けていない。

ワニガメ(特定動物、定着予防外来種にして、絶滅危急種)が動かない動画。

植物園としては小さいにもほどがあるだろう感じのセンターだけど、スタッフのセンスが光る小物やPOPが随所にあって、感心させられる。

施設老朽化のために年末で閉館(& 2年ほど後再オープン)しちゃうらしいけど、それまでにせめてもう1度くらいは来たい。


再び渋谷川沿いに、まずは恵比寿駅方向に歩いていたら、以前、一度来たことのある場所に出た。エコー劇場だ。もう20年近くたつんじゃないか。

明治通り(リキッドルームのある辺り)からJR恵比寿駅に向かう道にかかる橋、と渋谷川。

恵比寿東公園の一角。大雨で、地下の貯水槽から水があふれるときに、ここから渋谷川に水を流す?

なんかすごいお寺(佑浩寺)があったので、思わずパチリ。

南麻布(広尾?)の天現寺橋の歩道橋の上から、下流方向を。

「清流復活事業」の看板が柵の中で読めぬ。なぜ、こんなところに柵が……。
渋谷川を流れるのは、落合水再生センターの再生水。植物センター手前の並木橋(東横線旧並木橋駅)あたりに分岐があって、そこから目黒川や呑川にも流れていくらしい。そういえば、なんか「いかにも地下で貯水してます」っぽい場所があった。

帰宅後に地図を見返したら柵で囲われていたのは慶應義塾幼稚舎だった。防犯のために後から設置したのだろうか。


いきなり上にのしかかってくる巨大な構造物。地上を流れる渋谷川とは異なるレイヤーにある、もう一本の川、高速道路だ。ここから河口に向かって、異なる水系を流れる2つの川が並走していく。

渋谷区で渋谷川と呼ばれているこの川は、港区では古川という別の名前で呼ばれている。

地下鉄麻布十番駅から同じく赤羽橋へ東進すると芝公園が見えてくる。川にも釣り船らしき姿がチラホラみえるようになり、海に近づいてきたことがわかる。

金杉橋。浜崎橋。河口に到着した。なお、肝心の海の写真を撮っていないのは、首都高で視界がふさがれていて海が見えなかったからである。

オマケ:
エスカレータの床下の動画。東京モノレール浜松町駅で見ることができる。(他にも見れる場所、なかったかなぁ)