2021年4月17日土曜日

モンハン

 映画『モンスターハンター』

https://monsterhunter-movie.jp/

期待以上だった。正直、あのモンスターたちが動く!劇場の大スクリーンで!以外の要素にはまったく期待していなかったことによる。

なので、「意外に、ちゃんとモンハンしているな」というのが、最初に浮かんだ感想だ。「ハンターの危機に近代兵器を持った援軍が!(なぎはらわれるモンスターたち)」とかやられたら泣いていた。

モンハン初心者だった頃の数々の失敗を思い出し、「あるある」とうなずきながら観ていた。

肉質を理解せず、まるで効かない攻撃を連発していた私。アイルーがいなくて心細かった私。ネルスキュラの巣で「保存食」にされているゲリョスの姿に薄ら寒さを感じた私。

私も双剣を「軽くて扱いやすそう」という第一印象だけで選んで苦労したクチだ。後にハンマーに持ち替えた後で、「モンハンってこんなに簡単だったの?!今までの苦労は」と驚いたものだ。

トニー・ジャー演じるハンターについては「中の人、小学生なんだろうな」と想像している。オンラインで時折見かけられた、あるいは都市伝説じみて語られる「やたらハチミツをねだるプレイヤー」「他のプレイヤーを攻撃し始めるプレイヤー」など、ネタ要素に事欠かない。

次があるなら、ハンマーや狩猟笛などの重量級の打撃武器も見せて欲しいところ。パッと見、扱いづらそうな武器をえっちらおっちら引きずりながら、しかしモンスターの攻撃はかわしてみせる熟練のハンターの技を見てみたいではないか。

しっかし、今作で一番残念だったのは、前半の導入がやたら長かったところ。現代兵器と戦わせたのはモンスターの強さを表現する意図だったとパンフのインタビューにはあるが、ホントに余計だった。そういう説明的な描写とか、等身大の主人公像を必要とする人が、わざわざ本作を観に劇場まで足を運ぶことはないだろうからだ。

前半カットし、短くまとめた再編集版が上映されるならもう一度見に行きたい。フル本編より100~300円くらい高くても良いくらいだ。


モンスターハンターライズ

https://www.capcom.co.jp/monsterhunter/rise/

PS5を持っていなかったため、久々のモンハンになる。

いきなり和風テイストが持ち込まれたので、既存のモンスターの扱いがどうなのか疑問視していたが、そこまで徹底的に和風でもなく、異文化も鷹揚に受け入れてしまう……というか、雑多なものを雑多なまま飲み込むような、ざっくりさ加減もあって、さほど違和感は感じなかった。

体験版をプレイしたときは、過去作との差が大きく、正直ついていけるのか不安だった。始めてみたら、追加要素も無理矢理使わされる感じでもない。というより、正直あんまり使えていないのだが、それでもパッケージモンスターと戦ってスタッフロール見るくらいは出来た。私がその段階まで進む速さとしては、今作がダントツに早いかも。

プレイの中で、手間がかかるところも徹底的に省かれて、一気に遊びやすくなった。寒暖差を気にせずに済むようになり、アイテム持ち込みも事実上無制限だ。現地調達の手段も増えた。もっとも、これらのやりくりや工夫も楽しみの1つではあったので、寂しがる人もいることだろう。

残念ながら、私自身の体力が相当に落ちてしまい、モンスターと疲労状態に入るまでの速さを競うようになってしまった。一日中モンハンやっていく余裕は無い。また、今作で画面に表示される情報が結構増えていることもあって、Switchの携帯モードで遊ぶには若干辛くなっている。

攻略サイト等もチラ見しつつプレイしているのだが、未見のモンスターもまだまだいるようなので、何ヶ月かは分からないが可処分時間をどんどん吸われそうな感じだ。