2023年2月12日日曜日

相模ダム

なんとなく、ダムが見たくなって相模湖へ。

中央線快速は、意外にというかその名の通り快速だった。高尾までこの時間感覚だったら、高尾山に行ってみる計画を前倒ししても良いな。ケーブルカーに乗ってみたい。

早々に駅前の喫茶店で昼食を取る。相模湖公園の近くならもっと趣向を凝らしたものが食べられるのかもしれない。最近は、開いてそうな店を見つけたら、考えるより先に腹に何か入れておく癖が付いている。混雑を嫌うようになっているのだ。


相模ダムへの道の途中に、神奈川県立相模湖公園。
停止中の噴水とともに、水色に塗られたモニュメント……というか、まんま発電機の部品だ。水力発電所で使っていたものを持ってきたらしい。

公園にはあとでまた来よう。早くダムを視界に入れたい。


相模湖大橋から相模湖上流。そして相模ダム。なんというか、古さを感じさせる作りだ。

相模湖大橋を渡り、右岸側の道を進んだところに慰霊碑。昨日降った雪の上に、スロープを登って、途中であきらめて引き返した人がいた跡が残っている。

相模ダムは、かつて行った城山ダムの上流にある。そこからさらに下ると相模川ふれあい科学館。そのさらに下流には相模大堰、寒川取水堰がある。最近、すっかり相模川にハマっている形だ。それにしても広いな、銀河連邦サガミハラ共和国。

ダム天端は、車両進入禁止。つまり歩行者なら上を渡ることができる。
高所恐怖が頭をもたげてきたので、堤体を上から覗く写真はない。
なお、私の高所恐怖は「自分が転落する」恐怖ではなく、「スマホを落とす」恐怖という、あまり他人からの共感を期待しにくいものだ。

ダムの写真としては、下流側からダム堤体を撮るべきなのだろうけど、相模川脇の道路が左右ともに川から離れる方向に流れていったので、撮影できそうなスポットが見当たらなかった。

相模湖周辺の数々の伝説を物語るパネル。その伝説も今では雪に埋もれていて、読むことはできない。

ダムの管理事務所。2階が展示施設になっている。……のだが、土日は休み。
それではダムカードをほしい人が困るだろうと思ったら、土日は「相模湖交流センター」という、別の施設で配っているらしい。

そして、交流センターの2階の喫茶店にはダムカレーが。
宮ヶ瀬ダムのダム放流カレーの凝りようと対照的にシンプルな(そして¥500と安価な)ものだ。
それでも、水をせき止めるダム堤体、相模湖の魚(ワカサギ他)に見立てた煮干し、流木に見立てたポテトと、「ダムカレー」としての主張は激しめ。

交流センターの2階には「相模湖記念館」があり、「ダムとはなんぞや」的な説明の仕掛けがたくさんある。
それとともに、ダム建設の当時の写真資料も展示されていた。戦争激化で建設が中断したこと、資材が集まらず建設再開に苦労があったことの他、戦争捕虜や朝鮮半島からの移民を建設に参加させていたことなども書かれており、時代性を感じた。
多数の死者も出した難工事。先ほどの慰霊塔はぐるっと一周しただけだけど、彼らの名前もあったのかもしれない。


相模湖公園に戻る。ボート競技の大会なのか練習なのか、学生がたくさん来ており、人が乗れるか微妙な幅しかないボートをメンテナンスしていた。
そういうアスリートっぽいのじゃない、素人向けのボートや遊覧船もあったが、なんか船酔いしそうな体調だったので今回はお休み。

公園の一角には飲食店がズラリ……と並んでいたが、一番人気は普通の定食が出てきそうな店だった。

次来ることがあったら、ワカサギ料理を試してみたいかな。


しながわ水族館、野毛山動物園と、自分がちょくちょく訪れる施設にリニューアル計画が持ち上がっている。老朽化→廃止の一直線ではなく、リニューアルが計画されるというのは人気のありようを示すものでうれしい限り。

たまたま今回行ってみた相模ダムにもリニューアルが計画されている。まぁ、ダムなので人気の有無とは関係ないだろうけど。
リニューアルの主眼はゲートの交換(ローラーゲート→ラジアルゲート)と減勢工の追加らしい。ついでに、下流側からダムを眺められるような展望スポットも追加してくれないかなぁ。