2024年3月31日日曜日

江戸東京たてもの園

いつか行こうと思ってたけど、先延ばしというか、きっかけをつかめずにいた、江戸東京たてもの園へ…行く前に、併設のカフェでお茶。「桜かすてら」というのを見つけて一緒に注文。

パッケージを見てみたら「やまいも入り」とあって驚いた。食べてる途中で「えっ」となったが、おいしい。Microsoft Copilotが語るところによれば、食感がしっとりとしたものになるそうだ。


江戸東京たてもの園は、あちこちに存在した古い建物、住宅を移築してきたものだ。
ご近所同士で景観イメージを作ろうみたいな意識高いことをせず、それぞれの世帯が思い思いの趣向で「マイホーム」を建てる。そんな、日本の住宅街が再現されている。

田園調布の家。そう言えば、大田区民なのに、まだ田園調布に行ったことがなかった。(六郷用水たどった時のニアミスくらい)

小寺醤油店。醤油店と言いつつ、店頭に酒ばかりなのはともかく、その品揃えがとにかく狭いのが気になった。

子宝湯。ちょっと日常使いしにくい名前の銭湯だなぁ。「さずかり温泉」みたいな旅行地としてはありうると思うのだけど。

居酒屋があった。しかし、日中だからか営業していなかった。

万世町交番。「アキハバラがメイドの街になったのはいつか」は現代史のホットなトピックだ。その中に、銃撃戦を始めた彼女らを恐れて、警官がこの交番から逃走した事件を転換点とみなす主張がある(諸説ある中で有力な意見の1つ)。

縄文時代の邸宅。他で見る同時代の邸宅より二周り小さい。東京都区部の住宅の狭隘さを嘆く意見は多いが、なんのことはない。縄文時代からの伝統である。

都電7500形。渋谷から港区を東進して新橋に至るルートを走っていたようだ。
重量は…この字(瓲)は「トン」でいいのだろうか。

「奄美の高倉」。こんな吹きさらしで蔵なのかと思ったが、収納は屋根に見える部分らしい。

屋外展示エリアは、都内各所から移築してきた建物を展示するもの。旧所在地や寄贈主が書かれた説明板が添えられているが、中には全く説明がなく、ガイドブックにも載っていない住居も存在する。

建物ばかり見てきたが、園内には水景や樹木、野草などのエリアもある。こちらは「武蔵野のハケ」。都の西側、武蔵野の河岸段丘を再現したもののよう。

東京名物「水のない噴水」。庭園内にあるこちらは放棄されたわけでも、夏場だけの営業というわけでもなく、たまたま機器メンテのタイミングだったらしい。
庭園は芝生と思いきや、一面、苔で覆われていた。これは初めて見た。

江戸東京野菜の畑…と傍らには小さな祠。たぶんお稲荷さんだったのだろうが、さすがに今は宗教色なく、それっぽく、しめ縄が飾られているだけ。

屋内の展示場もあり、企画展をやっていた。明治期の時刻表、東北本線に当たる部分を撮らせてもらった。意外なビジュアル表現。

エントランスに戻ってきたら、園の模型があった。一瞬、これ見れば済んだんじゃないかと思ったが、ガイドに載っていない建築もあったからね。

園内には空き地あり。まだ分譲中のようだ。(土管は下水用のものだろうか)

時間足りなくて、回りきれなかった。また機会を見つけて行ってみたい。
  • 建物の中に入る
  • 樹木など自然系のエリアを散策
  • 庚申塔などの屋外展示物も押さえる

2024年3月23日土曜日

再び観音崎へ

いや、この先何度も行きそうな気がするけど。

観音崎自然博物館が常設展示をリニューアルしたと聞いて、そのうち見に行こうと。そう思いながら1年経ってしまう前に何とか。


バス停から広い通りを歩いて行くのが近いのだけれど、せっかくだから海沿いの道を歩く。とはいえ、遊歩道は植物が茂っているところが多く、視界が海でいっぱいになる範囲はそう広くない。

観音崎なので観音様がいる。あまりにも当然、しかし、歴史上で2回ほど消失&焼失事件が起こっている。なかなか難しい。

パノラマで撮れるくらいに、海が見えるスポット。

誤字を発見してしまった。…誤字だよね。

地層を観察できるトンネル。バウムクーヘンにどう穴を開けたら再現できるか。頭の中でシミュレーションしてしまった。

観音埼灯台を模した車止め。一番の観光スポットと目されているはずだが、一度も登ったことがない。たぶん、今後も登らないような気がする。

観音崎自然博物館

さあ、ここだ。

観音崎名物、細長い水槽。他の施設から譲られてきたものらしい。魚の密度は低く、快適なのではないかと想像する。

古い学説に基づいた恐竜の模型は残されていた。ある意味、「博物館の歴史」の展示と言える。

旧軍が掘った一部の地下壕に水が溜り、野生生物の住処となっていることのレポート。

謎の生物がいたので、動画。この生き物の正体はともかく、同博物館では三浦半島の生物にまつわる都市伝説を収集しているとのこと。

アオダイショウの子供。アオショウショウと呼ぶことに決めた。

油壺から譲り受けたダイオウイカ。だとしたら、見ているハズなんだけど、どこにあったのか思い出せない。過去に撮影した写真の中にもなかった。

カイロウドウケツの見事な編み目模様。水族館・博物館で見かける度に撮影しているが、未だにうまく撮れたと感じたことはない。いっそ、動画で撮影してみようか。

アニサキスが痛いのは、彼らが人間の中に住む気が無いから。なるほど、こういう視点で考えたことはなかったなぁ。

船舶や漁業に関する展示物が、リニューアルで少なくなったようだ。代わりに、海の生き物を材料として利用した工芸品や、海洋漂着物の監視の記録などが増えていた。もちろん、個別の展示物の改廃もたくさんあった。


横須賀美術館

ついでに、横須賀美術館に寄って企画展「日本の巨大ロボット群像」も見ておこうか。

無茶苦茶、人がいる。やだなぁ。

先にレストランで食事するか。もっともこちらも行列こそないものの、15~30分待ちくらいになっている。他にキッチンカー風の店もあったが、寒さと強風が「食事は屋内で」と命じてきたので、順番を待った。なんとなく「ここのミュージアムショップでは何も買わなさそうだなぁ」という気がしたので、ちょっと高めの食事をしようという気分でもあった。

「ロボット展」コラボメニューで、鉄分盛りだくさんのものがあったので、選んでみた。なんというか、密度が濃い。パスタソースの中の大豆のミートボールなんて…という先入観があったが、「代用肉」ではなく、こういうものとして食べるにはイイ感じだ。

行列嫌だし、昼ご飯で満足したところで、このまま帰ってもいいなぁ。

まぁ、どのくらい待ちになるのか聞いてみるくらいはするかと意を決し、行列整理のスタッフに話を聞いてみたら、行列は本日開始の「ジブリ展」のもので、「ロボット」は即入れるらしい。


入場料1,300円+音声ガイド700円。音声ガイドがあるところではなるべく利用するようにしている。こちらにしか入っていない情報もあるからだ。この展覧会の場合、ガイドのお二方とも作品に参加している(銀河万丈さんに至っては、むしろ常連と言うべきだろう)ので、出演作に関する小ネタが盛られていた。

展示品は「個人蔵」のものが多い。出版社やメーカーでさえ残してないってものがあるからなぁ。

「雑誌掲載不可」ときた。なぜ不可なのか、理由を知りたいところ。

黎明期から現在まで活躍し続けている、宮武一貴氏による巨大な巨大ロボットの絵。何点かあるもののうちの1つ。

巨大ロボットの内部構造図のコーナーで撮ったピンボケ写真。ライディーンの異形ぶり(中身が機械でない)が輝く。

ロボットデザインの変遷、流行廃りを見つつ、大物クリエイターには独立したコーナーを。ここは永野護コーナー。
ロボットの内部構造図が後付けだった時代から、最初から内部構造込みでデザインされる時代。精緻の頂点という扱いだった。

その後に、再び古きヒーローロボット的なデザインへの回帰の時代と、同展では区分している。精緻さが失われるわけでは無いが、ロボットそのものより「ロボットが当たり前に存在する社会」をメインに描く方向に舵を切った幾つかの作品が取り上げられ、その中に、私の大好きな「地球防衛企業ダイ・ガード」があった。

終盤の記念撮影コーナー。ロボットの中には、中の人がいる。

行ってみて、気がついたけど。
私はロボットそのものは好きだけど、自分が乗り込んで操縦することは全く興味なかったなぁ。人機一体でなくていい、むしろ一体でないほうがいいというか。