引越の結果、リモコンの数が増え、管理しきれなくなった。
照明など、手が届く一カ所にまとめておきたいし、他方、その同じリモコンを玄関からも使いたい。
じゃあ、いつも持ってりゃいいじゃん。しかし、常に身に付け、持ち歩けるほどのコンパクトさもない。
何らかの技術的ブレイクスルーが必要だ。
例えば、iPhoneに赤外線リモコンとしての機能があれば……。
あるいはリモコンを操作するリモコンのようなものがあれば……。
あった。
無線LAN経由で操作できる学習リモコンだ。
スマホやタブレットのアプリなどから、無線LAN経由で操作する。
(インターネット経由での操作も可能だが、こちらのサービスは月額制)
基本的な使い方としては、こうなる。
1. 部屋の中央など、あちこちに赤外線を飛ばしやすい場所にこの機器を設置する。
2. この機器には手持ちのリモコンから赤外線を飛ばして、その信号を学習してもらい、その学習した信号をアプリのボタンに割り当てる。
3. アプリのボタンを押すと、無線LAN経由でこの機器に指示が届き、学習した信号が発せられる。
4. あら不思議、家電が動き出す。
このiRemoconシリーズの面白い所は、このiRemoconに指示を飛ばすという操作について、その要領を公開しているところ。
その要領に従っていれば、専用のアプリなどなくても、赤外線の信号を出させることが出来るのだ。(これが購入の決め手になった)
具体的には、この機器の特定のポートに、仕様通りの文字列を送るプログラムを書く、ということになる。
パソコンの黒い画面で、キーボードをぽちぽちやって、隣の部屋の照明を点けたり消したり。
これだけだと、ぜんぜん便利でもなんでもないか。
が、パソコンのプログラムで操作できるということは、その点けたり消したりする条件を柔軟に持てると言うこと。
時間帯によって自動的に部屋の明るさを変えるとか。平日と休日で自動オンオフする時間を変えるとか。日曜日の朝8:30にプリキュア時間を設けるとか。
早速作ってみた、指定した時間に照明を点けるべく、タイマーを設定するPythonプログラム。
https://github.com/morinatsu/iremocon/blob/master/morning.py
ネットワークのソケット操作というものをやっているのだが、自分はネットワーク・プログラミングは初めて。
家庭内LANで、使うユーザーが自分自身なので、このくらいでも何とか動く。動かなかったら、その時考えようレベルのもの。
説明もなければ、ちゃんとしたエラー処理もない、ひどく横着なものになっているので、これをコピーして使おうとか思わないで欲しい。
悪魔召喚プログラムほどではないにしても、そこそこ便利なガジェットに……今後なる予定。
ただし、くれぐれも「お休みの間に悪魔に肉体を乗っ取られぬようお気をつけて……」。