2020年5月24日日曜日

テキシコー

まずは、第1回が動画で公開されているので観て。


Eテレ(NHK教育)がいきなり放り込んできた爆弾。
小学校のプログラミング教育に向けて作られたものである。

私の育った頃はプログラミングを学ぶこととプログラミング言語を学ぶことが、ほぼ不可分だった。提供されるのは「足し算引き算」「画面に文字を出す」「キーボードのキーが押されていることを知る」みたいな細かい部品ばかり。部品を並べて、なんらかの実用に供する(例えばゲームとか)には大きな構想と、「やりたいこと」の細部までの把握を必要としていた。
先達の模倣と、多大な根気、好奇心を持ち続けることが当然のこととされていた。(ゆえに挫折した人も多かった)
一部は「構造化プログラミング」や「オブジェクト指向」など、後付けで抽象化されたりもした。けれど、後付けであるがゆえに「goto文狩り」や「何をもってオブジェクト指向言語と呼ぶのか」的な、魔女裁判、異端審問じみた議論を伴うものであった。

今、小学生が学ぼうとしているのは、これとは違うものだ。
従来のプログラマー達が手探りや経験則で学び、後進に伝えようとしては失敗し、一度はあきらめて「センス」とか「地頭の良し悪し」として片付けようとしたもの。その積み重ねの成果。一部が確かにここにある。

後述の番組解説では、このようにうたっている。
「これらの思考力は、プログラミングをする時だけに働かせるものではなく、将来どのような職業に就くとしても、時代を超えて普遍的に求められ、役立つものです。」

子供たちよ、プログラミングせよ、自分自身を。家庭を。学級を。
プログラミングせよ、地域社会を。国を。人類を。

10年後には、こういう教育受けた子供たちが新入社員として入ってくるんだなぁ

テキシコー - 番組について

デザインしてください。わたしとあなたがともに歩む“未来”を。わたしには、その未来を引き寄せる力があります - 長谷 敏司. 『BEATLESS』