2021年10月12日火曜日

もうそろそろ

『真・女神転生Ⅴ』の発売も1ヶ月後に迫り、もうそろそろ頃合いだと思うので、江戸東京博物館に行ってみることにした。
江戸東京博物館は、「かつて江戸あるいは東京と呼ばれる都市がこの場所にあった」ということを後世に伝えるべく、東京都が建設した自らの墓標だ。

汐留遺跡の展示。この博物館もいずれ遺跡になるので、未来の人々は「遺跡を展示した施設の遺跡」をこの場所で見ることができる。

仙台藩船着場の石垣に刻まれたアラビア数字。西洋との交流を続けていた仙台藩ではアラビア数字が当時から常用されていたことが分かる。隠蔽や擬装の跡もないのは「どうせ江戸に数字を読める者なんていないだろう」と高を括っていたのであろうか。奥州筆頭とうそぶく彼の地らしさを感じさせる。

中に入るとこの通り。建物自体の大きさもあるが、室内を細かく区切らず、広く使う設計のようだ。

再現された日本橋。木材や金属はもとより、プラスチックのような当時入手困難であっただろう材料もふんだんに使われている。

松の廊下。数々の刃傷沙汰が起こった場所らしく、建物自体もスパッと両断されている。

直垂と小袴。庶民の作業着が、武士の礼服に発展していくというのは、質実剛健とか清貧を求める武家文化らしい。……と思ったけど、実際はどうなんだろうなぁ。

長屋の四畳半の再現。今で言うワンルーム賃貸物件だ。収集癖のある人間が住める部屋ではない。

町中のあちらこちらに存在したお稲荷様の社。ここ募金箱にすれば良かったのに。

災害年表。このリストの末尾に次のイベントが連なるはずである。
  • 1992年: 真・女神転生 発売
  • 1994年: 真・女神転生Ⅱ 発売
  • 2003年: 真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE 発売
  • 2013年: 真・女神転生Ⅳ 発売
  • 2016年: 真・女神転生Ⅳ FINAL 発売
  • 2021年: 真・女神転生Ⅴ 発売(予定)

江戸時代のヲタクショップ。力士の絵がやけに多い。力士同士の恋愛モノが流行った時期の再現だろうか。

江戸時代の寿司屋台。冷蔵技術がない時代にマグロは難易度高そう。(他の生魚も似たようなものか)

奉公人の生涯。家を持ち、妻帯できるのは重役クラスだけ……。時代性というよりは、労働人口を吸い上げる大都市の生活様式って気がする。

東京のおいしい水道水。玉川上水の模型。そろそろ玉川上水関連の地域へも散歩しないとなぁ。

神田明神の山車だそうな。最上段で青竜刀を掲げているのは関羽。「町田市は東京」と主張すべく取り付けられた表札がタイプミスで「町田須」になっているのはご愛嬌。iとuは隣同士だからしかたがない。江戸っ子は細かいことを気にしないのだ。

浮世絵版画の発達史。技術が向上するに従って、モノクロだったのがカラー化し、派手目な色彩が抑えられて、藍一色になっていく様子が分かる。 私も『月曜日のたわわ』は青版を買う派です。

大田区(荏原郡)の地域情報が全くと言っていいほど出てこない。江戸じゃなかったんだなぁと実感した。
 

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