2025年5月18日日曜日

曳舟川

亀有駅前。ラサール石井の声が聞こえてくる(錯覚)。

先日見つけた、ハか村落し親水緑道の別の道路。ここを辿って、先日の終了地点、水車のある場所まで戻る。

道すがら、適当な地衣類や木(葉)の写真をとってはAIにかける。私の安いiPhoneでは扱える機能に制限があるようで、出てくる判定結果は「微妙」。やりとりが面白いので続けるが。

前回の終了地点、アモール東和商店街と葛西用水の交差地点へ。
実際には、ここから南は葛西用水(足立区)ではなく、曳舟川親水公園緑道部(葛飾区)となる。

街おこしに『こち亀』を、という運動が過去から幾度も繰り返されてきたのだろうか。テイストの違う両津勘吉を何度か見かけた。

曳舟川親水公園緑道部、という言い方が気になったが。しばらく歩き続けたら、緑道部でない公園が現われた。

大規模な公園ほどではないけど緑があるので、生き物が集う。生き物が集う緑があるけど、深くはないので観察の機会も多い。
ギョエー、とかギューとか苦しそうな鳥の鳴き声が聞こえてきた。オナガだ。今まで声は聞いたことがあったが、実物を見るのは初めてだ。葛飾区はとても良い場所だ。
(ただし、葛飾区では区の鳥を定めておらず、世田谷区がオナガを区の鳥としている)

葛飾区 郷土と天文の博物館。長らく休館中だったが、リニューアルされたとのことで。
正直なところ、この館が休館中だったのでこのエリアの散策を後回しにしていた。

プラネタリウムと大きく郷土展示室がリニューアルされたもよう。プラネタリウムは今回は控えたが、郷土展示室は明るく、広いもので、トピックも多岐に渡る。

お花茶屋公園。イベント(お花茶屋ファミリーフェス)が開催されていて、近隣の飲食店(?)が、何店も出店していた。昼食(主にビール)をここでいただく。

さらに南に進むと、曳舟川親水公園通りは水戸街道(国道6号)と合流してしまった。
その脇に、「四つ木めだかの小道」という小さな、しかしきれいに整備された緑道があった。
「さすがに『めだかの小道』は願望込みでは?」と思っていたら、本当にメダカ大の小魚が泳いでいる。
そして、謎の『キャプテン翼』。

水戸街道の方に戻ると、高架の下に謎の空間があった。行き先は四ツ木橋排水機場。曳舟川親水公園の地下あたりから伸びる暗渠があって、それが露出しているのだろうか。
ともかく、ここで綾瀬川に曳舟川が合流し、花畑運河からの大きな寄り道が終了。

近隣に公園があったので寄ってみた。「四つ木つばさ公園」。謎が解けた。そう言えば彼も葛飾の住民だった。都内の小規模な公園はボール遊び禁止になっていることも多いが、さすがにここでは禁止されていなかった。(近隣に迷惑がかからないようネットがある)

ここで橋を渡って綾瀬川の右岸側に移動。左側は綾瀬川。右は荒川。2つの川に挟まれた細長い緑地だ。

京成電鉄 四ツ木駅。荒川を越える橋梁の向こうにスカイツリーが見える。

荒川之下流三十景。わざわざ、ここまで来る人も少なかろうと思うのだが。

鮮やかな黄色の東四つ木避難橋。ただし、避難させてもらえるのは歩行者のみのようであった。

ゆるやかなカーブを描く斜張橋、かつしかハープ橋(世界初の曲線斜張橋)。
ここで、中川に綾瀬川が合流。そのすぐ下流では上平井水門が上流への逆流を防いでいる。

左は中川。右は荒川。上は首都高速中央環状線。位置的にはだいたいこの辺り。

中川に関しては、改めて行程を組む予定なので、今回はこの辺で。

2025年5月12日月曜日

葛西用水

綾瀬川を歩いて見つけたゲートの向こう。
綾瀬川と中川をつなぐ運河。花畑運河だ。

そしてこれは日光浴しているカメ。

遊歩道こそないものの、車通りは少なく、あまり困ることなく川沿いを歩くことができた。


ありゃ、川がせき止められている。

別の場所に掲示されていた、工事の概要。遊歩道を作るための工事だったのか。これはありがたい。

花畑川と葛西用水が交差する桜木橋。上流方向(埼玉)も気になるが今回は我慢。

この交差、葛西用水の下流側にポンプ設備なのでは?と思わせる建物があったので、花畑運河を挟んだ上流下流それぞれで循環して、せせらぎ再現をやっているのかと思ったのだけど。
花畑運河の下に伏越がある、としているサイトもあって、今のところ謎。

桜木橋をさらに東に進むと中川方面の水門、六ツ木水門が見えてくる。
一際大きい機械音がすると思って見てみると、足立区 花見橋排水機場とある。花畑運河から取水しているものとして、はてしてどこに排水しているのだろう。

中川。ガラス越しでは何度となく見てきた気もするが。向こう岸に見える水門は、新大場川水門。水元公園の小合溜に繋がっている。

運河の反対側に回り込んで葛西用水へ。ツバメっぽい鳥が飛んでいる。ホントにツバメなのだとしたら、今シーズン、初めて見るな。


先の循環施設っぽいところの裏に回り込む。下流側の水路は……空だ。

ここ、立ち入り禁止じゃないよね?……と心配しながら遊歩道(?)を歩く。

「地下鉄8号線(有楽町線)を葛西用水路に」地下鉄を水没させる様子を想像して身震いしたが、延伸を要望する話らしい。

そろそろ、どこかで休みたいな、と思ったところに。足立区立郷土博物館が。しかもリニューアル直後らしい。足立区はホントに気が利いている。

すっかりお馴染みの庚申塔。右側の蛇は弁天様の使い……という話のハズ。

都内の郷土博物館にありがちな日本庭園もある。形を整えるためのコンクリが露出しているところもあるが、そこを含めてイイ。

館内へ。品川、新宿にもあったように、ここにも千住宿の模型がある。
説明書きを読むには、代表的な宿場町4つの中で最大(注: 面積が)とのことだったが。

鉄道と近代化みたいな、私がうれしい展示もあったが、今回のリニューアルのポイントは郷土の美術史の展示の終日にあるらしい。
「入場無料」の文言から「グッズ買ってね」という裏の(あるいは架空の)メッセージを読み取り、何か買って退場。品川もそうだけど、今あえて郷土博物館をリニューアルしようって自治体が多くてうれしい。ちょうどバブル期からのサイクルで更新時期がカブっただけかもしれないけど。


再び葛西用水を南へ。人工物の割合が増えてきた。時刻は14:30ごろ(日時計)。

なんか塔があったので登ってみた。「あったから登る」とか、登山家みたいだが。こういうトコ登るのってだいたい小学生で卒業してそうな気がする。

塔の南東には中川公園。あまり凝ったエリア分けみたいなことをやってないのがちょっと寂しい。(「水景ゾーン」みたいな)
それをスタッフが小さいイベントを企画することで補っているようだ。
公園の南には公園と同じくらいの広さの工事中エリアが。
そして、大きな都市公園定番の水再生センター。

中川公園の北東から下水道局の施設の南側へと回っていき、葛西用水に戻ろうとしたところで、聞き捨てならない(あるいは見捨てならない)案内を発見。
「ハッか村落し親水緑道」?

「普通の住宅街だな。ちょっと緑が多いくらいの」と思っていたら、再現水路が現われ、なんかモニュメントが現われた。
今回は葛西用水に戻るために一部だけ通ったけど、綾瀬駅から亀有を経由して中川近くまで伸びる長い緑道らしい。(実際、この後もちょくちょく名前を見かける)

葛西用水に戻る。この辺は、もう自然というより「植栽」という感じ。

東和親水公園。「花園の天女」という彫刻作品が飾られている。

「水車・噴水」の存在を見て、期待が膨らむ。よくある木造の水車小屋みたいなものを想像していたら、ガチの金属製。これは稼動しているところを見たかった。

「亀有大水車」の傍らには、足立区・葛飾区共同の古隅田川緑道の案内板。
なんか宿題が増えたような気がする。

ここから南は葛飾区。葛西用水はそのまま曳舟川に名前を変え、さらに南へと進んでいく。