2012年7月24日火曜日

飯坂温泉

早めの夏休みもらって、旅行&帰省。サブタイトル「俺を楽しませるために頑張れよ福島」。要するに観光旅行である。

今までも福島に住んでみたり、ちょくちょく行ってみたりしてきたんだけど、駅前周辺ばかりだったので、趣向を変えて温泉地に行ってみたのだ。


車を持たない、男の一人旅ということで、行き先は自然に飯坂温泉に。

福島駅から飯坂温泉には、飯坂線に乗り換えていくことは知っていたんだけど、いざ行ってみたら、切符売り場が分らない。飯坂線とJRの切符売り場って別なんだっけ。ホーム自体は東北本線ホームと地続きだったような記憶があるんだけど。


福島駅~飯坂温泉駅まで360円。編成は短いが、意外に本数は多く、時間あたり3,4本ある。そして車内には昔懐かしい扇風機。いきなりの昭和テイスト。


飯坂温泉駅。観光地の看板らしい造り。

周囲の旅館はきれいな外装だったり、取り壊し中だったり。明暗分かれてる感が。震災がそれに直接影響しているかどうかは不明。

温泉街と呼ぶには街っぽさが少なめ。旅館8:飲食店1:他の店1以下といった感じ。他の温泉街もロクに知らないので、ひょっとしたらこれが普通なのかもしれないけど。旅館に引きこもるの前提って雰囲気がして、ちょっともったいないと思った。


お昼は吉原食堂で。一番人気とメニューにあったチャーシューメンと飯坂名物ラジウム卵。あの店主が腕組みしている風のラーメンでなく、普通の食堂のラーメンの延長線上でうまい。



街中で見かけた猫。見た感じ短毛種なのに、よくみると長い毛がある。野生化か、あるいは飼い主の趣味か。



児童公園になんか見慣れない機械があると思ったら、線量計だった。数字が出てるが、それが高いか低いかは知らん。


泊まったのは、温泉街から離れた住宅街の中にある旅館「清山」。何か特色があったという訳でなく、ネットで調べた中で、お一人様コースがあったという理由で選んだところ。

これが正面。「温水プール」の文字が歴史を感じさせる。


宴会場に地下のクラブ、温水プールに資料館。足し算に足し算を重ねてできあがった、いわゆる昭和の全部入り温泉旅館のイメージ。

正直、温水プールってどうよって思ったけど、そういえば喜翆荘にもプールはあった。一時期流行ったのだろうか。

周りは住宅街なので、眺望を云々するところでも無いように思ったけど、広い敷地の中に、中庭が何カ所も作り込んであって、雰囲気はある。部屋の配置も考えられていて、窓を開けてガッカリといったことはない。


[ここで両親と合流]


食事もいかにも典型的な温泉旅館のもので、サプライズはない反面、ハズしたところもない。うまいものが、好き嫌いが多い人でも満腹できる量で出てくるので、好き嫌いの無い人は大食漢でもないとここで詰む。


2日目。車で来た両親に連れられて、同じく福島市郊外にある中野不動尊へ。

コンパクトな敷地の中に、立体交差や洞窟などのギミック満載で、3DのMMORPGのマップみたい。


[ここで両親と分離]


お湯と食事を求めて、ふたたび飯坂の街へ。


2日目のお昼ご飯は温cafeで。飯坂の街中のほぼ中心に位置。飯坂全体が昭和テイストな中、店内wifiまであって、ここだけ平成な感じ。

野菜スープカレーを食べた。辛さ控えめな中に強いうまみがある。食べやすいだけでなく、食べ応えがある野菜スープ+カレーって感じ。これは何度でも食べたい。


で、鯖湖湯。ここが飯坂で一番古い温泉なんだとか。きれいに改築されているけど、中に入るとその歴史のほどもなんとなく分る。


他にも公衆浴場や足湯とかいろいろあったけど、汗のかきすぎで脱水しそうだったので、あきらめて福島へ。そこから先は普段の帰省と変わらず。

2012年7月18日水曜日

ライト、ついてますか

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問題に対するアプローチを広く考える本。

下記の目次から想像できると思うが、本書では相当に根本のところから問題を問い直すことをしていく。

取り上げられている事例はフィクションで、読み物としても平易。が、身も蓋もないオチがつくことが多く、実務への応用を視野に入れるとかなりシビアなことを要求されているように思えた。

こういう方にオススメしたい。

  • 問題に対していろいろ手を打ってきたが効果を実感できない人
  • 問題があることはわかったが、どこから手を付けて良いか考えあぐねている人

こういう方にはオススメしない。

  • 今すぐ役に立つ事例をお求めの人
  • 差し迫った締め切りが控えている人



目次
序文
第1部 何が問題か?
  1. 問題
  2. ピーター・ピジョンホールの陳情書
  3. キミの問題は何か
第2部 問題は何なのか?
  4. ビリー・ブライトアイズの最適入札
  5. ビリーが舌を噛んだ
  6. ビリーふたたび入札者のもとへ
第3部 問題は本当のところ何か?
  7. 終わりのない連鎖
  8. 不適合を見落とす話
  9. うまいレベルに着陸する話
  10. 意味に気をつけよう
第4部 それは誰の問題か?
  11. 煙が身にしみる
  12. 構内は車で一杯
  13. トンネルのかなたのあかり
第5部 それはどこからきたか?
  14. ジャネット・ジャウォルスキー変人と衝突
  15. ミスター・マチーチン事態を収拾
  16. 仕事する人いばる人
  17. 試験について
第6部 われわれはそれを本当に解きたいか?
  18. トム・タイヤレスのおもちゃいじり
  19. 政治には忍耐が必要
  20. ある特務

2012年7月1日日曜日

新しい隣人

アパートの玄関の目と鼻の先に、仮設住宅が建った。

温厚そうな住人たちが、挨拶するでもなく、無視するでもなく、警戒するようにこちらの様子をうかがっている。
元の家は、竜巻だかなんかで吹き飛ばされてしまったらしい。苦労して建てた持ち家だったろうことを考えると同情を禁じ得ない。

しかし、何もわざわざこんなところを選ばなくてもなぁ、と正直思う。
仮設住宅はアパートの私の部屋の玄関ドアと屋外洗濯機置き場の間に転がっている。屋根はあるけど、風雨をしのげる場所とはとても言いにくい。その仮設住宅にもドアや窓の類はなく、住人は体が濡れるに任せているだけだ。天井からぶら下がる形で作るのがセオリーと聞いていたのだが、施工に失敗したのだろうか。地面もアパートの床なので、地下に掘り進めていくなんてことは不可能だ。

私自身としても、いくら大人しいとはいえ、ハチの巣を横目に、彼らを驚かせないように気をつけながら洗濯するというのは神経が疲れてしょうがない。
私自身については少々のことは我慢すればいいと思っているが、近所にはイタズラ盛りの子供も住んでいる。勤め人の生活で彼らの暴力から、このささやかな仮設住宅を守ってあげるなんてことはできそうもない。

うーん、悪気はないんだろうし、難儀の末の決断なんだろうけど、ちょっと場所が悪すぎるなぁ。申し訳ないんだけど、なんとか穏便に引っ越していってもらうわけにはいかないんだろうか。