2012年7月1日日曜日

新しい隣人

アパートの玄関の目と鼻の先に、仮設住宅が建った。

温厚そうな住人たちが、挨拶するでもなく、無視するでもなく、警戒するようにこちらの様子をうかがっている。
元の家は、竜巻だかなんかで吹き飛ばされてしまったらしい。苦労して建てた持ち家だったろうことを考えると同情を禁じ得ない。

しかし、何もわざわざこんなところを選ばなくてもなぁ、と正直思う。
仮設住宅はアパートの私の部屋の玄関ドアと屋外洗濯機置き場の間に転がっている。屋根はあるけど、風雨をしのげる場所とはとても言いにくい。その仮設住宅にもドアや窓の類はなく、住人は体が濡れるに任せているだけだ。天井からぶら下がる形で作るのがセオリーと聞いていたのだが、施工に失敗したのだろうか。地面もアパートの床なので、地下に掘り進めていくなんてことは不可能だ。

私自身としても、いくら大人しいとはいえ、ハチの巣を横目に、彼らを驚かせないように気をつけながら洗濯するというのは神経が疲れてしょうがない。
私自身については少々のことは我慢すればいいと思っているが、近所にはイタズラ盛りの子供も住んでいる。勤め人の生活で彼らの暴力から、このささやかな仮設住宅を守ってあげるなんてことはできそうもない。

うーん、悪気はないんだろうし、難儀の末の決断なんだろうけど、ちょっと場所が悪すぎるなぁ。申し訳ないんだけど、なんとか穏便に引っ越していってもらうわけにはいかないんだろうか。

2 件のコメント:

  1. 短期になると予想(^o^)丿
    あまり気にやまないでね(*^.^*)

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  2. お疲れ様です……

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