書かれているその作法のそれぞれは、章立ての構成、用語の扱い、例示のやりかたといった、本当に本当の基礎ばかりだ。
しかし、その基礎の説明が徹底しているのが、この本の素晴らしいところ。
どうしてそうあらねばならないのか。
やり方を間違えるとどうなってしまうのか。
作法の一つ一つについて、その根拠と適用した例、適用しなかった例(つまり、悪い例)が丁寧に説明されている。
基礎を網羅しているからこそ、「あ、これは知ってた」が自信にもなり、自分の文章を改めて顧みようという気にもなる。人に薦めてみようという気にもなる。
読んでどうこうというより、読んだ後どうするかが問われる。そんな本。
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