2023年11月12日日曜日

江戸川(おまけ)

江戸川も河口までたどり着いて、一段落。現在は他の川を歩き始めている。
…のだけど、ちょっと気になる場所があったので行ってみた。


東武動物公園駅。この駅で降りておきながら動物園に行かない。「次行く時は、動物園のこのエリア回ろう」までイメージ固めている園なのに。若干、自身の正気を疑う。しかし、ここからが長い。

バスと徒歩で数十分。城が見えてきた。

関宿城博物館。関宿は利根川から江戸川が分岐する場所だ。河口まで行った江戸川の最上流に来てみた、というわけだ。

川の分岐点を目指して、周辺を歩く。


川の水深を確保し、流量を維持するため、川底の泥をさらう浚渫機。

…の傍らで毛繕いをしている猫。クリップ式のスマホレンズ8倍望遠。まだ撮影のコツをつかめていないのと、自分の裸眼の性能が弱々なので、ボンヤリしている。

江戸川にかかる、関宿水閘門。下流で見た江戸川水閘門よりゲートが小さいが、流れが速いので、別の意味で見応えがある。こちらにも閘門があるが、もう使われてないらしい。

分岐がハッキリ見える場所まで行きたかったが、通行止めが多いのと、経路が複雑だったのと、スズメバチ、マムシについての注意書きが散見されるのと、いろいろあって断念。
博物館の方に聞いてみたら、道路が整備されておらず、あまりオススメではないらしい。また、この周辺、サルも出没するようだ。

博物館の天守閣(?)4Fが展望台になっているので、そこから前述のスマホ望遠レンズで撮ってみた。手前の草木で隠れてしまっている、とても細く見える流れが江戸川だ。
展望台には備え付けの望遠鏡(有料・電子マネー対応)があったが、そちらのほうがより大きく、鮮明に見えた。…というか、見やすい液晶パネル式だったので、むしろその画面を撮影すれば良かった。

利根川水運の主役、高瀬船。縮尺1/8(だったかな)の模型で、この大きさ。中の人の目線くらいから見上げたアングルで1枚撮ってみた。
造船の相場観が無いので、この喫水とマストで、よくひっくり返らないものだと思う。

現在の日本通運にあたる会社が利根川・江戸川を周回させていた「通運丸」。
千葉の銚子から江戸までの水運は、江戸時代初期に4日。明治時代にショートカット用の運河が掘られて1日。人力から、この蒸気船に乗り換えて、約18時間まで短縮したらしい。

館内は(館外も)、江戸時代の治水事業を伝える展示物・模型でいっぱい。

メインの展示は、利根川の東遷や河川改修らしいのだが、大事業過ぎてなかなかイメージがつかみにくい。展示物や解説パネルはたくさんあるけど。
館内では、学芸員さん?ボランティアさん?による、ガイドが行われているので、その説明を聞くのがオススメ。


売店は館外の休憩所に。飲食は、館内では自販機くらいだが、至近に食堂がある。


江戸時代の治水・利水技術は面白いと思うのだけど、博物館でも割と「導入編」みたいなところが多い。または「人力なので大変だった」みたいな取り上げ方のところばかり見ているので、そろそろエンジニア目線の、網羅的な情報源が欲しいなぁ。

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