2012年1月23日月曜日

ガンダムAGEのどこが面白いか

「アレ見て『子供だまし』って言う奴、子供だった頃の自分を思い出せよ」

大人の友人にはそのように言うが、現役の子供にはぜひ見て欲しい番組だ。なにしろ私自身、一週間で一番楽しみにしている。

今の世の中の、グダグダさが色濃くリアルに反映されていると言っていい。

  • 正体不明の敵が正体不明のまま何年も放置されていたりとか。
  • 敵ボスが「この陰謀のことをマスゴミは一切報道していない(キリッ」と言い出したりとか。
  • 簡単にバレるような隠蔽工作と、それを検証することなく受け入れてしまう人々とか。

テレビやネットでよく見る光景が作品の中できちんと再現されていることが分るだろう。

震災直後の助け合おうムードが一段落し、汚染物質の押し付け合いみたいな状況があらわになった時に皆が感じたであろう、「あぁ、自分の知っている日本に帰ってきた」的な安心感がこの番組にはある。

『週刊こどもニュース』は終わってしまった。でも『深読み』はちょっと……というそこの君!日本政治のニュース解説、あのガッカリ感をこの番組では存分に味わえるぞ。


年齢では作り手側に近いファンとしては、この番組を見ている子どもたちには、例えば下記のようなことを読み取ってもらいたい。

  • 作品はそれを作ること自体が難しい。大手でも経験豊かでも、よい作品が自動的に出てくるわけではない。
  • 大人の言うことを真に受けてはいけない。大人は子供を騙すのではない。自身のための嘘に君らを巻き込もうとしているのだ。
  • 車好きが作った車は、車好きでない人にとっては意味不明なものになりかねない。ジョブスがパソコン嫌いで良かった。

ロボットがカッコイイ、カッコ悪いとか、兵器としてアリなの?とかは表層に過ぎない。

そういうものを生み出し、改善もできない大人と、その世界が今も描かれ続けている。それを見て欲しい。

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