2025年9月28日日曜日

村田町歴史みらい館

福島駅から東北本線で、宮城県の大河原駅へ。大河原駅から村田町行きのバスに乗る。
村田町にはJR含め鉄道が通っておらず、車のない私自身は自力で行ったことのない土地だ。バスがあって良かった。

「荒町」バス停で降りて、荒町商店街の「蔵の町並み」を歩く。江戸後期から明治大正くらいまでに建てられた蔵が並んでいる地区だ。

建物によっては、いつ頃の建物なのか、掲示がなされていたりする。

妙に細長い土地。正面が狭くて、奥行きが長い土地区画が並ぶのは宿場町によく見られる特徴だ。……村田って、宿場あったっけ?

この謎は、「村田町歴史みらい館」で解ける。村田は宿場町ではないが、ベニバナの集積地で、先の町並みは商家が並んでいたところだったらしい。
店と、その奥にある民家部分の入口である門が互い違いに並ぶ構造。確かに先ほどの空き地も、奥行きが極端に長かった。伊達藩の商家によく見られる特徴とあった。

蔵TORIA Kitchen Yu。「古い街だから、昼飯は蕎麦かな」となんとなく思って来たが、バスの窓から店を見た途端にイタリアンの口になってしまった。
ファミリーから、ご老人、若者のグループ客など、不特定多数の層の客が訪れていて活気があった。

商店街から「歴史みらい館」のある城山公園方面へ。なんぞこれ。

山を登る歩道には、小川を遡る魚の装飾がある。実際にあった小川のイメージを残したものか、単にファッションとして追加したものなのかは不明。

あったあった。

「いつもそばには猫がいた」。南東北の猫信仰、猫供養にまつわるものを集めた企画展だ。
9/21までの開催期間のところ、9/20というギリギリのタイミングで間に合った。


約100匹猫ちゃん大集合。

梵字の組み合わせで描かれた猫の御札。養蚕が盛んだった地域で、夜風(ネズミ)を退ける猫を、守り神として祭るようになったらしい。

猫神社の旗に、猫の足跡。

猫、猫、猫……。

神社の御札から、飼い猫の供養、「忠猫碑」みたいなものまで、いろいろなものを他館や神社、個人などから一挙に集めて展示したこの企画展。とても見応えあった。


「御札・絵馬のレプリカとか、グッズあったら欲しかった、売れただろうに」とも思ったが、こればっかりは普段来る客のお財布事情との相談になるだろうからな~。
(例えば、都内23区の郷土博物館で同レベルの企画展やるなら入場料取っただろうけど、入場料を徴収するスタッフも必要)

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