2019年1月3日木曜日

アクアマリンふくしま

念願だったアクアマリンふくしまに行くことができた。

震災当時、ブログを楽しく読んでいて(失礼!)、そこからの復活が楽しみだったのだ。


最寄り駅は常磐線 泉駅。都内から宮城への帰省ついでに寄る場所としては不便だったので、見送ってきたのだ。が、今回、いわきでの1泊を追加することで実現。


施設遠景。現金でバスに乗るのが久しぶりすぎて、走行中に両替しようとして運転手さんに注意された挙げ句、せっかく両替したのに運賃を支払いすぎ、「釣りはいらねえぜ」と言って降りる始末(すみません)。ガラス張り建物の偉容に期待が高まる。

事前情報抜き。とりあえず開館していることだけ確認して行ったのだが、縄文時代の水辺を再現するプロジェクトが進んでいた。

が、なかなか全貌を見るのが難しい。大きな窓は滝の裏側だったりするし。

湿地(であるはず)の場所から滝のある方を見る。未完成なのか、季節の都合か、なかなか見せたい物が伝わってこない。

「海・生命の進化」「ふくしまの川と沿岸」のコーナーを抜けて、「北の海の海獣・水鳥」のコーナーへ。なお、先の2コーナーの写真がないのは、展示に興奮しすぎて写真を撮るのを失念していたためである。古生物の化石と生きている化石を対比させて展示している、「進化」コーナーはリニューアルされたばかりのよう。甲冑魚の化石とか初めて見たぞ。

水槽の海獣を見ようにも、周りがうるさくて集中できない。誰だよ、と思ったら、騒音の主も海獣だった。このお方。

「環境水族館」と銘打つ学習施設だけあって、時事的な話題も「そろそろ○○についても、一言いっておくか」的に取り上げている。
曰く、捕鯨について。小名浜でも沿岸捕鯨をやっていたのだ。当時の捕鯨船。

曰く、絶滅危惧種ニホンウナギについて。
曰く、放射能汚染(が解消したという話)について。
曰く、近隣の河川で行っている採取・研究や保全状況について。
曰く、日本の食卓と海産物について。

水族館を支える、採集ネットワークは沖縄から北海道まで。

高所恐怖症の私には残酷な話だが、展望室という場所があり、とても怖い。

水族館あるあるであろうけど、植物も充実している。こちらは熱帯コーナーのもの。

この水族館では、さらに盆栽まで飾っている。あと、ついでのように述べると屋根の構造物についても謎が多い。途中までしかないように見えるハシゴとか。

大きな水槽を四方八方から見せるのが、最近のトレンド。イワシの群を下から見上げるとか。

展示中の動物たちの隠れ場所が、水槽の片隅に設けられていて、脇に回ると休憩中のだらしない姿を見ることができる(撮影は遠慮)。

こういう、平べったい生物が動いている姿を見ると、「ど根性ガエル」を思い出す。

先に述べた縄文のアレ以外にも、屋外(かつ水族館の中)にも展示物がある。
写真は「敷地内に作られた人工のビーチ」を「釣った魚を食べるための食堂」から。

クウェートとふくしまの友好を記念して作られたという「日本庭園」。
その傍らには増設された、金魚専用の展示棟が。

 敷地内の余剰スペースを利用した副業も盛ん。ホヤ養殖と山菜の栽培。他にもあるようだ。
             

大きな敷地を贅沢に使ってスケール感を出しながらも、それでいて展示の密度も濃いという「どこに出しても恥ずかしくない水族館」だった。前者については、巨大水槽2つのそれぞれに、黒潮・親潮の両方を再現した「潮目の海」があり、水族館の顔としてパンフその他で推されている。他方、小さな水槽を、生き物の説明もそこそこに、壁一面に並べた「アイスボックス」という展示方法も採用されていて、私はこちらのオールスター感が好きだ。
残念だったのは、時間の都合で、3カ所ある水族館のレストランでの食事ができなかったこと。あと、3つある売店の1つも見逃してしまった。パンフには観覧時間の目安は1.5~3時間とあったが、この時間は展示を見るためだけの時間だった。何度も足を運ぶリピーターでなければ、全然足りない。

ふくしま県民限定のグッズ。買えない。

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