2021年9月18日土曜日

植物展

「大地のハンター展」から約半年。また国立科学博物館に来た。
その時買ったリピーターパスも、白金台の教育園と併せて利用3回目。

平日昼間の上野公園。“人のいない空間”で満たされている。密だ。

「大地のハンター展」に続いて、こちらでも「音声ガイド」はあった。オマケで紙製のうちわがついてくる。
前回はナレーターを努める声優が二人いた形だが、今回は俳優&声優のペアで小芝居風。
こういうのは、たいへん楽しいので、今後もいろいろなバリエーションを試してほしいところ。

会場は植物でいっぱい……という感じではなかった。展示物の多くは樹脂製の模型だ。
移ろいゆく季節の中で展示できる状態を維持するのはたいへんだろうしね。特に今は、いつ臨時休館させられるか分からないし。


模型の良いところはスケールの大小を自在に行き来できるところだ。
人間の頭もパックリいけそうな、ハエトリグサの巨大化模型。対比物がないので分かりにくいが、注意書きがある通り、人間が昇れる大きさである。

もう一つ、ポイントを絞った展示物を作れるということも美点の1つと言えるのではないだろうか。
たとえば、こちら。世界最大の花の集まり、ショクダイオオコンニャク。これはとても大きく目を引くが原寸大だ。しかし、裏に回ると……。
会場外にもう一つ。「匂いの模型」があるのだ。
悪臭の源を会場内に配置するわけにはいかない、そういうことなんだろう。

たとえば、この掲示。上を見上げると……。
会場全体を覆ってしまえそうな大きさのタペストリー。世界最太の幹を持つ、メキシコラクウショウの1個体、「トゥーレの樹」の幹を象った「模型」がある。

数少ない生体展示には「生きてます」のステッカー。
ベゴニア・パヴォニナ。ビロード製の造花にしか見えない。このステッカーの必要性がわかる。

ほぼ唯一なのではないかと思える、本当に生きているように見える生体展示。「水草の水上の葉と水中の葉を見比べることができる水槽」だ。
殺伐とした植物の世界で、ここだけ癒やしの空間めいた雰囲気があり、足を止める人も多かった。

他の「生きてます」はこんな調子。たとえば、藻類(だったかな?)の生体。薄めた野菜ジュースにしか見えない。

古今東西、いろいろな場所からやってきた、極端すぎる植物ばかり見ることができた。おかげで人類の古くからの隣人、植物のことがサッパリ分からなくなった。


オマケ

複雑に伸びたモミジバフウの根。この展示のためにわざわざ引っこ抜かれてきたものらしい。

カリフラワーとブタのDNA。あなたは見分けることができるだろうか。

毎度おなじみ外来生物。トーンの差に、なんとなくダブルスタンダード感が漂う、。

当特別展、最大の衝撃。キャベツは自分を食べている虫の種類によって、異なる匂いを出し、その虫の天敵を呼び寄せている!
あなたがキャベツを食べているとき、背後に近寄ってくるその人物。それがあなたの天敵である。キャベツ占い。

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