2022年10月2日日曜日

東京臨海部広報展示室ミナトリエ

 『少女革命ウテナ』の楽曲みたいな名前の施設に行ってみた。(もう二十年以上前のアニメだ)


東京港の広報施設らしいのだが。……東京港ってどこにあるんだろう。
竹芝、日の出、芝浦……。ふ頭とか桟橋とかいう施設名はたくさん見かけるのだが。

展示室には江戸時代の港のジオラマや帆船模型。
……に加えて、東京港の歴史が図と写真と年表で示されている。

江戸時代の初期。溜池山王がホントに溜池だった頃。


WW2終戦直後。もう、竹芝、日の出、芝浦がある。
他方、東京港野鳥公園があるはずの大井ふ頭がない。


私が生まれた1970年代。夢の島がある。熱帯植物館はまだない。
また、葛西臨海公園(葛西臨海水族園)もない。


東日本大震災前。ほぼ現在の形だ。
次はどこを埋め立てようか。原発の立地はどこが良いかなぁ。夢が広がる。

ここまで見てくると、「東京港はどこ?」の問いに「今まで見てきたもの全部」という答えが浮かんでくる。釈迦と孫悟空みたいな話だ。


他の展示物も見てみよう。せっかくだから。


東京港に寄港した客船の数々。海の上に浮かべる船の屋上にわざわざプールを作る金持ちの道楽は未だに理解できない。だって周り海ですよ。そっちで泳げば良いでしょ。


VIP用の船。視察と称した各種レジャーに供される船のはず。


我々庶民向けそうな船もあった。海底に砂で作った杭を打つ作業船らしい。賽の河原感ある。


東京校周辺のいきもの。トビハゼの写真はなぜか日本野鳥の会が撮影。もしかして、飛ぶの?


企画展示のコーナーでは、港湾局が手がけている各種工事についてまとめられていた。
目を引いたのは深掘工事。なんと東京湾の埋め立ては、海底にゴミをただ積み上げるだけではなく、海底をさらに掘って容量を稼いでいるのだ。涙ぐましい努力と言えるが、逆にその労力をかけるだけの必要性と予算があるのだなぁ。


東京港全体の航空写真。……のはじっこに、しながわ水族館を探す。

港とお台場の風景が嫌いでなければ、ビルの20階にあるこの施設はよい展望台だ。据え付けの望遠鏡まである。

かつて観覧車だったモノ。絶賛解体中だ。


青海(≠青梅)コンテナふ頭?だったろうか。色とりどり……というほどでもないコンテナが整然と並んでいる。
これらの中にもきっと様々な密輸品が……そのうち、税関関連の広報施設にも行ってみようっと。

1時間程度の観覧時間を見込んでいたが、展示を行ったり来たりしているうちに2時間くらい経っていたような気がする。
無料の割に見どころ多かったし、スケジュールはわからないが企画展示もあるので、周辺に来る機会があればまた立ち寄りそうな気がする。




ミナトリエを出て、プロムナードを北上。

ミナトリエを出たところというか、ゆりかもめ テレコムセンター駅のすぐ北にある、「滝の広場」の噴水。実はこの噴水の内部、公衆トイレになっている。


上から見るとこう。全面水張りだ。下はトイレなのに。


まるで異母兄弟のような産総研と日本科学未来館の建物。
今日は素通りするだけ。


未来館に併設されているこの建物。外壁にかつてテナントだった飲食店をうかがわせる跡がある。この前来たときは、ミュージアムショップとして使われていたはず。


東京都下水道局のマンホールだが、「雨水」用だ。
23区内で埋立地でないところはたいてい(雨水・汚水)合流式なので、こういう場所にでも来ないと見ないものだ。


数々の大事件(レインボーブリッジ封鎖事件とか)の舞台になっていたというウワサの湾岸署。




船の科学館

前から行く機会を探りつつ、後回しにしていたら休館してしまった施設。
つい最近、実は別館で営業していると知った。


宗谷。何した船だったかなぁ。


特徴的な博物館・本館の建物。


別館には、『艦これ』で見た奴(旧海軍の艦船模型)がいっぱい。
阿武隈、多摩など、自分が見知った川の名を持つ艦船(巡洋艦)を探したあげく、「あの川とこの川が同格扱いか……」と考え込んだり。


先ほどの宗谷の来歴も判明。いずれこの船も記念艦・三笠みたいに地面に固定されたりするのだろうか。


江戸時代の帆船。さきほど行ってきたミナトリエにもあった。(違う船種だけど)


本館の設備を失ってしまったのでしょうがないという理解で良いのだろうか。「船の科学館」という名前の割に科学というか造船っぽい展示がなかった。
「鉄で出来た船が水に浮かぶよ!すごいね!」という驚きや、「洋上を進む船が受ける水の抵抗と対応策」みたいな船に興味がない人間にはどうでも良い議論を期待していたのだけど。

むしろSDGsとか、尖閣諸島とか、海洋資源については他の施設に譲って欲しかった。

でも、北朝鮮の不審船は実物を見てみたい気がする。横浜にあるみたいだし。

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