ずーっと、「行きたい場所」リストに載せていたにもかかわらず、そのまま底に沈んでいた場所に。
東京海洋大学 マリンサイエンスミュージアム
平日しか開いていないので、なかなか予定に組み込めなかった場所。
雨も降り出した。せっかく休暇取っての訪問だったのに幸先悪いなあ。いずれ再挑戦しよう。
ヤマトグループ歴史館 クロネコヤマトミュージアム
こちらも、コロナ休業が長く続いていたが、春頃再開していたのに気づいた。写真撮影が可能な箇所は一部のみ。
関東大震災の時の復旧・復興で大きくなった会社だった。
東日本震災時、同グループが、集積所で渋滞していた援助物資の整理に乗り込んだ時、そのフットワークの良さに驚いたものだが、そういう歴史が背景にあったのかと思うと、腑に落ちるところもある。
新しいサービスや、仕組みの発明。海外視察からトップダウンで始まったもの、地方の現場で実験が積み重ねられたもの、顧客(私たちのことだ)の声の拾い上げから始まったもの、それぞれの生まれが説明されていて、なんというかダイナミズムみたいなものを感じた。
歴史館としては、会社が経営的に辛かった……のみならず、社内のマインドの停滞なども描かれており、率直というか、社内政治のアレヤコレヤ含めて、物語化していこうという意志を感じた。
国や官庁などとの距離感も描かれ、事業認可の是非や期日厳守を世論に訴えるための、声明(新聞広告)は私も子供の頃に読んだ記憶があった。
企業の歴史館なのに、自分事と結びつく展示が多かった。取り上げるトピックや展示物の取捨選択の良さだろう。
カフェと物販あり。物販はおみやげというより来館記念の品になる。
食とくらしの小さな博物館
味の素の博物館。
入口から入ったところに、会社の創業期を紹介するビデオのコーナーがあって、故・永井一郎さんのナレーションが響く。残念ながらスタッフのクレジットは含まれておらず裏が取れず。
まぁ、幻の調味料を求めて彷徨する青年の話でも、何にでも味の素を振りかけて食べる伝説の食い逃げ犯の話でもないのでしょうがない。
創業期から現在に至るまでの時代、およびその時代の同社製品を4つに区切って紹介していく構成。1900年代前半のものは撮影OKだった。(商標とか著作権とかだろう)
館内には(一般的な博物館同様)BGMはないが、調理中に器具や食器の発する音が流れていて、そこに生活する人々の存在をうかがわせる。
地下は、食に関する図書館になっており、縄文土器(食器だ)から生物(食材だ)、化学(調理だ)、マナー、レシピ、外国事情から文学作品など、専門誌から古書、コミックに至るまで幅広く扱っている。専門図書館って初めて入ったけど驚かされた。
自然教育園(国立科学博物館附属)
企画展「植生管理の仕事人」が面白そうだったので。
面白かった。
観覧のために「邪魔」になる草木を取り除く場所、研究のために意図して「放置」する場所。多岐に渡り、あるいは時代とともに移ろっていく「人間のワガママ」と、そんなことに頓着しない「野生の植物」との折り合いをつけていく仕事。
彼らの仕事道具の展示とか、来園者への気遣いとか自然に対する考え方とか。
傍らには、彼ら以外のスタッフの仕事道具(相棒)を紹介するコーナーも。それら相棒の中の一つ、測量野帳(かはくショップで出しているものは鮮やかなオレンジ色)は私もリピ買いしている。
リピーター・パス買うと、上野の本館にも、つくばの植物園にもタダで入れるのでおすすめ。
クロネコヤマトは知らなかった!
返信削除行ってみたいなぁ
食と暮らしは行ったことある気がするなぁ
品川駅前には、他にも物流博物館があって、こちらもオススメです。日本通運の資料室が前身とのことなんですが、運送業界全体を広く扱っています。
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