2024年7月14日日曜日

南極へ

夏が辛い。

ここのところ、毎年言っているような気がするが、今年は特に酷い。日差しに備えて、晴雨兼用の傘を買う間に地面も空気も暖まってしまい、夏後半のあの「逃げ場のない暑さ」モードになってしまった。

「そうだ、南極に行こう」

ひたすら南へ。武線に乗り、立川から多摩モノレールに乗り換える時も、わざわざ立川駅から。とにかく「南」の字に反応していく。


国立極地研究所 南極・北極科学館だ。
館内は、氷点下10度以下の極寒…などということはなく、標準的な涼しさだ。クールビズ前提で若干設定温度高めなくらいかもしれない。

展示室に入るところの床には、南極・北極の地図が貼られている。さっそく知っている名前を探す。

南極の氷にがある。触ることができる。日本の氷より、若干冷たい。(個人の感想です。冷たさの感じかたには個人差があります)

氷掘削用のドリル。コンピュータ内蔵の超高機能をうたうが、コンピュータを内蔵することで得られる機能の想像が難しい。家電のマイコン制御みたいなものだろうか。

にゃーん。はく製標本ではなく、フェルト素材で作られた模型のようだ。館内には生物のはく製が複数あるが、こちらは身近な生き物だけあって「似せよう」とする情熱が感じられる。

年代物の雪上車。奥にあるのは車中泊用のベッドだろうか。

歴代の南極観測船。「ふじ」と「(初代)しらせ」は鶴見(横浜市)の造船所で作っていたのだなぁ。

隊員の個室。小学生の頃、あこがれていたようなシンプル、かつ統一感ある調度の部屋。ベッド下のスペースが「ひみつ基地」になりがち。基地内秘密基地。

最近の生物生態調査で多用されるようになった、バイオロギングだ。「バイオロギングに適した」というのは人間側の都合を書いたもので、必ずしもペンギン側の同意を得られたものではない。
プライベートを覗かれることへの忌避感って、生物進化の過程で生まれたものだと思うのだけど、他の生物にもあるのだろうか。(あるいはどういう生き様の生物と共有可能だろうか)

オーロラ発生装置。あのような大規模な現象が、こんな小さな装置で!

お前なら、ヒグマにも勝てる!
はく製って、作る側の意識が向いている方向や技術で、生きているように見えたり、見えなかったりするけど、このはく製はだいぶ「生」のほうにメーターが傾いている気がする。

背中で語るはく製たち。

こけ坊。コケのゆるキャラ、どこかで作ってないかなぁと思っていたけど、南極か…。

2 件のコメント:

  1. ここも行ってみたかった所だ~
    都心から遠いんだよなぁ・・・

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    1. 東京駅から中央線とモノレールを乗り継いで1時間。
      館内を丹念に見て回っても1時間くらいなので、ここ単独はもったいないですね。
      立川駅周辺に御用がなければ、モノレール沿線に多摩動物園なりサンリオピューロランドがあるから、ハシゴ推奨です。

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