2025年8月11日月曜日

国立歴史民俗博物館

前から、一度は行ってみたいと思いつつ、なかなか及ばなかった施設。
国立歴史民俗博物館に行ってみた。

郊外の施設っぽく、なんか「構え」みたいなものがある。

歴史博物館、どこもそうだと思うけど、古代、先史時代から辿っていく展示構成。
最近見た、ワンコっぽいニホンオオカミとは違い、いかにもなオオカミ。実際ニホンオオカミとはどこにも書いてなかったので、日本に住んでた別種のオオカミらしい。

上から秘かに来館者を狙う。

「カーン、カーン」
静かな館内に響き渡る銅鐸の音。犯人は私。

にゃーん。

「ハ、ハ、ハクション!」(ちょっと違う)

弥生vs縄文。土器も勾玉もそうだけど、弥生文化のものがいかにも「チェーン店で買ってきた」感じなのに比べて、縄文時代のものは手作り感というか「個人店主のセンスの塊」なんだよなぁ。流通革命の前後。

多賀城跡。写真の外、右上のほうに、さらに進んだら陸奥総社宮やアラハバキ神社があるはず。(当時からあったかはわからない)

平安時代の役人様の「昇進(しない)物語」。この時代、まだ愛宕神社の「出世の石段」は発明されていなかった。

うーん、いいね。しかし、陸地には人形が並んでいるのに、船上には人影がないのが気になる。

「先史・古代」「中世」「近世」と来たところで、「近代」「現代」に至る前に、「民俗」の展示がある。
ただし、この「民俗」の展示、生きた時代のもの(意匠、キャラクター商品など)を扱っているので、撮影禁止のものが多い。むしろ撮影したいものが多いのだが……。


「死と向き合う」コーナーの展示。中には私も持ってる展示物も。

今時のお墓と仏壇を集めたコーナー。「バーチャル墓地」の展示の試み。

「先史・古代」「中世」「近世」と来たところで、「近代」「現代」に至る前に、「民俗」の展示がある。…「近代」のコーナーはリニュアール工事中。なので、次は「現代」。


ダム湖の底に沈む村の展示(福島県、田子倉ダム)。
次に沈むのは君の故郷(あるいは現住所)だ!

彼、「民俗」じゃなくて、「現代」でよかったのだろうか。
いつかはあなたの住む街へ 行くかもしれません。

佐倉城趾公園の、歴史民俗博物館とは別の場所にある、「くらしの植物苑」。
人々(ここでは日本人)が暮らしの中で役立ててきた植物が(生きたまま)展示されている。
(公園のサービスセンターを兼ねているっぽい)

江戸時代から現代に至る様々なアサガオを展示……しているが、咲いているものは少ない。午後に行ったからだ。
展示期間中の一部(8/11~8/17)には早朝開苑もしているらしい。まぁ、私は来てから知ったから……。

アサガオの分類や、種類が広がっていった、科学的・歴史的背景などの説明もある。なるほど、歴博。

次行く時は順路無視して、現代側から遡りたいな。「一日中いられる」場所っても、同じ注意力・集中力で全部の展示を見る体力的な余裕はないからね。それに、佐倉城趾も見て回りたい。


2025年7月6日日曜日

埼玉県こども動物自然公園

ここは地の果て 流されて 俺 ……というほどスムーズには流れなかった。
東急多摩川から東横線~東武東上線乗り入れ~となるはずだったが、直通の列車をつかみ損ねてしまい、3時間以上かけてようやくたどり着いた。

いい雰囲気。無茶苦茶暑い夏なので、人通りもまばらな感じ。

東側から順番に一周。コアラが全力で眠っている。

カンガルー始め、屋外の動物たちは木陰でお休み。夏の動物園。

カンガルーのエリアの中に、人間が冷房された部屋から外の動物を眺めるための施設があったので、入ってみたらそのようなものではなかった。ここはたとえ屋内であっても油断できない。

笑顔が話題のクオッカ。この動物園の知名度を上げた動物だが、本日はお疲れ気味。物事には限度がある。

ワラビーのエリアも他と似た感じ。生えている植物が気になるが、我慢。

謎の立ち入り禁止エリア。園内マップに登場しないマーラが、なぜか放し飼いされている……?

周りから孤立したかのような場所にあるニホンジカ舎。ここまで来る客が珍しいのか、近寄っては来ないものの、興味ありげな視線を向けてきた。

シカとカモシカの谷。無茶苦茶広い谷の中を、とても長い園路で観覧。シカやカモシカがもう少し活発な時期は、ここからその様子を見ることができたのだろう。今回初めて来た場所なので、「全部回る」ことを優先してるが、季節によってはここを何度も往復するだけで楽しめそうな気がする。

一番気に入った展示。シカ害の展示だ。もっとも、園内なので、この見事なまでのGreen & Brownも人為的なコントロールの結果だけど。(複数エリアに、交互にシカを入れている)

動物園のお城、多摩動物園の旧ゾウ舎を思い出したが、ここは子供向けの遊具を集めた場所のようだった。入るのはやめておいた。

立ち姿の美しさに思わず撮ってしまったミーアキャット。

最近人物のマヌルネコ。お尻を向けてる奴ばかりで、その辺のネコと区別が付かない。

場違いとは言えないが、唐突感ある洋館が。
こう見えて、大東文化大の施設。ビアトリクス・ポター資料館だ。『ピーターラビット』って、こういうお話だったのね。今知った。

一周したつもりだったけど、結構見逃してるな。一番大きな生体であるキリンを見てないことに後で気づいた。
次に行く時は、もう少し涼しいときに……真冬とか……。あと、ちゃんと回りたいから早起きも必要だ。こども動物園なのに、回るのに苦労する大きさだった。

2025年6月29日日曜日

仙川 (3)

仙川の3日目。成城学園前駅の付近から再開。下流方向を見るとこんな感じ。

さすがにカワセミみたいなのはおらず、都市河川の下流でもよく見られる鳥、魚が普通にいる。

東京都の案内板。今まで、あまり見かけた記憶が無かったが。

ゴジラとカメラ。なんで?と思ったが、すぐそばが撮影所なのだ。取り立てて興味も無いので、通り過ぎるだけ……。

おっ、橋のそばに供養塔が。なんかスゴイ厳重に拘束されている。どれだけ大暴れしたのだろうか。

対岸のお寺には大きな仏像が。かつて、両者の間で壮絶なバトルがあったのかもしれない。

大蔵運動公園。運動公園といいつつ、東側入口は緑地にしか見えない。

大蔵運動公園は、さらに大きな砧公園に隣接している。両公園の外周を回ったら北東側に世田谷区の清掃工場があった。緑に覆われた敷地の周囲を、世田谷区の鳥、オナガたちが周回しており、部外者の立ち入りを警戒している。

古墳ではない砧大塚。仏教の呪術ってなんだろう。

ずいぶんと変わった形の日時計。

大蔵運動公園&砧公園、結構、飲食したり、遊んだりした記憶があるんだけど、振り返って見たらほとんど写真を撮っていなかった。
公園から出てきて、まず撮ったのは、落差工?水の流れる音で聴覚が埋まる。

ゴム堰がある。空気でゴム製の袋を膨らませて水を堰き止めるタイプの可変堰だ。黒い本体は光の加減で見づらいが、固定用の金具とかでそれと分かる。

周辺に農家もあったので、灌漑用水でも取水しているのかと思ったが、水質浄化施設の一部であるようだ。このだだっ広い草の生えたところで、浄化するらしい。

傍らに暗渠っぽいのがあって、下流の方で仙川とは別の方向に流れていた。これが六郷用水(丸子川)の流れ[復元部分]だ。

六郷用水を辿った時に見つけた橋、水神橋に再び。あれからもう5年ちかく経っている。

少々未練を感じつつ、仙川の流れをさらに下流へ。微妙な溝のある歩道があった。豪雨対策としては頼りないような気がする。もしかして、季節によっては、ここに水を流すのだろうか。

あれこれ考えながら歩いているうちに、野川との合流点に着いてしまった。間がいいのか悪いのか、合流点は河川工事中だった。
もともとどんな風景だったのだろう。この先どんな風景になるのだろう。