2021年11月16日火曜日

嵐の後で

大きな台風が来る度に水浸しになっていた、あの場所に。

町田に住んでいた頃には、電車の中から「昨日まで、公園だった場所」を見る度になんとも言えない気分になったものだった。新横浜公園だ。


横浜線に乗る。前回乗ったのは町田に「帰省」した2018年の秋だったはずだから、相当経っている。

小机駅。この駅で降りた記憶も無い。

駅から鶴見川がある北に向かって歩くと、新横浜公園の多目的遊水地。……の手前に。 鶴見川流域センターがあるので、こちらを先に。
「入場無料」「治水防災を学ぼう」「わくわく水族館」。いろいろ押してくる感じのアピール。期待が高まる。

エントランスにある、遊水地全体の模型。 事前の計算に基づいて、計画通りに水浸しになる場所。

来館者を迎えてくれるバク。バクは鶴見川流域のシンボルだ。

町田の土地は高い。(標高が)

床に航空写真が貼られている。私はこれ見るとテンションが上がる。

町田市民にはお馴染みの、薬師池公園そばの町田リス園。なんと、日本動物園水族館協会の加盟園館である。(過去の記事)

鶴見川のキャラクター、鶴見川八重ちゃん。 この絵柄のイラストは一点だけ描かれたものかもしれないが、デフォルメされた形で他のポスターにもさりげなく登場していて、活躍している感じがある。

わくわく水族館は、センター内の一角にある。 大小10~15個くらいの水槽が並び、上流から下流まで地域ごとに、あるいはテーマを持って、魚、魚、魚……。おお、「展示」されている。

町田市下水道部のGESUIDO通信?そんな面白いモノの存在に10年以上気付かないまま、町田で暮らしていたとか? と思ったが、No.7が2021年9月とあるので、私が町田を離れてしまってから発刊が始まったもののようだ。

さて、と。
センターを出て、道を渡ったところに、遊水地全体の見取り図。越流堤がある、西側(上流側)に行ってみる。

越流堤は進入禁止だった。危ないからね。境川の遊水地では、越流堤の上に橋をかけて上を通れるようにしてあったけど、鶴見川ではそうはしなかったようだ。

謎の建築物。大雨が降ったとき、取り残されることが確定している感じだが。
池への水を調整する建物だろうか。

遠くには、遊水地に溜めた水を鶴見川へ戻すための水門。

花壇(!)に野鳥、池にはカモ。都市部の中の、小さな(管理された)自然。
神奈川県の公園、ただ広いだけでなく、ちゃんと手間をかけて「見どころ」を作っているのがいい。台風来れば沈んじゃうけど。

2021年11月14日日曜日

小平市ふれあい下水道館

多摩湖に行ったついで、というか外出先に多摩湖を選んだ理由の1つでもあったのだが、前から気になっていた施設に寄る。
小平市ふれあい下水道館である。

お台場にある、虹の下水道館(だったはず)でパンフを入手して以来、ずっと気になっていた場所だ。
名前の通りなら、下水道にふれあう館だ。しかも東京都下水道局ではなく、小平市(人口約20万人)の施設だという。


多摩湖駅から若干南にある鷹の台駅が最寄り駅。
駅から館への経路に、玉川上水が流れているので、そこも見ておきたかった。

人生初の玉川上水!かと思ったが、そんなことは無かった。 井の頭自然文化園からの帰路、三鷹駅までの経路の傍を玉川上水が流れており、そちらが初だ。 草木が生い茂りすぎでは……と思ったが、既に刈り込みの作業に入っており、ここはたまたま作業待ちの場所だったようだ。

小平市ふれあい下水道館。さほど大きな施設ではない?しかし、地上に見えるのは氷山の一角にすぎない。

水道関連の施設って、水量を誇示する傾向があるよね。「水の科学館」の垂れ流し演出ほどのハッタリ感はないけど……。

自分以外にも来館者の出入りがポツポツあり、混雑こそしていなかったが、展示物を独占する感じにもならなかった。
根強い人気があるという前評判を聞いてたような気はしていたが。
下水道マニアが集う場所という理解でいたが、それだけでなく、近場に住んでいる人が暇つぶしに来る場所でもあるようだ。


展示室は地下にある。階段を貫く1本の柱。これ自体も展示物。地層標本である。 ここら辺は下水道というより、地下世界といった雰囲気。

下北沢辺りの小さい芝居小屋の舞台美術でありそうな、アングラ感あふれる展示物。大変な奴と同じ時代に生まれてしまった。

下水を処理した後の汚泥を原材料にした製品のあれこれ。一体どこで販売されているのか。

地下へ深く潜っていく。地層標本もだんだん標本ぽさを増してくる。 そして地下水の水位のさらに下へ……。

トイレに関するグッズ(個人の収集物!)を展示する特別展。 きっとあなたも知っているだろう、あの人の顔が印刷されたトイレットペーパー。

地下5階にある、メインの展示物「ふれあい体験コーナー」。 「気象条件により、体験できないこともある」のは、雨水が多い日は「大変なことになる」からだ。

酸素、メタンガス等も計測され、来館者の安全も確保。このものものしさは水密扉だろうか。

ホンモノの下水道につながっている様子は、1階の模型を見ると分かりやすい。

匂いは、まぁ、納得感があるというか。同じ5階に展示されている、テレビ等の取材を受けたときに書かれたのであろう、芸能人のサイン色紙にあった「人間の匂い」というのが言い得ていると思った。


帰りがけに立ち寄った、小平中央公園の壁泉。
再びここに水が流れる日は来るのだろうか。

2021年11月12日金曜日

多摩湖

水族館とか動物園とか、土日は混むだろうし、もう少し人間がいないスポットに行きたい。
というわけで急上昇してきたのが多摩湖。奇しくも昨年秋に、城山ダムに行ってから、だいたい一年経っている。

その名もズバリの多摩湖駅は西武新宿駅から西に行ったところ。
西武新宿駅から西武線に乗るのは初めてだ。しかして、西武線どころか、JR新宿駅の地下で道に迷いそうになる。町田を離れてからかなりの年月が経っていることを実感する。


多摩湖駅。ダム湖の至近にあるこの駅まで、新宿から商業地域と住宅街が途切れることがなかった。地味な驚き。

ダム湖周辺は都立狭山公園として、周辺住民の憩いの場になっているらしい。

城山ダムより、ダムが長い(広い?)。

ダムの堤体の表面に敷き詰められた石。実際には石造りなのは表面だけで、大半は土で作られたアースダムというものらしい。知識として知ってはいたが、ダムといえばコンクリートのイメージが強く、「これが話に聞いた土製のダム」という軽い驚き。

堤体を下から見上げると、こんな感じ。普通に芝生が広がっているので、この写真だけ見せられてダムとわかる人は少ないだろう。

ダムの東側は住宅地だが、さすがに西側には山々が連なっている。

「日本で一番美しい」と評判の取水塔。

多摩湖(=村山貯水池)は、多摩川の水を溜めて水道に流す場所で、水の出入りは基本的に地下の水道管だ。ダム堤体の付近には地上から見える水門は1ヵ所だけだった。しかも、閉じられたままで水を流している気配がない。洪水のときに水を逃すためだけにあるのだろうか。

公園内にある宅部池。水をせき止める堰もあり、「この写真を多摩湖として掲載しよう」という誘惑に駆られる。

ダム堤体の上から、狭山公園を見る。たまたまお祭りの日だったらしく、キッチンカーが並び、ステージが設置され、地元のボランティアの人たちが近辺に住んでいる川魚などを子どもたちに見せたりしていた。

狭山公園のパークセンター、入口にはタヌキの「さやぽん」さん。 公園内はタヌキの棲息地になっているらしい。

ダムカードもらうのは忘れた。