2021年11月14日日曜日

小平市ふれあい下水道館

多摩湖に行ったついで、というか外出先に多摩湖を選んだ理由の1つでもあったのだが、前から気になっていた施設に寄る。
小平市ふれあい下水道館である。

お台場にある、虹の下水道館(だったはず)でパンフを入手して以来、ずっと気になっていた場所だ。
名前の通りなら、下水道にふれあう館だ。しかも東京都下水道局ではなく、小平市(人口約20万人)の施設だという。


多摩湖駅から若干南にある鷹の台駅が最寄り駅。
駅から館への経路に、玉川上水が流れているので、そこも見ておきたかった。

人生初の玉川上水!かと思ったが、そんなことは無かった。 井の頭自然文化園からの帰路、三鷹駅までの経路の傍を玉川上水が流れており、そちらが初だ。 草木が生い茂りすぎでは……と思ったが、既に刈り込みの作業に入っており、ここはたまたま作業待ちの場所だったようだ。

小平市ふれあい下水道館。さほど大きな施設ではない?しかし、地上に見えるのは氷山の一角にすぎない。

水道関連の施設って、水量を誇示する傾向があるよね。「水の科学館」の垂れ流し演出ほどのハッタリ感はないけど……。

自分以外にも来館者の出入りがポツポツあり、混雑こそしていなかったが、展示物を独占する感じにもならなかった。
根強い人気があるという前評判を聞いてたような気はしていたが。
下水道マニアが集う場所という理解でいたが、それだけでなく、近場に住んでいる人が暇つぶしに来る場所でもあるようだ。


展示室は地下にある。階段を貫く1本の柱。これ自体も展示物。地層標本である。 ここら辺は下水道というより、地下世界といった雰囲気。

下北沢辺りの小さい芝居小屋の舞台美術でありそうな、アングラ感あふれる展示物。大変な奴と同じ時代に生まれてしまった。

下水を処理した後の汚泥を原材料にした製品のあれこれ。一体どこで販売されているのか。

地下へ深く潜っていく。地層標本もだんだん標本ぽさを増してくる。 そして地下水の水位のさらに下へ……。

トイレに関するグッズ(個人の収集物!)を展示する特別展。 きっとあなたも知っているだろう、あの人の顔が印刷されたトイレットペーパー。

地下5階にある、メインの展示物「ふれあい体験コーナー」。 「気象条件により、体験できないこともある」のは、雨水が多い日は「大変なことになる」からだ。

酸素、メタンガス等も計測され、来館者の安全も確保。このものものしさは水密扉だろうか。

ホンモノの下水道につながっている様子は、1階の模型を見ると分かりやすい。

匂いは、まぁ、納得感があるというか。同じ5階に展示されている、テレビ等の取材を受けたときに書かれたのであろう、芸能人のサイン色紙にあった「人間の匂い」というのが言い得ていると思った。


帰りがけに立ち寄った、小平中央公園の壁泉。
再びここに水が流れる日は来るのだろうか。

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