ソースコードを読む技術(amazon)
ソースコードの書き方ではなく、読み方にフォーカスした本。
しかも、どちらかというと技術そのものを解説している本ではなく、コードを読むためにどのような前提知識や道具が必要かということの紹介に徹している。既にプログラマーである人が感銘を受けるようなものではない(「2年前から知ってたわ~」的な意味で)が、プログラミング言語を覚えた人がプログラマーになるために必要な(だが伝えにくい)ステップの一つをうまく整理していると思う。
初学者だけでなく、今まで自己流でやってきて他の人から教わってこなかった人が読むのにもいいと思う。初学者にとっては「こんなことまで知ってなきゃいけないのか」、自己流の人は「あ、こんなやりかたもあったんだ」と思える(かもしれない)ような内容だ。だから、初学者には「何から、どんな情報を読み取ることができるか」、自己流の人には「こんな道具もあるんだよ」ということを読み取ってもらいたい。
後半では、実在するC言語の標準ライブラリの一部を全体の1/3かけて、丁寧に(執拗に)解析して見せている。人がいちいち教えたら何時間もかかりそうな(放り出してしまいたくなるような)内容だ。こういうところが書籍という自習に適した形になっているのはありがたい。
自分の手元に置きたい本というよりは、他人に読ませたい本。
本の記事が増えてきて、「雑談」と言い切りづらくなってきたし、タイトルが「今日読んだ本」で揃っちゃうのもアレなんで、今後は本のタイトル(or内容)を意識したものにしていこうと思いますよ。
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