今までも、ニアミスはしていた品川用水。
六郷用水や二ヶ領用水みたいに、せせらぎを再現……みたいなことは、やっていないようだし、暗渠巡りも住宅地の狭隘な道路ばかりになりそうで。ちょっと「ご近所」に遠慮して、後回しにする感じだった。
そんなときに見つけた、「しながわ観光協会」サイトの記事。
なんと、写真展の開催だ。
戸越銀座のフォトギャラリーに行って見たら、あったあった。しかも撮影者の渡邉氏自身が訪れた客相手に写真を解説していた。(もちろん、私自身も色々と教えていただいた)
鮮やかな緑色と、濡れたアスファルトの深い色あいの対比が、いかにも水際という感じで美しい。実際、アスファルトを水面に見立てた写真になるよう、狙って撮ったのだそうだ。
そのギャラリーで手に入れたのが、品川歴史館の企画展のチラシ。その名も「品川用水」だ。歴史館の学芸員の方も、この写真展を見に来たのだという。
そっちが来るなら、こっちも行くぞ。
東京都水道局の境浄水場のあたりで、玉川上水から分水し、中央線・三鷹~京王線・千歳烏山~小田急線・千歳船橋~田園都市線・桜新町(呑川の水源だ)……と南下して、品川区のあちこちに分流した後、目黒川や立会川に注ぎ込んで海に帰る。
いやぁ、文章ではなかなか伝わらないなぁ。地図になってると分かりやすいなぁ。
写真撮ったのは、お隣の三田用水の地図だけど。品川用水の地図は、1人1部のみお持ち帰り可能なものが用意されていた。区内各地に残る史跡、痕跡みたいなものも図示されている力作だ。むしろ、この地図をもらいに来たような形になった。実際、歴史に滞在していた時間より、自宅で地図を眺めている時間の方が長い。
地図をもう一つ。
品川が江戸時代、畑だった頃の産品。カブとかカボチャとか救荒作物っぽいものが多い。タケノコも多いなぁ。歴史館で売っていた品川用水の薄い本によれば、やはり水が乏しすぎて、水田での稲作には相当な苦労(というか、無理)があったようだ。
ありがたいことに、前述の地図にはお隣の三田用水の水路図も(大まかな全体像ながら)載っている。こっちはこっちで別に調べなきゃと思っていたので、たいへんありがたい。
そのうち、水源から辿ってみようと思うのだけど、たぶん1日では下りきれない。先にお隣の三田用水からだな。三田用水の方が距離短くて踏破しやすそうだし。(ただし、三田用水は、いち早く開発の進んだ、区の中心地を流れていたため痕跡はほとんど残っていないもよう)
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