2022年10月16日日曜日

行くぜ!八景島

誰にも聞こえない小声で言ったつもりだったが、考えることは皆同じなようで。
『ジョジョ』コラボ企画が進行していた。やってなければ怒られる類の政治案件だ。


行くぜ、八景島!

株式会社 横浜八景島は品川駅前、板橋区、羽村市といった都内から、遠くは宮城県、新潟県までその手を伸ばす謎の株式会社である。

数々の野望の起点となるのが、横浜市の公園である人工島、八景島。
八景島自体への上陸は無料なのだが、新型コロナ下ではシーパラのスタッフによる検疫が行われている。


島に入って、最初のアトラクションがストーンにしてオーシャンである。
前述したとおり、公園自体は無料で立ち入れる、横浜市民の憩いの場だ。それでも放送設備からは若干控えめに番組のOPやBGMが流れてくる。

土曜で、水族館内は混雑必至。なので、今回は「うみファーム」での魚釣り体験を最優先に考えていた。前回(初上陸)のときには利用しなかったので、混雑状況が分からないし、整理券が当日受付なので、段取りが組めない。整理券の受付開始までの時間を見測りながら他の施設を物色する。

今回のコラボ企画で一番、目に見えて奇妙になっていたのは「ドルフィン ファンタジー」だろう。

トンネル上の水槽のあちこちに、これでもかと透明ステッカーが貼られている。

イルカ以外を視界に入れたくないって人であれば、速攻で出ていくだろう。とはいえ、やりすぎるくらいやらないとコラボ企画として塩っぱくなってしまう。作品にもよるだろうが。
水槽上方は開放されていて、陽の光が差し込む。トンエル水槽に太陽光を入れると藻が繁殖しやすくて掃除が大変、みたいな話も聞くけど。

建物を高所から見下ろしてみた。屋上にひしめいているのは水のタンク。水槽の維持には大量の水が必要。

はいはい、コラボコラボ。

「うみファーム」の時間になるまで、近くをウロウロ。「うみファーム」に隣接する「シーボート」は現在休止中にもかかわらず、スタッフが活動中だった。そのうち再開するのかもしれない……し、たまたま定期点検みたいなタイミングだったのかもしれない。


さて「うみファーム」。

釣り竿とバケツ、釣り餌を受け取って、生け簀に入る。アジとタイで別れているらしい。先日サイトを見たときは、「アジは不漁で休止中」とあったので、つい最近状況が変わったようだ。

文字で書くと手慣れた感じになるのは、細部が省略されているからだ。
実際には、スマホで写真を撮る余裕すらない。私は今、釣り針という刃物を扱っているのだ。作業安全。現場猫。

釣り糸を生け簀に垂らす。魚が寄ってきて、エサを食べる。
釣り糸を生け簀に垂らす。魚が寄ってきて、エサを食べる。
……。

ループの3回めくらいで、違和感に気付く。
これは、ちょっと変わった『餌やり体験』なのでは。

……それはそれで楽しいからいい。のだが、この施設は釣った魚に対して調理料込みのお金を払う仕組み。魚を全く釣らないで入場料だけ払って帰るとか、わざわざ狙ってやってたら営業妨害だし、他の釣り客がいる隣で魚にエサをただ配る中年男性がいたら迷惑かもしれない。

最初に解決すべき課題が見えてきたところで、考え込んでいる私を見かねたのか、スタッフが声をかけてくれたので、エサの付け方のコツがないものか質問してみた。
最初の課題が解決したら、次の問題が発生。……することもなく、早速アジが釣れてしまった。しかも、2匹め、3匹め、と特に何事も無く釣れてしまった。

見れば、先ほどのスタッフが生け簀にエサをまいている。客の釣りを手助けするために、魚の食欲をコントロールしているのだろうか。


昔、中国のおじいちゃんが「人に魚を与えれば一日で食べてしまうが、釣り方を教えれば一生食べていける」と言ったという。シーパラではスタッフのお姉さんが釣り方を教えてくれる。


3匹釣ったところで、満足したので終了。もちろん食事の量としては全然足りないが、他にもいろいろ食べるつもりだったのだ。

さっそく「うみファームキッチン」で調理してもらう。魚の調理代は「うみファーム」で会計済み。サイドメニューと飲み物はオプションなので、ここで会計。

「命だけではない……。その魂までもいただくッ!!(無理)」

もともと少なめに食べる予定ではあったが、アジの可食部って、想像以上に少ないな。まいばすけっとのアジの南蛮漬けのアジが小さいと思ってたが、そもそもの魚体はこれだけあったのかもしれない。感謝して食べなければ。



「アクアミュージアム」の中は混雑。(それでも少ないのだろうが)

前回(2年前)、「ウミウシ」が集められていた場所に、新コーナー「身近な海の生きもの研究所」が開設されていた。
水槽の大きさは幅10cm×高さ20cm×奥行き20cmか、それより若干小さめ?それがギッシリと並べられて、それぞれに別種の生きものが入っている。
アクアマリンふくしまのアイスボックス展示を思わせる密度がある展示だ。(実際、アクアマリンふくしまから融通されてきた生きものもいるようだ)

さて、問題です。この生きものの正体は?

答え) 横から見ると、こう。コウイカ。

動物園水族館協会の募金箱も健在。あちこちの動物園や水族館にある、このペンギンのポーズ、『Dark Knight Rises』の終盤に登場するバットマンの立像……ゴッサム市民を見守るポーズと似ていて、とても気に入っている。ペンギンだけど。

最近、受難続きのカピバラ。もぐもぐもぐ……。

お気に入りの滝。どどどどどどど……。

頭上に見える、へんなもの。

はい、カワウソでした。しばらく見上げて、他の客が気がついたところで退散。30秒~1分くらいで人だかりが出来ているのを外から見てほくそ笑む。

5Fのフォレストガーデンは、コラボ仕様になっていた。「ジョジョの奇妙な生きもの」コーナーだ。

フォレストガーデンの出口。以前は、外来種のコーナー……の展示が終わって、空の水槽が並んでいたと記憶している。税関で保護されたカメだけ展示されていた、寂しい場所だった。あれはあれで俺得だったんだがなぁ。


混雑していると、展示をていねいに見ようという気分が遠のき、心は外周へ。

イルカの搬入口らしきものと、水門。屋上の四角いモノは海獣類の家だろうか。

休憩中のシロイルカ。私はショーより、休憩中の彼らが遊んでいる様子を見るのが好きだ。

前回の訪問の後、島内の地図や航空写真を見て気になっていた場所。どうやら、廃止されたアトラクションの跡らしい。ボートに乗って滑走して水面にバシャーン!と行く奴のようだ。今は海鳥の休憩場所。

砂浜もある。遊泳は禁止。すぐ近くにもっと本格的な「海の公園」があるので、ここに来る人は静けさを求めてのことだと思う。

島の中央部にある、丘の公園。立ち寄る人も少ない……というか、自分以外にも人がいて驚いた……。花も咲いているが、ハチが絶賛お仕事中なので、彼らの邪魔をしないように注意したほうが良さそう。

「ふれあいラグーン」を巡回中の主(ぬし)様。「ふれあいラグーン」では、最近、鳥類も扱い始めたらしい……が、鳥インフルエンザ対策で休止していたので、次回持ち越し。

大人気のアトラクション「アクアライドⅡ」。急流をボートで下る奴。行列が長い。大盛況だが、安全のためにか、ボート間の距離が取られているので、人が入らないように撮影するのは難しくない。
ちなみに、この全く意味不明な写真を撮ったのは、使われていない真ん中の池……水が汚れたまま放置されているような……が気になったからである。池の水を抜いたら、何か出そう。

八景島のすぐ東は、ペリーが横浜に来たときの泊地だったらしい。屋根付きの記念碑が建っている。

八景島客船ターミナル。シーパラのアトラクションではない。はずだが、ここも株式会社 横浜八景島が管理しているようだ。体験教室等開催されているが、自治体イベントの裏方に徹している雰囲気があって、シーパラのイベントとは異なる空気感があった。

メインの水族館の外にもいろいろ気になるスポットがあって、早くも「次はいつ行こうか」という気分になっている。

八景島は広い。

2 件のコメント:

  1. ウテナが20年前・・・

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    1. アクシズが地球に落ちてから、そろそろ35年…….。

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