2023年1月15日日曜日

八木山動物公園 フジサキの杜

たぶん、1度しか訪れたことがない。幼稚園とか、そういう年代の頃だ。しかし、たぶん一度は来たことがあったはずだ。県民だったもの。

いや、ぜんぜん見た記憶無いよ。

西門から入ったら、すぐ動物慰霊碑が。他の人のことは知らないが、私は動物慰霊碑を見て、「あぁ、動物園に来た」と実感する者だ。みんなみんな生きているんだ、だから死ぬんだ。そして人ならぬ彼らにも敬意が払われるのだ。

他の動物園と同様、この動物園にもクジラがいない。次に図体が大きい動物は、この園ではゾウであった。

下々のシマシマを見下ろすキリン。

首都圏の動物園・水族館は競合する施設が多いので、各園各館は自らのキャラ付けを意識し、個性を磨こうという方向で競争努力が行われている。
他方、地方の動物園は、地域住民の期待を一身に受けて、需要を満たさなければならない。ゾウさん、ライオンさん、キリンさん、トラさん……。「動物園にいてしかるべき」と思われている動物は、その実絶滅危惧種で入手困難とかザラなのでプレッシャーもひとしおだろう。
ならばこそ、横のつながりは大切にしたいもの。


よこはま動物園「ズーラシア」のブログで「八木山動物公園に送りました」という記事が書かれていたので、それ以来、機会があれば見たいと思っていたキリンのエミリーさん。背格好から奥の子だろうと判断したが、面識がある相手でもないので完全に外している可能性も高い。人の顔さえ覚えるのが苦手という人間には、動物の個体判別は荷が重い。

もっとも、実際に見てみたら、多くの動物が他園から来た者達で、横浜市の動物園から来たのもエミリーさんだけではなく、同じ横浜市の動物園でも、むしろ金沢動物園のほうが多いくらいだった。すげえな、金沢動物園。みんな、見に行くがよいぞ、金沢動物園。


プログラミングの神、ニシキヘビ様。最近のAI(ディープラーニング)ブームで、さらに信者数を増やしているとか。

寒風を避けて、壁際に陣取るライオン。

股間を見せつけてくるホッキョクグマ。セクハラ疑惑。

鳥類も結構充実。猛禽類のケージの背面には、地元の学生が描いたのであろう背景が。馴染みすぎて、生き物を探すのにちょっと困るほどだ。

丸々と太ったイノシシと手前のタヌキ。動物の生活空間としては別れていても、客の目線では一緒にいるように見える。こういう感じの工夫が随所に見られる。

ペンギン舎……にはとても思えない。鳥インフルエンザ対策か、工事中の仮住まいか。

首都圏の動物園で一大ブームとなっている消防ホースもふんだんに使われていた。しかも、消費に対して供給力が大きいのか、まだまだキレイなホースが多かった。

長らく地元唯一の動物園であったこの園~~今では蔵王キツネ村がある~~、行ってみたそこは、地元の企業スポンサーと住民に支えられつつ、最近のトレンドも積極的に取り入れ、老朽化が進む施設を工夫しながら使い続けている場所だった。
ザ・動物園に来たって実感が沸くところだった。実際、動物園なんだけど。

2 件のコメント:

  1. 小分けにしたのですね~

    返信削除
    返信
    1. 事前に考えていたより、書きたいことが多く。
      また、まとめるとそれぞれの良いところがボンヤリしそうな気がしたので、分けることにしました。

      削除