日本で一番危険な動物園、自分的には足立区生物園だと思っている。
ここの売りはなんと言ってもおびただしい数のチョウが舞う大温室。人間の目の前をカジュアルに飛び交うだけでなく、足下にいたりするので細心の注意が必要だ。
温室のチョウたちは終身雇用の社員だらけだが、個人事業主のチョウを受け入れているコーナーもある。
チョウの他にはゴキブリ。ゴキブリは足立区ではとても尊敬されている昆虫であり、見つけた者が大はしゃぎで家族を呼び寄せる光景がよく見られる。
ショップでは一つ売り切る前に次、くらいの勢いで新グッズが開発されていく人気ぶりだ。
(写真は私の推しゴキブリのイラスト)
一角では、夏のイベントに備えてヘイケボタルの飼育。
次なるアイドルとして育成されているグンディ。生物園がその歩みを止めることはない。たぶん。
生物園の生き物たち。メインコンテンツのチョウが1万頭というのはよく引き合いに出される数字だが、他の陸生昆虫(ゴキブリ、カマキリ、etc.
たぶんクモ・サソリも)がそれに数倍するというのは意外だった。意外だったのでスタッフの方に聞いてみた。成長の過程で死んでしまう個体が多いので、展示を維持することを考えるとこういう数になるようだ。
奥の座敷では、長老が園の動物たちと来館者を見守る。
生物園のある元渕江公園から北上したところに、花畑公園という別の公園がある。こちらは日本庭園があり、サービスセンターに喫茶コーナーもある。
花畑公園からさらに北上すると、埼玉県と足立区の境を東に流れる毛長川にたどり着く。ウチの近所の呑川よりちょっとマシかなと思えるくらいの汚さ。これでも昔に比べたらとてもきれいになったんだろう。
川のすぐ傍に緑地帯が設けられており、野鳥たちの住処になっている。
花畑大鷲神社。ここも深い緑に囲まれており、野鳥たちの声が絶えない。
川の向こう側に国交省
伝右川排水機場。排水機場には伝右川という別の川が繋がっており、ここで綾瀬川、伝右川、毛長川という3つの川が合流する(綾瀬川が本流)。
排水機場が伝右川にのみあるのは、3つの川の中で一番水量が少なく、水害に弱いということなのだろうと推測している。
合流点。左から綾瀬川、伝右川、毛長川。この背後には……。
足立区桑袋ビオトープ公園と、そのサービスセンターである、あやせ川清流館。
この日は「ザリガニ釣り」のイベントだったらしく、採集道具を持った子供たちが公園に繰り出したり、アメリカザリガニを捕獲した子供が館に釣果を持ち込んだりしていた。
毛長川と綾瀬川の境目。管理する機関がここで変わる。
綾瀬川の川岸、こんな感じ。木が見当たらないのは、桜並木を作るために切ってしまったものと思われる。河津桜にしたのは、他の桜の名所と開花時期をずらす意図からか。
桜並木が終わると、途端に歩行者にやさしくない道路になる。
そこを我慢して南下を続け、内匠橋にたどり着いたところに、巨大なゲートを見つける。
ゲートの向こうには真っ直ぐな水路。綾瀬川と中川をつなぐ運河。花畑川だ。
綾瀬川より、こっちを歩いた方が面白いかな、と思ったところまで。