2025年5月6日火曜日

神代植物公園

調布に用事があって調布に来るの、人生初かもしれない。今まで、乗り換え駅として、あるいは交通機関のトラブル時の迂回のため、とかでしか来たことなかったような気がする。

バスで深大寺方面に向かう。東から参道に入り、昼食をとり、西に参道を抜ける。

参道を抜けて、ちょっと歩くと神代植物公園の正門が見えてくる。

いや、無茶苦茶広いな。

植物会館に入ったところに、奇怪な植物が。

宇宙からの侵略的外来種に違いない!試験中のAI、「植物ハカセ」に報告だ!

時期的には、ツツジがシーズン真っ盛り。

私自身はと言えば、その辺のタンポポを撮ったり、気になった植物をネタにAIで遊んだり、地衣類を撮ったり。
地衣類はマジメに識別しようとおもったら、サンプルを採取して顕微鏡とか、試薬をかけたり……みたいな、公園の中では禁止されている行為が必要なので、私のような素人さんの手には負えない。(初心者向けの観察会みたいなものに参加してみたさはある)

鳥の声もよく聞こえてくるので、姿を探してもみるが、この公園の木々は樹高が高すぎて、視力の弱い私には無理だった。鳥の声の録音が趣味という人にはいい環境かもしれない。

木の幹にビッシリ生えたコケ(?)を観察。

噴水の向こうに、温室を発見。

温室の中。ここも盛りだくさんだ。

今まで見た中で、一番小さいショクダイオオコンニャクだ。

コエビソウ。言われたら、もうその名前しか考えられない。

RPGの中ボス的な植物(写真は巨大化する前の姿)があったり、国立科学博物館にも展示されていた「キソウテンガイ」があったり。

むしろ、こっちが目的だった感がある、植物多様性センター。
公園の北側にある。
公園要素が減った分、植物王国みが増している。鳥も人間への遠慮が不要なこちらに多く集っていそうな気がする。

植物のトゲへの注意喚起。こういうセンスは大事にして欲しい。

センターの建物は、植物に埋もれつつある。

植物標本の作り方のコーナー。測量野帳はここでもマストアイテム。

こちらは水生植物園。
植物多様性センターの反対の南側……というより、深大寺を越えた飛び地にある。
植物園の1コーナーとして水生植物園を設けているところは多いが、ここは独立した植物園と言ってもいいほど広い。

奥には、深大寺城の跡。築城者不明で、15世紀には「ふるき郭」と既に記されてしまっている。超古代文明の遺跡だ。(奈良時代創建の深大寺とどっちが古いんだろう?)

深大寺城の第2郭で行われている、そば栽培。公園の副業か、それとも城の再建を目指す一派の資金集めか……。

雨が降ってきた。次の機会があったら、今度はこちらから先に回りたい。

2025年5月4日日曜日

足立区生物園から毛長川へ

日本で一番危険な動物園、自分的には足立区生物園だと思っている。

ここの売りはなんと言ってもおびただしい数のチョウが舞う大温室。人間の目の前をカジュアルに飛び交うだけでなく、足下にいたりするので細心の注意が必要だ。

温室のチョウたちは終身雇用の社員だらけだが、個人事業主のチョウを受け入れているコーナーもある。

チョウの他にはゴキブリ。ゴキブリは足立区ではとても尊敬されている昆虫であり、見つけた者が大はしゃぎで家族を呼び寄せる光景がよく見られる。
ショップでは一つ売り切る前に次、くらいの勢いで新グッズが開発されていく人気ぶりだ。
(写真は私の推しゴキブリのイラスト)

一角では、夏のイベントに備えてヘイケボタルの飼育。

次なるアイドルとして育成されているグンディ。生物園がその歩みを止めることはない。たぶん。

生物園の生き物たち。メインコンテンツのチョウが1万頭というのはよく引き合いに出される数字だが、他の陸生昆虫(ゴキブリ、カマキリ、etc. たぶんクモ・サソリも)がそれに数倍するというのは意外だった。意外だったのでスタッフの方に聞いてみた。成長の過程で死んでしまう個体が多いので、展示を維持することを考えるとこういう数になるようだ。

奥の座敷では、長老が園の動物たちと来館者を見守る。

生物園のある元渕江公園から北上したところに、花畑公園という別の公園がある。こちらは日本庭園があり、サービスセンターに喫茶コーナーもある。

花畑公園からさらに北上すると、埼玉県と足立区の境を東に流れる毛長川にたどり着く。ウチの近所の呑川よりちょっとマシかなと思えるくらいの汚さ。これでも昔に比べたらとてもきれいになったんだろう。

川のすぐ傍に緑地帯が設けられており、野鳥たちの住処になっている。

花畑大鷲神社。ここも深い緑に囲まれており、野鳥たちの声が絶えない。

川の向こう側に国交省 伝右川排水機場。排水機場には伝右川という別の川が繋がっており、ここで綾瀬川、伝右川、毛長川という3つの川が合流する(綾瀬川が本流)。
排水機場が伝右川にのみあるのは、3つの川の中で一番水量が少なく、水害に弱いということなのだろうと推測している。

伝右川。川底が見えてしまっている。

合流点。左から綾瀬川、伝右川、毛長川。この背後には……。

足立区桑袋ビオトープ公園と、そのサービスセンターである、あやせ川清流館。
この日は「ザリガニ釣り」のイベントだったらしく、採集道具を持った子供たちが公園に繰り出したり、アメリカザリガニを捕獲した子供が館に釣果を持ち込んだりしていた。

毛長川と綾瀬川の境目。管理する機関がここで変わる。

綾瀬川の川岸、こんな感じ。木が見当たらないのは、桜並木を作るために切ってしまったものと思われる。河津桜にしたのは、他の桜の名所と開花時期をずらす意図からか。

桜並木が終わると、途端に歩行者にやさしくない道路になる。

そこを我慢して南下を続け、内匠橋にたどり着いたところに、巨大なゲートを見つける。
ゲートの向こうには真っ直ぐな水路。綾瀬川と中川をつなぐ運河。花畑川だ。
綾瀬川より、こっちを歩いた方が面白いかな、と思ったところまで。