2024年3月13日水曜日

神田川 (3)

神田川の続き。今回は明大前駅から。
せっかく明大前駅に来たので、神田川に行く前に寄り道する。

第二山手線という未成に終わった路線があり、明大前駅の付近にその痕跡が残っているというのだ。それがこの下。物置や電気設備みたいなものがあるこのスペースに、線路が通る予定だったらしい。もうちょっと分かりやすい写真を撮れる場所を探したが、工事その他で立ち入る余地がなかった。

さて、神田川。
この辺は、ちょっと生き物を拒んでる感じ。

和泉熊野神社。信心はない人間だが、こういう文化財っぽい場所には反応するし、”募金”もする。「楽しめますように」

カルガモ、コガモ、オナガガモ。コガモ、オナガガモは初めて見た。ので、見分けにはまったく自信がない。

こういうの見ると考えちゃうよね。「かんがえる」。

何らかのイベントをクリアしないと進行できない系の親水公園。

遊歩道の下に、謎の施設が。環状七号線の地下に、都有地である道路に沿って作られた調節池の取水口だ。江戸の町人は神田の水で産湯をつかい、我々都民は調節池の上で生まれ、死んでいく。
施設見学ツアーみたいなの探して見はしたが、「あちこち回って1万円豪華盛り合わせバスツアー」みたいな感じで、参加に至っていない。もうちょっと気軽な、現地集合・単品30分1,000円みたいなのがあればと思う。

東運寺。お寺の屋根の上に釜が乗っていることで有名。釜は何度か代替わりしているのか、自分が事前に調べた写真より、だいぶモダンになっていた。

東京メトロ 中野車両基地のあたりで、善福寺川(手前)が合流。撮影場所の問題で、あまり分かりやすい写真になっていない。善福寺川にもそのうち行くつもり。

一般道だったり、遊歩道だったりした両岸も、都心に近づくにつれて、私有地の割合が多くなっていく。川沿いを歩けないので、残念な感じになっていく。ただ、土地区画を整理して、遊歩道(散歩道あるいはジョギングコース)を整備しようという方向で努力は続いているようで、そのような工事を行っている場所もあった。

八津御嶽神社…の傍らにある宝生東郷の宮。洋タイルに書かれた神社名に、おみくじガチャ。たまたま見つけて、テンション上がった。面白い。

パイプ類のショールームのような建物。

中野区を抜けて、新宿区に入った。

淀橋近くの、さくら公園の噴水。若干控えめか。

タワマン「待て、それは私のおいなりさんだ」

ヨドバシの後ろ暗い過去。

身体が冷えてきたので、角打ちやっている酒屋、岡芳商店さんに避難。うまい、暖かい。

暗渠からの合流口みたいなものがあった。桃園川という川があったらしい。小さな公園に「神田川」の碑が。そして、東京名物「水の出ない噴水」。

さらに下流に、神田上水公園。区切りのいい時間だったので、今日はここまで。

2024年3月11日月曜日

神田川 (2)

神田川めぐりの続き。

京王井の頭線・久我山駅から再開。こんなことでもやっていなければ、きっと一生来ることはなかったであろう。

杉並区は神田川沿いに、周辺のスポットを案内する看板を立てている。観光スポットだけでなく、周辺に生息している生き物を含めて見どころを教えてくれるのはありがたい。もう通り過ぎた場所が案内されていることもあるが。この看板もそのうち退色していくのだろうなぁ。

カルガモにコサギ、キセキレイ。キセキレイは初めて見る鳥だ。

鳥だけでなく、色とりどりの鉄道車両も羽を休めている。

高い塔。最上階には、きっと囚われの姫が。

雨天時に溢れた水を下水から川に逃がすのは、都内のあちこちで行っているが、ここはちょっと違う。処理済の水を、川の水のかさ増し(景観維持と悪臭対策)のために差し込んでいるのだ。(清流復活事業)

先ほどの高い塔がある、杉並清掃工場に、通常の見学コースとは毛色の異なる展示施設がある。その名も「東京ごみ戦争歴史みらい館」。都内のごみ処理に関するゴタゴタを主に杉並区内の当事者の視点から紹介したもの…だったような気がする。
歯切れが悪くなるのは、館内が撮影不可で記録をとれないからだ。そして館内が撮影不可なのは展示物に存命中の当事者の個人情報が多く含まれているからと思われる。

しかし、一番肝心な情報は施設の名前に既に含まれており、それは「ごみ戦争」が根本解決に至っておらず、未来にも続いていくという不都合な現実だ。


この地に人間が移り住んだのは縄文時代。「塚山遺跡」を擁する塚山公園に、その名残がある。

この地が「下高井戸 塚山ニュータウン」として売り出し中の分譲地だった頃のモデルルームが復元されている。管理事務所には周辺のイベントなどに関する情報あり。

下高井戸八幡神社。落ち着いた雰囲気だが、人の絶えてなさそうな温かみもある。いや、天気のせいかもしれないが。

下高井戸おおぞら公園。前回の高井戸公園みたいにただ広いだけかなと思ったら、キッチンカーが出店しており、パークステーションの2階には休憩所があった。

河川氾濫に備えた調節池が絶賛建設中。ということは、まだ足りていないのだ。SFコミックで海上都市になった日本の姿を見たことはあったが、その過程に調節池の上に住む未来があるのかもしれない。

目の前、結構低い位置に鉄道の高架が。京王井の頭線だ。明大前駅の間近には玉川上水の痕跡。…ということは、この辺一度歩いているな。

夕方になったので、ここで中断。

2024年3月10日日曜日

神田川 (1)

隅田川に流れ込んでくる神田川。都内、特に山手線沿線北側をめぐっていれば自然に目に入ってくるはずだが、それと意識して流れを見たことはあまりなかったような気がする。

井の頭公園。神田川の上流端はこちらとのこと。

時は正月休み。暖冬とは言え、屋外でビールはどうなんだろう。まぁ、市民の義務だし。

多くの人は、もっと賑やかで暖かな施設に行くだろうと見込んでいた。実際、入園者はまばら。ペンギンたちも人の目がないのをいいことに、プールから出て日光浴中。

ネコたちキツネたちもこのとおり。

一方、こちらは初詣客で人流があった。井の頭弁財天。「池!川!水!」楽しい道中を祈願。

さて、目的の神田川。源流はこんな感じ。ここからの流れを辿る。

公園の敷地内では、いかにも小川といった体で流れる神田川も。

公園から一歩出てしまえば、たちまち都市河川としての正体を現わす。

公園を出て最初の橋。その名も「神田上水橋」。ここから江戸まで上水道を通したのだ。

そして、たとえ人工物の河川であっても、生き物が住み着き、彼らに多少便宜を図ろうという動きも起こる。治水に利水、漁業権に景観、自然保護、経済や気分で変わる様々な要求の綱引きと妥協の場所。しかし、時とともにそれら様々なものも押し流されていく。主に成り行きと惰性の力で。

神田川は、その氾濫で多くの人々を苦しめてきたらしい。堤防の高さと、あちこちに設けられた監視装置がその被害を物語る。こちら京王井の頭線・久我山駅近くの監視カメラは東京都(水防災総合情報システム)のもの。

広い公園があった。ちょっと一回り…と思ったけど、本当に広い芝生があるだけなのでやめておいた。

神田川の両岸は、郊外では遊歩道として整備されている。井の頭でスタート切ったおかげで結構歩いた。今日はこの辺で。