2011年7月27日水曜日

Access本

ExcelユーザのためのAccessデータベース分析テクニック(ナツメ社) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/481633016X(Amazon)


Excelに習熟しているユーザー向けに、増えすぎたデータの管理にAccessを導入してみませんか?という本。


Excel、Accessでできること、できないこと。向いていること、向いていないこと。

なじみのExcelをAccessに接続し、インターフェースとして使えるようにすることから始める、というなかなか他の入門書に見られない斬新な切り口。

両方を並行に操作しながら、まずはAccessのスピードと容量の大きさを実感してみよう、ということから始められるようになっている。


Excelのフィルタやピボットテーブルと同様のことをAccessでやるには?インデックスってなぜ必要なの?無いとどうなるの?…と、Excelを便利に使ってきたであろうユーザーが疑問に感じそうなポイントを一つ一つ実験で確かめてクリアにしていく。


後半では「ExcelのデータをAccessに移行してみよう!」となるのだが、その手段も3つ提示され、それぞれのメリット・デメリットも書かれている。


代わりにほとんど全く触れられていないのが、表の設計のありかたとか、入力フォームやレポートの作り方みたいなもの。頭を捻って設計した、空のデータベースにデータを1件1件手で入力していくような場面は全く無い。既にあふれそうになってるデータをどうしましょうか?というのが本書のテーマだから。


添付のCD-ROMの容量のほとんどは、パフォーマンスの実験に使うサンプルデータ。手で入力することを考えると涙が出て来そうな量の、かつ実務で実際に出て来そうな(会計、売上計上等)データが、ExcelとAccess双方のフォーマットで収録されている。


一昔前の発行のため、最新の機能に即していないだろうことが惜しい。今の仕様だったらもっと便利だろうから。

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