2023年12月12日火曜日

隅田川(3)

前回、荒川自然公園で締めたので、その続きから。荒川自然公園の下にある三河島水再生センターから出発。

上流側には京成本線・隅田川橋梁(曲弦トラス橋って、こんな感じ?)。

水鳥たちも元気いっぱい。大きな魚を丸呑みし、ご満悦のカワウ。

千住大橋(下路アーチ橋)。手前に水管橋っぽいものが見える。この千住大橋は東北民(太平洋側)の大動脈、国道4号線(日光街道, 奥州街道)を支える橋だ。

3つ並んだ鉄道橋。(左)手前が上野東京ライン、次いで(右)つくばエクスプレス、日比谷線。

絶賛建設中の建物。千住関屋ポンプ所だ。東京都下水道局の水害対策は未完成。まぁ、ゴールポストの方が動いているのだけど。

テラスに設けられた緑地。場所によって大きさにバラツキがある。下流側に行くほどに面積が大きくなっている。

千住汐入大橋(桁橋)と傍らには、千住大川端公園。

全面で越流するダムみたいな噴水。最近、枯れた水場を多く見てきたので感激もひとしお。

造船所(井澤造船(株))がある。係留されている、はしけ(?)みたいなのは、近所の河川工事でたくさん見かける。こういうところで作られているのだろうか。
造船所の右側に水路があり、それは荒川と繋がっている。

水神大橋。下路アーチ橋の中でも、こういう感じにアーチと桁の間に斜めにケーブルを張った物をニールセンローゼ橋と呼ぶらしい。とても覚えてはいられない。

なんかオシャレな建物があると思って調べてみたら、白鬚西ポンプ所とある。えっ、下水道局の建物なのか。今まで見てきたのと結構…。
検索したら、建物のペーパークラフトのpdfが上位に検索されてきた。自慢の建物なのだろう。

なんか支流みたいなものがある。と思ったら、いきなり途切れていた。「瑞光橋公園」。かつての運河の跡だとか。どこに繋がっているのだろうと調べてみたら、JR貨物の「隅田川駅」だった。昔は、ここで水運と鉄道を繋げていたのだろう。

な、何だ。テラスいっぱいに緑が広がっている。川辺の生き物の「サンクチュアリ」として、人間は立ち入り禁止らしい。

(左)サンクチュアリの向こうには白鬚橋(下路アーチ橋)が覗く。その白鬚橋の上からサンクチュアリを振り返って見た。(右)

向島百花園

造園を行ったのは、仙台出身の商人らしい。その後、持ち主を変えながら民営の庭園としてあり続け、その後に東京市に寄贈されたとのこと。

私が今まで行ってみたことがある、旧芝離宮公園や浜離宮公園と比べると相当に小さい。その分、植物の密度が高い。木々の間にスカイツリーが割り込んで来るのは好みの分かれるところだろう。

売店にはテーブル席があり、飲食物も売られている。甘酒にも惹かれたが、ビールを選んだ。(公共施設のカフェレストランでビールを注文するのは市民の義務であり、義務を果たすことは幸福である)


東武博物館

東向島駅(もちろん、東武線のだ)の高架下にある。

鉄道各社の博物館も結構回ってきた。肝心の(自分がお世話になってきた)小田急と京急がまだなのが、アレだけど。

屋外に展示されている日光軌道線の車両と特急けごん。

屋外展示されているこれらの車両、実は館内から内側に入ることができる。
時代を感じさせる路線図の傍らには、現在利用されている物とほぼ同じ形の監視カメラが設置されている。変わらない物もあるのだなぁ(遠い目)。

昔の車両、鉄道模型、(お子様向け含め)各種シミュレータ、職員さんの使う道具類……。鉄道博物館にあってほしいものはだいたい揃っている。

1910年頃の路線図。なんと東武動物公園が描かれていない。ちょっと、この路線図はいただけない。

ここ来て、一番嬉しかった展示物がこれ。タブレットと閉塞器の実物だ。

タブレットは、単線区間(2駅間)に複数の列車が同時に進入することのないよう、進入許可をモノとして実体化することで、誤解のない形で示したもの。何らかの理由で列車のダイヤが乱れても、タブレットを持っている列車だけが駅間の走行を許されるのであれば、そこでの衝突事故を防ぐことができる。
ヒューマンエラー研究の書籍で取り上げられているのを見て、実物がどんなものか知りたいと思っていた。
閉塞器はこのタブレットの取扱を機械化することで、さらに人間の曖昧な判断が入り込む余地をなくそうという物。
説明読んだだけではわからないことも多いので、実際に操作しているところを見てみたい。

本質的に事故が起こりやすい現場には、事故を防止するための知恵もたくさん蓄積されている。こういうのからヒントを得たい。

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