2016年10月13日木曜日

今期、これを観る 2016秋

これを観るってほど、観てない。マズい。
新番組に興味を引かれなくなってきた。
実態としては、新番組そっちのけで『ガルパン劇場版』リピートしたり、過去作を観直したりしている。
しかも『落第騎士の英雄譚』『この中に一人妹がいる』『魔弾の王と戦姫』みたいな、ラノベ原作もの……。疲れているのかなぁ。

競女!!!!!!!!
新番組の中で一番惹かれたのがこれって時点でお察し。
それも「おっぱいは凶器!」とかいうノリすらなくて、ひたすら女の子の若さと健康をうらやみながら観ている。

終末のイゼッタ
貴重なオリジナルアニメ。

信長の忍び
小品だが目に物見せてくれるはず。

ヘボット!
秋新番としては早めの始まりなので、入れていいか迷う。
空回りを恐れずに下ネタとギャグをやりきる、30分間の無酸素運動アニメ。
へボット役を美しいお姉さんがやっていることは、メインの視聴者層には秘密にしておくがいい。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(第2シーズン)
SHOW BY ROCK!!#
新番組と言えるかな?楽しみにはしてるんだけど。

2016年8月16日火曜日

ダーク帰省

前日以前

例年は秋にスケジュールしていた実家への帰省。
出身大学の学祭を見て回ることを念頭に置いてのことだったが、反面他の兄弟……というか妹と姪……と顔を合わせる機会を作ることができていなかった。
学祭の開催日が、ちょうど休みを取りにくい時期に重なることもあり、このスケジュールを見直そうという気持ちもあったので、一般的な帰省シーズンであるお盆に変更することにした。
しかし、肝心の妹のほうが今年の帰省予定を変更してしまい、出発時点で当初目的の達成が不可能になってしまっていた。ダーク帰省である。

往路

旅の予定を確定するのが遅すぎ、高速バスの予約はかなわず。新幹線自由席の阿鼻叫喚に参加する元気もなく、何年かぶりに普通列車途中下車の旅をすることにした。
宮城県までの切符を購入しようとしたが、自販機では近距離切符しか買えない(前からだっけ?)。窓口で買おうかとも思ったが、品川駅は東西南北に向かう人々で大混雑している。とりあえず大宮駅まで行って、そこで切符を買い直すことに。
以前はよく立ち寄って昼食をとっていた宇都宮。今回は到着が早かったので素通りした。
終点の黒磯で降りて昼食。電車一本分……一時間ほど時間がある。

  • 駅前の喫茶店でドライカレー。Swormのデータを見たら、前回のチェックインは7年前だった。そんなに間が開いてたかなぁ。
  • 駅前の商店街で、書籍を売る店を探すも見つからず。まぁ昔からなかったけど。

黒磯発の次の列車が福島行きだったのでそれに乗り、郡山には降りずに福島駅へ。夕飯には早かったので、街を散策。県庁通りまでグルッと。

  • 文具専門店らしき店や、アメリカ雑貨の店を新たに見つけた。昔からあったのかもしれないが。
  • 来る度に新しい店を見つけることができるのは、街に活気がある証左だが、反面長く商売を続けることの難しさも感じる。

夕食にと思っていた天丼の店は休業。ラーメン店に切り替え。頼んだつけ麺はちょっと辛めのスープで、ガッツリ食いたい若者向けの味だった。
結局、福島市街で2時間半も過ごしてしまった。宮城県の実家に到着する頃には20時を過ぎていた。

2日め

朝起きてtwitterを見たら、私の帰省を知ったらしい友人が昨晩飲みの算段をしていたようだ。すまん寝てた。
その後、両親とどこか遊びに……という気にもならず1日中ゴロゴロして過ごした。

3日め

福島に移動。 駅前に、除染情報プラザなる施設(環境省+福島県)を見かけたので入ってみる。ダークツーリズムというやつだ。

  • その名の通り、除染活動に関するいろいろな、かつほぼリアルタイムの情報が集まっていた。
  • 県内の人にとっては今更感漂う情報だろうし、県外の人(よほどの物好き以外)にとってはピンと来ない情報だろうし、わざわざ探して来ようってほどの訴求力もなさそうなのが残念。
  • 情報開示用に施設作るのじゃなくて、実務を一カ所に集めてそのまま展示してしまえば良いのに、と思わないでもない。

在学中は存在しなかったシネコンで『シン・ゴジラ』観る。

  • 先の施設の後だったので、実際以上に(以上だろう、と信じる)他の観客……現在進行形で被災し続けている福島県民……の視線は冷ややかに、映画それ自体は軽薄に感じられる。
  • 東京の、ゴジラ由来の放射性廃棄物はどこに行くのだろう。東京でも神奈川でもないあの街を思い浮かべる。

ついでに劇場と同じフロアにある猫カフェへ。

  • 猫好きだが猫アレルギーあるので、積極的な接触はせず他の客に遊んでもらっている猫共の様子をぼんやり眺める。それでも鼻がムズムズし、肌が粟立つのを感じる。
  • 遊び疲れた猫のうち、何匹かが私に尻向けてボーッとしてたり、そのまま寝たり。

学生時代にお世話になった先生と飲み。

  • 数学の話。文系の私にはちんぷんかんぷんだが、巡回セールスマン問題やAIなどの話を聞くのは好きだ。
  • 投資の話。デイトレで一攫千金のイメージが先行していて、なかなか「投資」が根付かないよねという話。
  • 学生がプログラミングを覚えたがらないという話。イマドキの研究者には(文系も含めて)ほぼ必須になりつつあるインフラだと思うのにネ~という話。
  • 雑用と管理が大変だという話。大学職員削減の論理的帰結。

その日は市内のホテルで一泊。

4日め

ホテルを出て、市内を巡回する。

せきや模型
老舗中の老舗。
帆船模型、鉄道模型からガンプラ、ボードゲームやカードゲームに至るまで。
福島に立ち寄る度に覗いていく店の1つである。
けど、旅行者がふらり立ち寄って購入していくような品はなく、日々通い詰める常連向けの品揃え。
この手の趣味も、商品構成が細分化していく一方でやりづらいだろうな……。
岩瀬書店
老舗中の老舗。
この店の専門書の品揃えには、その折々の福島市民の意地と購買力が反映される。
同じフロアにある、天然石の売り場が前に来たときよりも拡大しているような気がする。
りらい
twtterで教えてもらった店。
前述のせきや模型が、ほぼ大人向けの商品ばかりなので、
「バトスピとか、ヴァンガードとか、低年齢向けの商品を扱っている店はないのか」と疑問に思った。
カード売り場だけでなく、大会用とおぼしきゲーム場もあった。
年配の店主が中高生の客と談笑していた。そうだ。この光景が見たかったのだ。
極楽湯
駅に併設されているスーパー銭湯。昔から気になっていた施設だが、機を逃して幾星霜。
もっと早く来ていてしかるべきだったなぁ。
あ、チェーン店なのね。多摩センターにもある……この建物見た事あったわ~。日本狭い。

極楽湯の熱が身体の中から抜けないまま、新幹線で帰路に。
思いの外、盛りだくさんの帰省になった。

2016年8月15日月曜日

のん・ゴジラ

twitterで評判良かったので無視できなくなった。
私としては珍しいチョイスのしかただ。ガルパン劇場版ですらスルーしてたというのに。(後にセル配信でハマる)
でも庵野作品だしなぁ的な色眼鏡をあらかじめ掛けつつ鑑賞。

不正確なあらすじ

東京湾の海底で異変が起こってるような気がするらしいっていう、極めてうさんくさい情報から始まる。
主人公は、異変の原因をいちはやく「巨大生物のしわざ」と気づくが、何ら根拠を示すことができないので邪魔者扱いされる。当たり前だ。

政府の面々があーだこーだしているうちに起こる津波。津波が起こるまであーだこーだしている政府の面々。
「実際に起こっているのは何事なの」という問題と「現状をどのように説明すべきか」という2つの問題の間を転がっていく。この2つの問題は、向いている方向は全く別であるにもかかわらず、一緒に語られがちである。会議あるある。
新しい情報が入る度に会議体が変わり、政府要人達が場所を移動していく。対策本部の什器も並べられては片付けられを繰り返す。民主党の事業仕分けで机と椅子に1,300万円、の記憶がよぎる。リアルな描写だ。

かくして謎の巨大不明生物・ゴジラが上陸してくる。津波の難から逃れてきたかのようだ。
そのゴジラに、無情にも日本の夏が襲いかかる。夏将軍だ。
あまりの酷暑に熱中症で倒れてしまうゴジラ。慈悲はない。
やっぱり海中のほうが過ごしやすいよね。海に戻るゴジラ。

何度めかのIT革命の末、ついにろくろを回す技術を身に付けるゴジラ。これは世界を変えるかもしれない!
しかし、時既に遅し!いつしか政府関係者の関心事はゴジラ自身から離れてしまっていた。
(具体的な言及は避けますが、人間の最悪の敵はやっぱり人間自身ですよねーという展開)

感想めいたこと

他の観客の反応がイマイチだったのが気になった。私が見ていた回だけかもしれない。
今さらゴジラが怖いと泣きだす子供はいなかった。
隣のファミリー客は、人間しか出てないシーン(つまり大半)ではひそひそ話してて、劇中の会話が聞き取れない。つらい。
やはり、リアル被災地で見たのがいけなかったか。私の心の中にしか存在しない、被災の達人たち。プロ被災者のココロの声が聞こえてくる。(個人の幻聴です)

  • なぎ倒される市街「なぎ倒された跡はこんな風にきれいにはならないよ」(幻聴)
  • 避難所の市民達「本当に苦しいのはこの後さ」(幻聴)

ともかくこれらの幻聴のせいで、ラストの希望をほのめかすシーンがひどく脳天気なものに感じられた。
「あ、そう。良かったね」以上の言葉が出てこない。
「この国は何度でも立ち上がる」の「何度」って、何と何が勘定に入っているんだろう。

前評判からの想像に反して、ゴジラ自身の存在感の薄さが印象に残った。今思い返すとそれがとても残念だ。そう言えば、ゴジラが何を求めてさまよってたのか、私はわからずじまいだった。
徹頭徹尾、人間側の都合だけ描かれている映画だったので、観ている私自身の中でも、ゴジラごとき、どうでもいい些末事になってしまっていたのかもしれない。

2016年8月3日水曜日

パックスパミール

アフガニスタンを巡る、イギリスとロシアの両帝国の抗争を題材とした、政略ゲーム。
19世紀頃に実際にあった抗争がモデルとのこと。

グレート・ゲーム(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/グレート・ゲーム

それではプレイした感想を……といきたいところなんだけど、当日持ち込まれたこのゲームのルールを誰も理解できず、原著、翻訳のルールブックを1時間ほど取っ替え引っ替えした挙げ句のギブアップとなった。屈辱である。

そもそもゲームのゴールが何なのかを理解するのに30分以上かかった。
そのゴールに到達するためにプレイヤーが行えるアクションを読むのに30分以上かかった。
ゲームのゴールを目指すとして、それぞれのアクションの効果がどうゴールに結びつくのかを理解……できなかった。

プレイヤーは商取引を行うことができます。 うん、それで?
プレイヤーは愛国者の買収を試みることができます。 よかったね!

仕事柄、説明文の読み書きを日常生活の一部としているプレイヤー達による批判合戦が始まった。

とにかく、ルールブック、カード類の設計が甘いと思われた。人間の読解力、想像力に頼りすぎだ。

翻訳版のルールブックに関しては、用語の表記が日本語、カタカナ、原文が混在していて、それらの対応付けに苦労するハメになった。
専用カードを使うゲームなので、(当日初めて目にする)複数の種類のカードを、ルールに合わせて使い分ける必要がある。都市、イベント、人物、抗争のテーマ……これらはテーブル上での配置場所からして違うのだが、たまたま手に取ったカードが、説明書の中に書かれているどの種類のカードに当たるのかがわからない。カード自体は英語表記なのだが、翻訳版の説明は日本語で書かれている。で、翻訳版の説明書をまず読んで、原著のルールブックの相当箇所から原文の英語表記を確認して、カードを特定するという手間を取ることになった。翻訳版からの類推だけでまかなおうとすると、どうしても勝手読みを行ってしまうのだ。
「カードが見つからない」
「何のカード?」
「それ、さっき別のカードだと思ってプレイヤーに配ったヤツだ!探せ!」

また、こちらは原著のルールブックの欠点そのままなのだが、導入もソコソコに、個別のアクションの説明(しかも多い!)に突入している。
アクションには通常アクションと特別アクションの2種類があります。 ……その2つを区別することにいったい何の意味が?
結果、我々はゲームの目的が、経済的な成功なのか、人気取りなのか、戦争での勝利なのかを理解できぬまま、最初に行うべきアクション、「とりあえずビール」を求めてルールブックの節節をぐるぐるさまようこととなった。

導入から、ゲームの目的、プレイ中に取れるアクションの説明、史実の解説、用語集。一般的なルールブックの体裁を取ってはいる。が、ルールを全部把握しないと最初の一歩すら踏み出せないというのは社会人カジュアルゲーマーには辛すぎる。時間を……返して……

カードに書かれている情報にも不満がある。細かい図説が複数書かれているのだが、なにか見落とした情報があるのではと読んでみたら、ルールブックに書かれていることの引き写し。カードみたいな小さい媒体には、そのカードに固有の情報だけを大きく書くべきだ。

カードをテーブルに並べる際のルールも多すぎる。複雑さを抑えられないのであれば、広いボードを用意して、そのガイドに沿ってカードを並べさせるべきだ。
また、手札として配るべきカードとテーブルにしか配置されないカードは、それぞれ大きさや形を変えて、混在できないようにするべきだ。
兵士や民衆を示すコマは、無意味な円柱や立方体ではなく、そのような形をした人形であるべきだ。

それを言っちゃあ、という気がしないでもないが、そもそもカードゲームであるべきではなかった。道具立て全体のスケールを上げて、プレイヤーに相応の場所と時間の確保を要求し、その分をプレイヤーの理解を助ける工夫と雰囲気作りに使った方がよほどいい。

UIとかUXを考えるときの、良い反面教師が見つかった。
こういうのを見つけてしまうと、自分でルールブック書きたくなるよね。

2016年8月2日火曜日

キャッスルクラッシュ

木製の積み木で建てた城を、互いに壊し合うゲーム。

https://tbdgames.wordpress.com/game-market-14/soso-studio/

さて、ここに多大な国費を費やして、建てたばかりの頑丈な城を自慢したくてたまらない王様が4人。互いの見栄と勢いから「破城鎚を喰らわせあって、どの城が一番堅いか決めよう」などという、誰の得にもならない約束を交わす。

待ちに待った勝負の当日。最初の一撃を食らうことになった緑の国の城。ほら見ろ、ビクともせずに重い一撃を耐えきったぞ。傍らの大臣に得意満面の笑みを向ける王様。さあ、他の王様のお手並み拝見。
あれ、次の王様も我が国の城を狙ってきたぞ? ルール違反じゃないの? あぁ? 順番に攻撃するとは書いてあるが、どの城を攻撃するかに関する決まりを書き忘れているではないかっ……。
ちょっと待て、待ってくれ! もう一度話し合おう!
王様の叫びをかき消して響く崩壊の音は、城が発したものか、それとも王様の心が発したものか……。

  1. 各プレイヤーは、中央に置かれた破城鎚から一定の距離に、定められた資材(積み木)を使って城を建てる。加えて、王様コマと大臣コマも配置する。
  2. プレイヤーは順番に、しかし任意の城に対して攻撃する。具体的には、そもそもが自立しない棒状の破城鎚を、方向と距離を見定めて‘倒す’。破城鎚の重量がそのまま城を破壊するエネルギーの源となる。
  3. 飛び散った瓦礫や放り出された城の住人(王様と大臣)が攻撃したプレイヤーの得点となる。
  4. 攻撃が2巡して、まだ建築物や住人が残っていれば、それは城を建てたプレイヤーの得点になる。

攻撃する城はその場その場で選べる。トップにいるプレイヤーの城を狙って差を縮めにいくか。それとも明らかに弱点が多い城を狙って高得点を狙うか。
もちろん、攻撃一辺倒ではない。他のプレイヤーから狙われにくい、あるいは攻撃をしのぎやすい築城法はないか。
さらに言えば破城鎚の使い方。プレイヤーが力を込めて……ということはできないので、技を磨く必要がある。

単に城を固めるだけなら、積み木を横に並べるのが手っ取り早い。しかし、積み木の並べ方も得点に影響し、重ねて積むことで高得点が狙えるので、土台に直置きするだけでは勝利は望むべくもない。何らかの工夫が必要だ。
築城法としては、大臣コマを敢えて前面に立てる「人間の盾」作戦が、一部のプレイヤー……というか約2名……の間で、なぜか定石の如く使われた。破城鎚の空振りを誘う効果があると信じられたためだ(が、その具体的な機序は不明のままである)。加えて対戦終盤では、切妻状の屋根パーツを前面装甲とし、その斜めの角度に被弾傾始の効果を期待する「T-34ショック、あるいは通称すみぺ作戦」が編み出された。
破城鎚も、棒の両端の大きな塊が付いている方が‘ハンマー’であると単純に思われていた。が、もう片方の塊の小さな方で弱点をピンポイントで狙ったり、パーツに鎚をかすめさせて隣接する別パーツをはじき飛ばすといった、器用な使い方もできることが分かった。(その一方、単なる空振りで攻撃機会をふいにするプレイヤーも散見された)

ボードゲームと分類されはするものの、頭だけでなく、手先の器用さ、指先の感覚、そしてバランスの見極めなど、いろいろな力を動員することで攻防の幅が広がるゲーム。
普通の積み木では飽き足らなくなってしまった子供たちに。そしてその遊び相手の大人達に。

2016年8月1日月曜日

スモールワールド

誘われるまま、予備知識もなくボードゲームの面子に入れてもらっては、初心者丸出しのプレイをする日曜日。

この手のボードゲームは、プレイヤー同士を競争させる必要からか、割とみもふたもなく利己的な目的を設定して「悪党同士、遠慮なく殴り合ってくれ」とやるものが多いようだ。

今回やったのは、ファンタジー世界を舞台にしたボードゲーム。

狭すぎる世界の中で、安寧と住処を求めるファンタジー世界の住人達……エルフ、ドワーフから巨人にいたるまで……を相争わせつつ、彼らが得た富を巻き上げていく。そんなお茶目な神様達の勢力争いのゲームである。
神様達は複数の種族の中から、自分のごひいきを選んで、彼らに新しい土地を開拓させたり、他の種族から土地を奪わせたりしていく。
そう、彼ら全員が等しく住うことができるほど、この世界は広くないのである。狭い土地とそこから得られる富を狙って、新興種族は先住種族を土地から追い出していく。

そしてこのゲームでもっとも悪虐なのは、神様であるプレイヤー達がそのごひいきの種族を乗り換えることができる、その名も「衰退」システムにある。成長の限界を迎えたり、あるいは戦争で生産人口を大きく失ったりした種族を見捨てて、より若く可能性を秘めた種族に力を貸すのである。( ;∀;)イイハナシダナー

衰退させることを選ばれた種族も、まさか自分たちが神様に見捨てられたとはつゆ知らず、けなげにお賽銭を捧げ続けてくれる。彼らから言わば不労所得を得つつ、新しい種族には他のプレイヤーのごひいき、あるいは元ごひいきの種族の土地を襲わせてその資金源を奪って、神様のコミュニティの中での相対的な優越を図っていくのである。

ファンタジー世界の種族達は割とお馴染みの面子である。その長所も短所もお察しの通りのものなのだが、登場順や特殊能力の付加というランダム要素もあって、雑魚扱いの種族が思いもかけず重要な働きをしたり、強力なはずの種族が周りとの相性の悪さから大して活躍もできないまま衰退に追い込まれたりする。
今回のプレイでは、早々と衰退させられた種族やゲーム開始時点で既に衰退状態にあった本来の先住種族が、「攻撃しても旨味がない」というヒドく消極的な理由で他のプレイヤーの侵攻を阻む「優先度の壁」となり、かつゲーム終了時点まで生き残るという意外な結果にもなった。字義通り、ゲームのコマでしかない彼らにも愛着めいたものが感じられてくる。

想像しやすい世界設定とバラエティに富んだ各種族。理解しやすくまとまったルール。
何度もプレイして、その奥深さをかみしめたくなる、そんなゲームだった。

https://hobbyjapan.co.jp/smallworld/

2016年7月26日火曜日

ぽけもんご

自分でもちょっとやってみて、トレーナー特有の行動を把握したところで、街中のそれとおぼしき人々を観察。

私(あるいは、たまたまプレイ中でないトレーナー)が他のトレーナー(あるいは、たまたまプレイ中である人々)を見て違和感を感じるとき、私は実際には何に違和感を感じているのか。
公共の場所の中に、他人の私的な空間が突如入り込み、公共の場所が切り取られてしまったというのが実感に近い。
はた迷惑なヲタク……例えば一部の撮り鉄のような……とされる限られた人々だけが、無自覚かつ特権的に行ってきた迷惑行為が一般化したのか。確かにそんな風にも見える。

では、実際に起こっているのは、今まであまり見られなかった事態であるのか。一概にそうとも言えない。
泥酔して暴れ出す者、歩き煙草、大音量で音楽を流しながら街中をゆく車、ヘッドフォンからの音漏れ。公共の場所に私空間を持ち込む行為は枚挙に暇が無い。
むしろ、「公共」の中にいる、我々の方がこの新しい迷惑に不慣れで扱いかねているとも言える。慣れることによって、違和感それ自体は薄くなっていくだろう。

では迷惑さ、危険さを減じることはできないだろうか。
必要なものは公共心? 技術? ルール?

私自身に関して言えば、公共心にはあまり期待するところがない。
そもそも公共とはいうが、それ自体が不確実なものだ。
例えば、その昔に新興宗教系のPCショップが行っていた路上での呼び込み(この宗教団体は後に比較にならないほどの迷惑行為……事件を起こした後に壊滅させられた)。その宗教活動に関心の無い我々にとっては、私企業が行う私(わたくし)の行為だ。他方、店に所属する店員自身にとっては公(おおやけ)の行為だ。
例えば、ある系統の劇団が時折企画する、突如街中で始まる演劇。警察の許可は得ているだろうが、あずかり知らぬ通行人は驚くだろうし、そもそもがそれを意図しての企画だ。通行人に(適法かつ穏当に)迷惑をかけることで、公共と信じられていた場所を、複数のエゴが拮抗する場所に変えて、日常を破壊してみせる試みだ。
意図してのことにせよそうでないにせよ、公共そのものは相対化されうる。このようなときに、何を許して何を許さないかのよりどころになるのは公共心そのものではない。どこまでを公共とするかを規定するのは法の役目だ。

技術という面で見れば、なにかと拡張現実という言葉で説明されてきたPokémonGoだ。が、今までの考えからすると、結局拡張されている現実って何なの? とも言いたくなってくる。
現実世界に存在しない物が映る窓は手に入ったが、その窓が物理的に小さすぎて視野が狭くなってしまっている。
狭くなった視野が、その中への視線と注意の集中を求めてくる。結果、プレイヤーは自覚無く、獲物を狙う猫のように無防備な状態に陥る。
ゲームの製作者は、今までプレイヤーに没入感を与えるための工夫と研究を行ってきた。今、ここに至ってはむしろプレイヤーをゲームの中に埋没させない工夫が必要になってきている。
この没入にブレーキをかけることが技術的に難しいのなら、没入とそれに伴う危険を意識させ続けることが必要だ。

今でも語りぐさになっているバーチャルボーイ。拡張現実のずっと手前で、仮想現実を最新の技術として求めていた頃。
ゲームに没入するためには、むしろ儀式が必要だった。ゲーム機を据え置く専用の場所。外からのノイズを遮る黒いウレタンの覆い。プレイヤーの目の疲労を抑制するために、あえて赤一色とされた液晶画面。
これからゲームをするのだという明確な意志。今から始まるのは特別な時間なのだという神妙さ。否が応でもそれらを要求する機械だった。
我々は今こそかのゲーム機を物置の中から取り出すべきなのだ。

2016年7月23日土曜日

Bash on Ubuntu on Windows

MicrosoftがUbuntu環境をWindows上で動かす魔改造に取り組んでいるというので、参加してみている。

例えば、対人間のコミュニケーションはExcelやWord文書なので、会社のPCはWindows一択。でも、開発するときはサーバと同じ*nix環境でやりたい……といったとき。事務用と開発用のPC実機を2台持つ、あるいは片方の中に仮想PCとしてもう片方を構築する、といった選択肢が今までもあった。
しかし、PC2台は場所を取る、仮想PCは動きがトロくなりがち、といった固有の回避しがたい問題もあった。

そこにMicrosoftが、Windows上に*nixの各種お約束が通じる場所を直接作り込んでしまうという新しいアプローチを試み始めた、というところが今の局面。

  • シェルはbashがデフォルトだが、インストールすれば他への切替えも可能。
  • ファイル名のルールはWindowsではなく、*nixのお約束に従う。
  • ファイルのアクセス権管理もWindowsではなく、*nixのお約束ベースで……ここは未完成。
  • パッケージ管理はaptで、linux用のソフトウェアを直接持ってこれる!
  • ネットワークは機能するが、未だ開発途上。avahiはもちろんpingもダメ。

Vimはもちろん。

byobu(tmux)上でPowerlineでさえ動く。

いっそ、Ansibleでローカル環境も管理しようかと試みたが、情報収集時点でfailした。
原因は、*inx環境ならあるはずのシステムファイルが完全には再現されていないため。
でも、このBash on Ubuntu on Windowsを管理用のPCとして、他のPCの環境を構築することはできそうだ。(AnsibleはWindowsサーバの環境構築も可能だが、管理用のPCは*nixしか使えない)

ssh使えるし、ちょっとサーバにログインしてログを読んだり、設定ファイルを微調整……的な使い方には向いているはず。

今、一番気にしている問題は、bashとの窓口となる端末アプリが貧弱なこと。コマンドプロンプトの強化版といったところで、カーソルキーが使えない場面があったり(Vimmerにはおなじみのjkで上下移動)、日本語入力ができなかったり。流し見にPageUp、PageDownを使う勢なので、これらのキーが使えないのも。あとコピペがお察し。

2016年6月11日土曜日

How do I do?

「あれ?今、何しようとしてたんだっけ?」という疑問が頭をよぎることがある。
それとは別に「ロボットにこういう処理をさせたいんだけど、どう書けば?」という疑問が頭をよぎることもある。
前者は現在の科学力ではいかんともしがたいが、後者については藁をもつかむ気持ちで試しておきたい手立てが無いわけでもない。

https://github.com/gleitz/howdoi

howdoiは、たまたま、……ホンのたまたま、お決まりのプログラム表現をド忘れしてしまった年寄りプログラマのためのツールである。
英文っぽく、やりたいことと今利用中のプログラム言語をパラメータとして与えると、インターネッツ(基本、StackOverflow)からなんとなくそれっぽいプログラムの断片を探し出してくれる……かもしれないツールである。


howdoi自体はコマンドラインからの実行を想定したものである。が、厨学二年生のためのエディタ、Vimから利用するためのプラグインも公開されている。

https://github.com/laurentgoudet/vim-howdoi
https://github.com/isovector/vim-howdoi

前者のURLは、外国のオッサンが作ったオリジナル。
その次のものは、そのオリジナルをまた別の外国のオッサンが魔改造したものだ。
オリジナルのvim-howdoiは、機能を利用するためのキー割当が固定で、かつその固定された割当が他のユーザが便利に使っている機能と被っていたのがイマイチとされていた。それを他のキー割当が可能になるように改造されたのである。

ここまでくれば至れり尽くせり……と思っていたが、私自身が利用するにはまだ足りなかった。

私はプログラム言語としてPythonをよく利用する。イチから書くときは最新バージョンのPython3系を利用するが、他方既存のツールはまだPython3に対応しておらず、1つ前のメジャーバージョンであるPython2系のままなのも多い。(こちらもこちらでセキュリティ維持他の理由でバージョンアップが続いている。だから、なかなか乗り換えが進まない)
howdoi自体はPython2, Python3どちらでも動作するが、問題はVim。
Python2系、Python3系、Vimは両方の環境と連携できるのだが、1回の起動で片方と連携してしまうと、もう片方とは連携できなくなる。複数のプラグインがそれぞれ片方のバージョンにしか対応していないと、後から適用した方がエラーになる。なった。困った。

vim-howdoiが利用しているPythonのバージョンは2だった。
Pythonバージョンを2に揃えてしまおうか……。
いや、ダメだ。自分で書いたプログラムは多くがPython3系だ。エディタの、かつオフィシャルでない付加機能のためだけに、それらを巻き戻すのは辛すぎる。
また、自宅PCから間借りしているVPSまで、複数の環境を持っていて、Vim自体の対応Pythonバージョンも様々だ。

改めて考えてみれば、howdoi自体はPython2, Python3の両方に対応している。しかも外部コマンドとして実行するので、VimのPythonインターフェースはそもそも不要だ。
結局、さらにもう一人の外国のオッサン、つまり自分でPython依存部分をVimScriptで書き直すことにした。

https://github.com/morinatsu/vim-howdoi/tree/repure

とりあえず動いてはいるようだ。
もうちょっと、元のvim-howdoiの挙動に近づけたいし、エラーハンドリングとかもやりたいなぁ。
そうしたら、fork元にPull Request送って、取り込んでもらいたいなぁ。

……と思ったら、このソフトウェア、公衆便所ライセンス(WTFPLv2 License)だ..... orz

2016年6月9日木曜日

アンダーカバー

古き良き時代(?)のスパイ戦争を題材にしたボードゲーム。
ぱっと見の印象では、幼い頃(30年以上前だ)に親戚にもらった「Cluedo」らしきゲームの日本語版(「探偵」とか、そんな名前で売られていたと思う)に近い。

「Cluedo」ではプレイする度に犯人、凶器、犯行現場が変わり、各々のプレイヤーはそれらを明らかにすべく行動する。
この、アンダーカバーではむしろ逆で、プレイヤーは自分の正体を他のプレイヤーから隠しつつ、彼らを出し抜いて利を図る。
読み合いのゲームである、という点は変わらないのだろう。そう思っていた。

人間は、自分が行動する際は気分を優先するくせに、他人の行動には何らかの合理性を期待する。
人間は、自分の行動には環境や状況をもって説明するのに、他人の行動には本人の性向をもって説明する。

読み合いを成立させるには、互いがそれなりに熟練し、ゲームを理解していることが必要だ。
あるプレイヤーは、自分の正体を隠すのに夢中で、ゲーム自体の勝利を二の次にしていた。
また、別のプレイヤーは純粋に勝利を求めていたが、肝心の自分の正体を間違ったままプレイしていた。

たった1つのゲーム版の上で、我々は全く別のゲームをプレイしていたのである。
我々は、某超大国がかつて犯した過ちと同様に、ありもしない大量殺戮兵器を求め、それ自体が頓珍漢な他プレイヤーの思惑を推測すべく、狭い街の中をぐるぐる廻っていた。

陰謀はある。常にある。あなたにも、かなたにも。老人には老人の。赤子には赤子なりの。
だが、それは必ずしも世界がその特定の陰謀に支配されていることを意味しない。

このゲームは、特定の団体ないし個人の陰謀によって世界が支配されているという、素朴な陰謀論に対する反論である。

「パンプキン・シザーズ」9巻より


2016年5月31日火曜日

Black Stories

他の割と大きめなボードゲームの合間に、息抜きがわりにプレイしたカードゲーム。

カードゲームとは言いつつ、1回のプレイで使うのはカード1枚だけ。
複数人でプレイするのだが、勝ち負けがあるわけでもない。

Black Storiesの名の印象通り、「死んだ」とか「殺された」とか、あまりイメージのよろしくないシチュエーションがカードの表面に書かれていて、そのカードを選んだプレイヤー以外の全員で、その死因なり犯人の動機なりを推理していくのである。
カードを選んだプレイヤーは、いわば審判役として、他のプレイヤーの質問に答えたり、ヒントを出したりする。

面白いのは、提示されている情報が少ないので、与えられた情報からは理詰めで正解を導き出すことが不可能な点。自ら進んで審判役のプレイヤーに質問して情報を集めていかなくてはならない。しかも、審判役はyes/noで答えられる程度の質問にしか回答できないルール。しかも、多くの問題は「これ、普通は思いつかない」と思えるほど突飛だ。

地頭の良さ、という表現では大ざっぱに過ぎるだろう。第一印象に引きずられない想像の枠の広さや、問題を切り分けたり、逆に切り広げたりする質問を生み出す着眼点。説明されていることから、説明されていないことを見つけ出す疑り脳。色々な能力が必要だ。
色々な能力が必要なのだが、ポイントになるのはこのゲームが多人数プレイ用であるところ。何も全てを自分一人で解き明かす必要はないのだ。

何度かプレイしていくうちに、良く見知っていたはずの友人の意外な面が見えてきたり、秘かに思っていたことが腑に落ちたりするだろう。
三人寄れば文殊の知恵。Black Storiesはチームワークのゲームである。

惜しいのは、カード(=問題)の数が有限であること。既に正解を知っているプレイヤーがいるカードは使うことができない。ま、しょうがないことだけどね。


2016年5月29日日曜日

フンタ(JUNTA)

SF研の後輩に誘ってもらって、学生時代にすらほとんど経験してないボードゲームを秋葉原で。

フンタ日本語版
https://hobbyjapan.co.jp/junta/


 

南米の某国で、権力者達が国連からの援助金を巡って、暗殺やクーデターを繰り返しながら蓄財に励んでいく……という、身も蓋もない設定のゲーム。
私自身はもちろん、他にも初プレイのメンバーがいたので、ルールを教えてもらいながらのプレイとなった。
その顛末は。

私はクーデター時の戦闘指揮で名を挙げた後、大統領に就任。
その後、形の上では部下であるライバル達に地位と資金を分配してパワーバランスと不平不満のバランスを調節しつつ、彼らのクーデターや暗殺に怯えながら、居場所を転々とするというチキンプレイ。
反対者なしという消極的な理由で再選を続けて、前代未聞の長期政権となったところで、クーデター発生。
みるみるうちに追い詰められ、政権を追われるかと思いきや、クーデターの首謀者達からまさかの再指名。その後も(心情的には)他のプレイヤーの傀儡みたいな形で大統領を続けた。
(大統領以上に悪評を被っていた、内務長官が代わりに処刑された)

プレッシャーと恐怖から(プレイヤーである私自身が)逃避しようと訪れた、
愛人宅でまさかのスキャンダル発覚、政治家生命と全財産を失った。
(他のプレイヤーからは、強固な支持基盤と清貧な暮らしぶり、公平さを賞賛されていたので、酷く驚かれ……その後大いに笑われた)

ボードゲーム、面白そうとは思ってたのだけど、一人では遊べないし、単価も(ユーザーが少ないので)割と高め。
もうちょっと気軽に遊べる環境があればなぁ。

2016年5月22日日曜日

アン死亡(Ansible)は二度死ぬ

家庭内LANで稼働していたRaspberryPiサーバが音信不通になった。
別に盗まれたわけでもなく、電源が消えたわけでもない。日に一度送って寄こす稼働報告メールがある日から届かなくなったのだ。
調べてみると、他の機器からのネット接続は受け付けられず、直接ディスプレイとキーボードを繋いでも無反応だ。

電源抜いて起動しなおしても……というか起動しなくなった。
リカバリ機能自体は生きていて、さあリカバリするディスクを選んでくださいとなるのだが、ディスクの候補が出てこない。
何が起こったか分かった。ディスク代わりに使っているSDカードの障害だ。おそらく寿命(書込可能回数)を使いきってしまったのだろう。

このサーバの役割は赤外線リモコン機器の制御と、外で借りているVPS(仮想サーバ)の稼働監視。そして我が家の室温や湿度といった情報の記録だ。年間365日24時間データを書き続ける仕事をさせていたのだから、当然の結果と言える。

復旧に必要な作業は…


  1. 代わりのSDカードを入手する。ともかく、これがないとRaspberryPiは起動しない。
  2. メインで使うHDDを用意する。SDカードだけでは同じ問題が再発するから。
  3. 一旦、SDカードに専用OS(Raspbian)をインストールして、起動確認。
  4. インストールしたOSをHDDにコピーする。
  5. SDカードでの起動後に、その後をHDDにスイッチするように、SDカードの情報を書き換える。
  6. OS以外のソフトウェア、各種設定を元のとおりに再現する。


一番面倒な作業は6だ。そもそも元のRaspberryPiに何を入れていたか思い出さなければならない。1〜5は割と皆が同じようにやる作業なので参考になる情報があるが、6は過去の自分がやったことなので、記録がないと始まらない。半年前の自分は他人というヤツ。

実のところ記録はあった。しかも、それ自体が自動実行可能な記録だ。
Ansibleのplaylistの形で構築作業の記録をしていたのである。

Ansibleスゴい。自分じゃすっかり忘れてた細かい作業まで、ロボットのように進めてくれる。
自分はといえば、そのロボットが作業しているところを横目で見ることもなく、録画したアニメの視聴に没頭していた。
この記事ではAnsibleの働きぶりを書くつもりでいたのだけど、むしろスムーズすぎて書くことがなかった。

実を言えば、コマンド一つでまったく手を出さずに済んだわけではなかった。Ansible自体のバージョンアップに追随するための書き換えとか。
ただ、今やるべきこと、過去やったことはすでにそこ書いてある。あるべき手順をイチからひねり出すことなく、古い記述を書き換え、空欄を埋めるだけの比較的頭を使わない作業だけで、進められるというのは脳にかかる負担が段違いだ。

一番面倒なはずの作業6があっさり終わった。

欲が出て、今はVPSの構築のほうの自動化に取り組んでいるのだけれど、これはまた別の話。



Ansibleを覚え始めのころ参考にしていた本。
紹介され始めた時期、ネットの情報は(当たり前だけど)「やってみた」程度のあっさりしていたものばかりだったので、包括的な知識を欲していた身にはありがたい存在だった。
今ではAnsibleのバージョンが上がっているので、そのまま使うというわけにはいかないかもしれない。根っこの部分が分かれば、あとはなんとでも……という人には有用。

2016年4月24日日曜日

今期、これを見る(2016年春)

品質的に粒が揃っていると思う反面、すごい期待作や怪作が見当たらないなぁという感想。
でも、こういう時の方が観る側の好悪が選択にあらわれやすい気がするよ。


以下、ほぼ期待度順。

■継続視聴

  ……といいつつ、U局系は円盤に焼いたり外だしできない環境なのが悲しい。スカイツリーの野郎。

クロムクロ
宇宙パトロール ルル子
ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?
M・A・Oさん3連発。収録時期はバラバラなんだろうけど、タイプの違う女の子が並ぶと壮観だ。特に好きな役者さん、というほどでもないけど「ここは押さえないと……」と思わせられる昨今の活躍ぶり。しかも美人だ。

ばくおん!!
バイクに興味はないけど、来夢先輩は気になる。EDになぜか彼女のキャストだけクレジットされていないのだ。確かに出ているはずなんだが。ダメ絶対音感の持ち主の人の検証を求む。
しかも、顔も思い出せない(すごい美少女だったはず)。果たして彼女は、私が見ている夢の中にだけ存在するのだろうか。非実在・非実在美少女。あなたには彼女の声が届いていますか。

ハイスクール・フリート
戦争翼賛アニメ(・A・)イクナイ!! 祭りがあったと後で知った。
主人公達が公権力から追われる立場(3話現在)なのに、戦争翼賛アニメをどうやって成り立たせるのか。もはや知り得ぬ謎となった。
むしろ、「艦に女性だけが乗ってれば戦争にならない」的な設定が、『G.I.ジェーン』(女性が前線で戦闘に参加する権利を求める話)と対局にあって、炎上の火種としてはそっちの(東西フェミニズム対決)が面白そうだったのだが。もうちょっと物議を醸して盛り上げてほしい。
あと、主人公は憧れの「ブルマ・メイド」なる職業を目指しているとのこと。どんな奇怪な絵面になるのか、とても期待している。

逆転裁判
ゲームの設定がぶっ飛んでいるので、単純になぞるだけで面白くなってる。アニメならではの魅力とか高望みせず、雰囲気の再現に尽力してほしい。

僕のヒーローアカデミア
三宅健太さんの暑苦しさを楽しみにしつつ見ている。

機動戦士ガンダムユニコーン
ドウモ、ニュータイプスレイヤーです。NT-D(ニュータイプ殺すべし)。
宇宙世紀ものは食傷気味~とうそぶくようになってから早10年。
なるべく事前情報を入れず、作品そのものよりも勝手な妄想や突然のネタバレを楽しむ方向です。

ふらいんぐうぃっち
とても出来がいい、と思わされる。こういうアニメの方を後回しにしてしまうのが、アニメファンとしての自分の今のありよう。
(ガルパンと同じパターン)

坂本ですが?
ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン
安心と信頼の、という言葉がふさわしい。しかし作品としてどうこう、というのはほぼなく。
格好良く決まる瞬間瞬間がうれしい。

Re:ゼロから始める異世界生活
キズナイーバー
甲鉄城のカバネリ
ストーリー的に、どうなんの?続きが気になる系。

ジョーカー・ゲーム
文豪ストレイドッグス
基本的には切ってしまう部類なのだが、良く作られていると思うので。
ストレイドッグスの方は、嶋村侑さんを確認するまでは……みたいな。


■観て消し
ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない
クレーンゲール
あんハピ♪
うしおととら
田中くんはいつもけだるげ
くまみこ
テラフォーマーズ リベンジ
ビッグオーダー
マクロスΔ
学戦都市アスタリスク
バトルスピリッツ ダブルドライブ
少年メイド
迷家-マヨイガ-
フューチャーカード バディファイトDDD

2016年1月2日土曜日

大森浅間神社

なんでも、絶世の美女をまつった神社が近場にある、とのことで詣でてきた。
お姫様で火属性とか、つい最近ラノベ原作アニメでよく見かけていた系の神様だ。

大森浅間神社。
http://sengenjinjya.com/

大森浅間神社

建物の中で祈祷を受けてる参拝者がすでにいたものの、神社につきものの、鈴と紐や、参拝の待ち行列もなかったので、どこでお参りしていいのか分からず数分迷った。
いっつも、前の人の参拝のやり方を見よう見まねでやってるクチなので、他の一般参拝者が来てホッとするという始末。神社の鈴って、必ずあるもんじゃないのだね。

この辺(大田区)は、川崎大師を初詣場所にしている人が多いのだろうか。
参拝者の数はまばらだ。が、安産の神様でもあるからだろうか、若い人が多かった。

それにしても、露店が並び、三が日過ぎても初詣客が行列する、町田天満宮は立地に恵まれているのだなぁ。

今年は、ちょっと奮発して、悪魔に投げつける系のアイテムも購入してみた。
で、今、その置き場所に困っているところ。