2023年12月10日日曜日

隅田川(1)

旧江戸川の河口にもたどり着いたし、次はもうちょっと本格的に「江戸」っぽいところをと、隅田川に狙いを定める。

出発点はここ。「荒川知水資料館・アモア」だ。隅田川が荒川から分岐する岩淵水門の至近にある。行くぞ、隅田川。まずは館内を見て回ってから。

岩淵水門。現役の方。右は買ったばかりのクリップ式スマホ望遠レンズで撮ったもの。装着の仕方を理解してなかったので、レンズ位置がズレて右上が欠けている。

水門のゲートの裏側。滅多に閉めることがないのか、植物が自生している。

春のうららの隅田川(11月)。セイタカアワダチソウが、オギとかススキとか在来種っぽいのに押されて隅に追いやられている。投了寸前。
さらに川を下る。

新神谷橋(桁橋)。

新田橋(桁橋)。老朽化のために建て替えのための工事が始まっている。

新田橋を過ぎた辺りからスーパー堤防が途切れ、コンクリートの堤防に守られた地帯に入る。これがカミソリ堤防と呼ばれるものだろうか。壁の向こうが気になる。

先のカミソリ堤防?もまた途切れ、スーパー堤防なのかどうかはわからないが、また堤防の上に昇れるようになる。そこに姿を現わす新豊橋(下路アーチ橋)。
アーチ部の描く曲線が美しい。

隅田川旧防潮堤が一部残されている。位置的には先のカミソリ堤防と連続した線上にあるが、その一部にあたるものなのか。全然別物なのか。

豊島橋(下路アーチ橋)。

この辺りから、ポツポツと現われる謎の草地。水草が生える場所を砂漠のオアシス的に確保して、虫や小動物、鳥などを呼び込もうというものだ。都市河川ならではの努力。

豊島橋からさらに下ると、堤防上の歩行路が途切れてしまった。石神井川との合流点が見えない。仕方がなく、石神井川上の端から合流点を見ておく(左)。
いったん、ここまでにしようかと。
石神井川の親水公園(右)など経由しつつ王子駅までぼんやりと歩く。

駅近くで、突然視界を塞がれる。
「城北信用金庫!城北信用金庫がなぜ道路に!?」
いったい何が起きたのか。意識をつなぎ止めようと必死になっているうちに車列に消えていく城北信用金庫。

都電荒川線だ。さくらトラム、一部に路面を走る場所が残っていると聞いてはいたが、それがここだった。

王子駅には、飛鳥山のアスカルゴに乗る経由地だったのだが、突然の割り込みに魂を持って行かれた。


アスカルゴ(あすかパークレール)、こんなの。
飛鳥山公園の麓と山頂を結ぶ、50m弱の路線だ。Googleマップの概要には山岳ケーブルカーとカテゴライズされてしまっているが、ケーブルはなく、ラックとピニオン(歯車)のかみ合わせで乗降する自走式モノレールだ。
城北信用金庫に持って行かれた魂が引き戻された。

飛鳥山公園は暴れん坊将軍の時代に整備された桜の名所だ。

公共基準点、と書かれている。そして何の基準を示すものなのかは書かれていない。水平位置、標高、etc.…

東京名物「水の出ない噴水」。ここは夏の間だけ営業するらしい。

飛鳥山には博物館が3館あり、紙の博物館には来てみたいと思っていた。古今東西、あらゆる紙、珍しい紙が所蔵されているに違いない。(違った)

入ってみたら、製紙業の博物館だった。洋紙の製造ラインが丸ごと模型になり、解説されている。想像の5倍くらい複雑だった。

「模造紙」はいったい何を「模造」したものだったのか。その謎が明らかに。

さすが紙の博物館。トイレのペーパータオルにこだわりを感じる。

期待というか、予想とは違った方向性の展示だったけど、面白かったよ。紙の博物館。

さくらトラムは完全に視界外だった。次はあれに乗るところから、と決めてこの日は終わり。

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